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日本政策金融公庫の融資完全マニュアル!審査の流れやポイントを解説

融資審査に備えて準備しておきたいこととは

開業や事業の運営において、日本政策金融公庫からの融資を検討することがあるでしょう。今回は日本政策金融公庫の融資を受けるまでの流れや必要な手続き、審査に通りやすくなるコツを紹介します。また、融資審査に万が一落ちてしまった場合に再チャレンジする方法も紹介するので、参考にしてみてください。

日本政策金融公庫で融資を受けるには?

日本政策金融公庫は政府が100%出資する金融機関です。主に中小企業や個人事業主への支援を行っており、銀行など一般の金融機関を補完して国民生活を向上することを目的として設立されました。そのため、民間の金融機関と比較すると利息の面で事業者に有利になっているなどの特徴があります。資金調達を考えるなら、まずは日本政策金融公庫からの借り入れを検討しましょう。

●日本政策金融公庫の融資までの流れ

日本政策金融公庫では、申し込みから実際に融資を受けるまでに約1カ月かかります。そのため、直前になって準備を始めても間に合いません。余裕を持って手続きを開始しましょう。

融資を受けるまでの流れは下記のとおりです。

1.事業資金相談ダイヤル(0120-154-505)に電話する
2.支店窓口、郵送、ホームページから借り入れ申し込みの手続きをする
3.店舗・工場を担当者が訪問して面談
4.借用証書などの必要書類が郵送される

すべての手続きが完了すれば、資金が口座に振り込まれます。返済は毎月自動振替により行われ、設備投資などに際して資金を借り入れた場合は、実際に設備が導入されたかどうか現地調査が行われることもあります。

●日本政策金融公庫の融資必要書類

開業に際して日本政策金融公庫の融資を受ける場合の必要書類は下記のとおりです。

・創業計画書
・設備資金の見積書
・登記簿謄本(法人の場合)
・担保の内容が分かる資料(登記事項証明書など)

融資審査を有利に進めるためには、創業計画書を作り込むことがポイントです。見込み客数や従業員数など、数字に根拠を持たせて創業計画書を作成しましょう。また、面談で質問されることも多いため、内容を頭に入れておくことも大切です。

続いて、設備投資など、事業運営の途中で融資を受ける場合の必要書類は下記のとおりです。

<個人小企業>
・最新2期分の申告決算書、確定申告書
・最新の試算表
・設備投資の見積書

<中小企業>
・最新3期分の決算書、税務申告書
・最新の試算表
・設備投資の見積書
・登記事項証明書
・納税証明書
・会社案内や製品カタログ

事業内容について審査担当者がきちんと理解できるよう、できるだけ丁寧に資料をそろえることが融資審査を有利に進めるコツです。事業内容が専門的で難しい場合、自作の補足説明資料を添付するのも良いでしょう。決算書の内容も理解しておき、質問に答えられるようにして面談に臨むことが大切です。

あなたは大丈夫?融資審査に通りにくいのはこんな人

日本政策金融公庫, 融資 (写真=PIXTA)

民間の金融機関と比較すると融資が下りやすいといわれる日本政策金融公庫ですが、場合によっては審査落ちしてしまうこともあります。きちんと準備をしてから審査に臨みましょう。

まず、税金や公共料金の支払いが遅れている場合は融資審査に通りにくくなります。クレジットカードの支払いを滞納しているなど、個人の信用情報に問題がある場合も同様です。融資を申し込む前に滞納がないか確認しておきましょう。

続いて、創業計画書の内容について根拠が不明瞭だったり、面談で創業計画書に関する質問に答えられなかったりする場合も危険です。ほかにも、開業予定地が決まっていない、自己資金が少なすぎるなど、事業に対する本気度が低いと見なされれば融資は下りません。

信用が失われ資金調達ができなくなると、事業者としては致命的です。日頃から資金繰りには十分注意し、信用情報に傷を付けないようにしましょう。また、創業計画書の作成や面談の準備をしっかり行うとともに、必要があれば専門家の力を借りることも大切です。

融資に落ちてしまっても再チャレンジする方法

日本政策金融公庫では、融資審査に一度落ちたとしても6カ月を経過すれば再び融資の申し込みができるようになります。

ただし、落ちた理由を改善しなければ融資は下りません。問題点がどこにあったのかを把握し、滞納を解消したり、創業計画書を作成し直したりするなど対策を実施してから再申し込みする必要があります。

融資を受けるには具体的な事業計画が大事

日本政策金融公庫は一般の金融機関を補完して国民生活を向上することを目的としていることから、民間の金融機関と比較すると融資が下りやすいと言われています。とはいえどんな事業者にも必ず貸し付けをするわけではありません。融資を受ける際には入念に準備しましょう。

融資審査で大切なのは、具体的な事業計画のビジョンを経営者自身が持っていることです。創業計画書や決算書の数字を把握し、売り上げや経費、利益の根拠を自分の言葉で語れる経営者なら審査担当者も安心します。

資金を貸す側がもっとも心配するのは、貸し付けた資金が返ってこないことです。審査や面談に対して身構え過ぎず、審査担当者の不安を拭い去るつもりで臨むことが大切でしょう。

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