
(画像=webサイトより)
「好き」と「稼ぐ」を両立する 月10万円稼ぐための考え方
好きなことで収入を得るコツとは
「無理なく自分らしく、楽しく稼ぐ」といった働き方で輝いている女性たちに注目が集まっています。しかし、いざ自分がするとなると、うまく稼げないという壁に当たることもあるようです。
『好きなことで無理なく毎月10万円稼ぐ方法』(ピンクプロジェクト編著、かんき出版)より、好きなことで起業し、周囲に喜ばれる考え方を紹介します。
趣味の域から抜け出すためには
編著者であるピンクプロジェクトは、「女性の活躍」「子育て支援の促進」「隙間時間の有効活用」を軸に、女性に求められている育児や仕事について考えるチームです。
「女性は楽しいが仕事です」をテーマに、女性活躍推進を応援する活動を推進しており、活動の一つの「愛されネットショップ教室」では、売り上げが上がらず悩んでいる女性向けにマーケティングのノウハウを提供しています。
働き方改革が叫ばれる今、女性による「プチ起業」が注目を集めています。中略 でも実際には、前述のように趣味の域から抜け出せず、思うように稼げないケースが少なくありません。(5ページより引用)
本業に併せて小さなカフェを開いたり、ハンドメイドの雑貨を販売したりなど、月数万円の収入を得ようとする働き方を選ぶ人が増えています。しかし、趣味の域からなかなか抜け出せずに試行錯誤している人は案外多いのだとか。
本著では、月10万円の売り上げをコンスタントに出し続けていくための考え方が紹介されています。ブレない自分軸を見つけて、なおかつ売れる状態にしていくためには、どうしたらよいのでしょうか。
「好き」と「得意」のバランスをとる
女性起業家の個人所得は、7割が100万円未満であると著者は語ります。好きなことを仕事にした結果、実際のところ稼げていない人がいかに多いかが分かります。
「好き」へのワクワクに突っ走ってしまった結果、思い描いていた未来と現実との乖離が激しく、疲弊してしまう女性はとても多いのが現実です。(19ページより引用)
「好き」と「得意」は、似ているようでじつは異なっていて、本来、「好き」は突発的なものではなく、その人の人生をさかのぼると見えてくる、じわじわしたものだとか。
どんなに得意なことでも、仕事にしたときに好きな気持ちが足りないと芽が出ない。逆に、好きなことであっても、スキルが足りないとビジネスにならない。つまり、好きと得意のバランスをとることが大事なようです。
好きなことを見つけるカギは「過去」
好きなことが何なのか、瞬間的な気持ちの高揚だけで判断してはいけないようです。本当に好きなこととは、「時間があるとついやってしまうこと」「小さな頃に没頭して夢中になったこと」。つまり、過去にさかのぼったときにヒントが隠されていると言えそうです。
過去のいろいろな経験の中に使命を見つけ出す。そして、「こういう世界を作りたい」という確かな思いをベースに、必ず自分がそれをかなえるのだという軸を作り出してゆく。
これから始める事業に対するビジョンを描くためには、このようにして「好き」と「得意」のバランスを見つめ直すことが重要だと言えるでしょう。
ターゲットを1人に絞る
ある程度成果を上げていたとしても、それが一時的なものでは先行きが不安です。例えば、コンスタントに月10万円を売り上げていくためには、どうしたらよいのでしょうか。
お客様が「あっ!これ、私へのメッセージだ!」とわかるくらいのリアルさとピンポイントの発信が大切です。(144ページより引用)
そこで、著者はターゲットを1人に絞ることを勧めています。伝えたいことをどういう手段で、どんな人に伝えるか。自身の経験をもとにターゲットを絞り、自分にしか伝えられないことをビジネスに反映していくことが大事だと言います。
今まで自分はどんな問題をどう解決してきたのか。顧客の悩みにリアルに共感できるからこそ、商品への思いの質が高まって鋭い情報発信が可能になり、自ずとファンができる。それは、自然と顧客に愛されるということにつながるでしょう。
口コミにつながる感動を提供しよう
本著によると、“顧客に愛される”とは、顧客から「あなたの商品を紹介してもいいですか」と言われることであると定義づけています。言い換えれば、顧客から愛されることで口コミが起きるということです。
例えば、ネットで何かを購入しようとするとき、口コミを読むことがあります。実際に、購入を決める際に口コミを参考にする人は、全体の6割を占めていると著者は言います。
身近な人や実際の利用者の情報は、信用度が高いもの。そして、人は期待を超えた体験や感動を得ると、誰かにシェアしたくなるものなのだとか。ターゲットを明確にして、期待以上の感動を届けることで、自然と顧客にコマーシャルしてもらえるようなサービス作りを念頭に置いていきたいものです。
周囲を巻き込むコツはビジョンを語り動くこと
ビジョンとは「大きな家」であると著者は言います。過去のつらい思いや経験といった課題を乗り越え、その先に待っている世界を描くことは、顧客に対して大きな巻き込み力を発揮するようです。
ビジョンにはこのように、売り込まなくても人を集め巻き込む大きな力があります。なぜならば、ビジョンは発する人自身の苦悩や傷、課題から生まれていることが多く、共感性が高いからです。(189〜190ページより引用)
自分の言葉が周りに認知されることで、雨を避ける小さな傘は屋根に変わり、やがて家になる。多くの人が雨宿りできるサイズに変化していくものです。
しかし、気をつけないと、ただ夢を語るだけの人になってしまうこともあり得ます。
ビジョンを実現する人になるための方法は、じつは簡単。それは、自身のとった行動や選択の動機が「ビジョンを実現するため」であると、周囲に言い続けることなのだとか。
いつかそうなりたいと語っているだけではただの夢追い人ですが、そのために動いている人はリーダーであると言えます。誰かの幸せのために、大きな家を一生懸命建てている人を手伝いたくなるのは人情と言えるでしょう。
思ったように稼げないという悩みは、じつはちょっとした軌道修正で顧客のニーズとマッチしてゆくのかもしれません。好きなことで稼ぎ、周りが喜んでくれる道を見つけていきたいものです。
タイトル:『好きなことで無理なく毎月10万円稼ぐ方法』
編著者:ピンクプロジェクト
発行:かんき出版
定価:1400円(税抜)