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確定申告、白色申告と青色申告の違いとは?副業1年目の人は注目!

白色と青色、それぞれの特徴を知ろう

「趣味の延長で始めたインターネット販売で、毎月数万円の収入が得られるようになった!」このように、「はじめから事業としてスタートしたわけではない」という方が気をつけなくてはならないのが、所得を申告するための確定申告です。うっかり無申告で「脱税」となってしまわないように、適切な申告を行いましょう。

できるだけ簡単に終わらせたいところですが、申告の仕方によって納める税金額に大きく差がつく点に注意です。

確定申告の仕方によって納める税額が変わる

会社員やアルバイトの給料は「給与所得」ですが、副業の収入は「給与・給料」とは限りません。副業の所得の分類や申告方法によって、納める税金額が変わります。

所得の種類が変われば、社会保険料などの金額も変わるなど、可処分所得に大きな影響を与えます。

不動産所得や山林所得など、特別な種類の所得もありますが、副業の多くは事業所得、もしくは雑所得に当てはまります。

事業所得と雑所得の区分の仕方は、以下のように定義されています。

事業所得は、「独立して営まれ、営利性、有償性を有し、かつ、反復継続して営まれる業務であって、社会通念上事業と認められるかどうか」です。明確な金額の線引きはなく、「長期にわたって繰り返し収益が得られるかどうか」が一つの目安となります。

副業が「雑所得」に当たる場合、計算方法は以下の通りです。

総収入金額-必要経費=雑所得

副業が「事業所得」に当たる場合、必要経費のほかに各種節税効果を生む特典を得られる可能性があります。代表的なものが白色申告・青色申告と呼ばれる帳簿などの記帳方法です。その方法の簡易版が白色申告、正式版が青色申告です。

●青色申告

青色申告は、正式な簿記(複式簿記)形式で決められた水準に基づいた記帳をし、正しい申告をする人への特典として、「控除」という形で所得金額を減らし、税額に有利な扱いを受けることができる制度です。これを青色申告特別控除と言い、用意する帳簿に応じて、10万円から最高65万円まで控除できます。

ほかにも、配偶者などが事業に専従していて給与を支払う場合、労務の対価として適正な金額であれば、必要経費にすることができる、青色事業専従者給与などの特典があります。

●白色申告

白色申告は、事業所得を簡易な記帳で管理できるようにするものです。簡易な記帳の代わりに、税制面での特典がありません。

なぜ白色申告を選ぶ人がいるの?

税金面で有利な青色申告ではなく、白色申告をしている場合にはいくつかの理由があります。

●青色申告の届を出していない

青色申告をするためには、あらかじめ「個人事業の開業届出」とともに、「所得税の青色申告承認申請書」を、その年の3月15日(もしくは、事業の開始から2カ月以内)までに管轄の税務署に届ける必要があります。この書類の提出をせずに、その年の分の青色申告をすることはできません。

●損益計算書の作り方など、帳簿の仕方がわからない

青色申告では、正式な簿記の原則、一般的には複式簿記の方式で記帳を行う必要があります。

1年の終わりに貸借対照表と損益計算書を作成することが原則です。これによって最高65万円の青色申告特別控除を受けることができます。

簡易的な帳簿である「現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳」だけを管理し、最高10万円の青色申告特別控除の適用を受ける方法もあります。

費用は掛かりますが、税理士に依頼をする、会計ソフトを利用するなどの方法もあります。利益をある程度上げている方は、積極的に青色申告にチャレンジしてみましょう。

●利益が多くない

「必要経費を引いたら、利益はほとんど残っていません」と言う場合、引くことができる控除もありません。プラスマイナスゼロの場合、青色申告の特典は小さくなります。しかし、青色申告をすれば、赤字を翌年度へ繰り越したり、事業所得であれば給与所得などほかの所得と損益通算(損失をほかの所得から控除すること)したりすることができます。赤字の場合にも、青色申告をする大きなメリットがあります。

事業所得に必要な最低限の帳簿「白色申告」に必要な記帳方法

簿記などの知識がなくても、事業をするうえで記録しなくてはならない必要最低限の数字です。

正式なフォーマットはなく、ノートへのメモでも問題ありません。

・売上げ・収入金額と売上先の名前、その日付
・仕入れなどの経費と仕入れ先の名前、その日付

この2つのお金の流れを1つにまとめたものを法定帳簿と言います。

しかも、取引一件ずつではなく、一日の合計金額をまとめて記載するなど、簡易な方法でもよいことになっています。

これなら、難しくありませんね。

確定申告が終わった後も、書類はきちんと保管しよう

確定申告,白色申告,青色申告 (写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

「確定申告終了!これで書類はいらなくなったからシュレッダーにかけて片付けちゃおう……」はNGです。収入や経費を記入した「帳簿」は7年間、受け取った請求書や領収書などの書類は5年間、保存しておく義務があります。

年度ごとにきちんと分けて管理し、もしも税務調査が入った場合にはすぐに提示できるよう整理して保管しておきましょう!

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