(写真=webサイトより)

幸せなフリーランスになるために 知っておくべき考え方とは

あなたはどのタイプ?フリーランスの心得

多様な働き方が認められつつある昨今。フリーランスとして生きる在り方に、注目が集まっています。

『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』(山田竜也著、日本実業出版社)より、フリーランスという働き方を選ぶうえで、知っておきたいさまざまな注意点を紹介します。

フリーランスは幸せと不幸が紙一重

会社や組織に属さず活躍しているフリーランスというと、理想的な生活を実現している幸せなイメージがあるものです。一方で、来月いくら振り込まれるか分からない、不安定なイメージもついてまわります。

同志社大学卒業後、3年半の会社員生活を経た後にフリーランスとして活動し始めた著者も、独立当初は900万円の借り入れ返済に追われ、自己破産寸前になったこともあるのだとか。

そんな経験から「幸せなフリーランス」と「不幸なフリーランス」の違いは紙一重だと感じています。(005ページより引用)

著者は、10年のフリーランス人生で幸せと不幸の両面を体験しており、一日中働いても銀行口座からお金がなくなる一方だったこともあれば、逆に一日2時間働くだけで生活に困らない収入が入ってくることもあったのだと言います。

さらに、フリーランスになる前は、小さな会社でのサラリーマン経験しかなかった著者。会社員時代に身に付けたスキルと違う分野で活動するストレスからか、うつ病を患い、2年ほど実家で療養しつつ仕事をしていたこともあったようです。

良いことと悪いことの両面が想定されるフリーランスという働き方。幸せなフリーランスになるためにも、注意点を知っておきたいものです。

フリーランスは3つの自由をコントロールできる

もちろん、フリーランスには悪い面ばかりではなく、良い面も多くあります。その言葉からフリー(自由)という印象を強く受けますが、具体的にどんな自由があるのでしょうか。

私はフリーランスが持つ自由は、次の3種類が存在すると考えています。
・時間の自由
・仕事の裁量の自由
・収入の自由
(006ページより引用)

組織に属する会社員と違って、フリーランスは時間、仕事の裁量、収入の面において、自分自身でコントロールしやすいと言えるでしょう。

特に都心の場合は、通勤ラッシュにおけるストレスも考えられます。近年リモートワークを導入している企業が増えつつありますが、会社員の場合、毎日同じ時間に通勤するというスタイルがまだまだ多いものです。

フリーランスの場合、自分の裁量で仕事内容や勤務時間を選ぶことができるほか、IT機器の発達により、働く環境を自分で選ぶことができることも大きな利点です。

さらに、収入についても自由にコントロールできる一面があります。フリーランスの収入は、スキルと仕事時間に比例しやすい傾向があると語る著者。自分の実力に応じた報酬が欲しいと考えている人にとっては、会社員として支給される給与以上の収入を得る可能性が高いと考えられます。

フリーランスには3つのタイプがある

自由な働き方に興味があるものの、一番の心配事は「収入」という人も多いのではないでしょうか。安定して稼ぎ続けているフリーランスは、どのように仕事を得ているのでしょうか。

「集客」や「稼ぎ方」という視点でいうと、フリーランスは「職人ポジション」「相談役ポジション」「城持ちポジション」という大きく3つのタイプに分類できると考えています。(069ページより引用)

どのタイプであるかによって、顧客獲得のポイントが変わってくると著者は言います。

「職人ポジション」は、高いスキルが売りのタイプ。そもそもフリーランスは、持っているスキルが世間一般的に見て平均以下であったら、仕事で成果を出すことは難しいものです。「職人ポジション」は、特にスキルが高いということや実績をしっかり情報発信することで、顧客獲得につながると言えるでしょう。

「相談役ポジション」は、相談から仕事につながるタイプ。持っている知識やスキルでサポートしていくスタイルは競争相手が少なく、単価が落ちにくいと言います。相手を見極めて相談に乗り、料金設定をパッケージ化しておくことが顧客獲得のポイントになるようです。

「城持ちポジション」は、特定分野のカリスマとしてコアなファンを獲得しているタイプ。ファンを囲い込む城となるWebサイトやSNSによる情報発信などが大事ですが、求心力を失わないように日々、時間と手間をかけていく必要があるようです。

自身のタイプを見極め、さらに3つを掛け合わせた事業運営を心がけていくことが安定した収入の獲得につながると言えそうです。

報酬が安くても引き受けたほうがいい仕事がある

フリーランスは仕事がなくなる不安感から、つい仕事を詰め込んでしまう傾向があるようです。働きすぎて心身を壊してしまうことがないように、単価や仕事量を精査することは必須ですが、中には報酬が安くても引き受けたほうがいい仕事もあるのだとか。

興味はあるけれど報酬の安い仕事がきた場合、どうしたらいいか悩むかもしれません。そんなとき私は、次の3つの基準で判断しています。
・スキルが上がるもの
・実績になるもの
・楽しくできるもの
(203〜204ページより引用)

独学での勉強も大切ですが、実際の仕事を通じて経験を積むことは自身の宝になります。新しいスキルを身に付ける機会は、お金に代えられないでしょう。

自己のブランディングにつながる仕事や、楽しんでできる仕事は、積極的に受けていったほうが良さそうです。

しかし、話を聞いただけでは今後の経験や実績になる案件なのか分からない場合もあります。引き受けるかどうか迷ったときには、「チャレンジしないことで後悔はしないだろうか」と考えてみること。条件が良いかどうかという基準だけでは、現状から成長できない一面もあり得ます。

自分らしい働き方を求めてフリーランスになることは、人生における選択肢の一つです。だからこそ、さまざまな注意点を知り、安定して稼ぐことができる方法をリサーチしておくことが重要だといえそうです。

タイトル:『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』
著者:山田竜也
発行:日本実業出版社
定価:1500円(税抜)

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