(写真=fizkes/Shutterstock.com)

ネットでたまに話題になる「のれん」ってなに?

図解入門ビジネス 最新 決算書の基本と分析がよ~くわかる本3

この記事は金井正義氏の著書『図解入門ビジネス 最新決算書の基本と分析がよ~くわかる本)』(秀和システム、2018/11/30刊)の内容を抜粋したものになります。

・『図解入門ビジネス 最新 決算書の基本と分析がよ~くわかる本』シリーズ
(1)わかりやすい「損益計算書の見方」きちんと理解しよう
(2)「貸借対照表」で見るのはどこ?2つおさえれば読めてくる
(3)ネットでたまに話題になる「のれん」ってなに?

※以下、書籍より抜粋

のれんについて理解する

全ての会社に表示される項目ではないですが、一部の会社の貸借対照表に計上されたり、インターネットなどのニュースで話題となる事項があります。

のれんについて、理解しましょう。

●のれんとは

ある会社が他の会社より優れているのであれば、損益計算書の利益に反映されます。

なぜ利益に反映されるのかというと、企業には、ブランド力や技術力、人的資源や地理的条件、顧客ネットワークなど、見えない資産価値があるからと言われていて、この見えない資産価値は、企業の「超過収益力」と説明されることもあります。

この見えない資産価値である「超過収益力」は、貸借対照表の資産には、表示されていません。

つまり、会社は、自らの「超過収益力」を、自社の貸借対照表に表示できません。

この見えない資産価値である「超過収益力」が、貸借対照表に表示されるのが、企業の買収や合併です。

ある会社が、他の会社を買収や合併する際に、支払った金額が、買収先企業または合併される会社の純資産(=資産―負債)を上回った場合には、その超過額を「のれん」として、貸借対照表の固定資産の無形固定資産に表示します。

ただし、「のれん」は見えない資産価値なので、日本の会計基準では、「のれん」をその効果の発現する期間を見積もり、20年以内の期間で、均等に償却します。

具体的には、償却した金額が、損益計算書に費用として計上され、同額の金額だけ、貸借対照表の無形固定資産に計上した「のれん」が、減額します。

なお、国際会計基準(IFRS)では原則としてのれんの償却は行いません。

つまり、日本の会計基準と国際会計基準とでは、のれんの償却の処理が異なります。

また、ある会社が、他の会社を買収や合併する際に、支払った金額が、買収先企業または合併される会社の純資産(=資産―負債)を下回った場合には、その不足額は「負ののれん」となり、当該不足額を発生した事業年度の特別利益として処理します。

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金井 正義(かない・まさよし)
1964年生まれ。1988年、慶応義塾大学経済学部卒業。1993年に、金井公認会計士事務所を設立して、代表に就任。「独立起業の支援」と「円滑な事業承継の実現」を中心的な事業として推進し、「日本の雇用の増大」と「ビジネスにおける夢の実現」に貢献することを目標として、事務所を経営している。

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