(写真=Thawornnurak/Shutterstock.com)

つみたてNISAでシミュレーション。将来いくらになる?

目標額を決めて、少額から毎月コツコツ!

将来のために投資も必要かなと思っていても、なかなか踏み出せないという人が多いようです。積立投資なら、貯金感覚で意外と気軽に始められます。「つみたてNISA」を利用して積立投資を始めてみませんか?

つみたてNISAとは?  

つみたてNISAとは、2018年からはじまった少額投資非課税制度です。これまでのNISAと同様、毎年の非課税投資枠から得た利益と分配金には税金がかかりません。

つみたてNISAの非課税投資枠は年間40万円まで、毎月にすると約3万3000円、投資期間は最長20年です。

対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、「長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)」に限定され、投資の初心者にもNISA以上に利用しやすくなっています。

少額から、毎月コツコツと長期で資産形成をしたいという人におすすめです。

まずは、毎月いくら積立てたら将来どのくらい貯まるのか、シミュレーションしてみましょう。

資産運用をシミュレーションしてみよう    

営業事務として働くAさんを例にシミュレーションしてみます。

Aさんは35歳独身。最近、老後のことも少し考えるようになってきました。もしかしたらずっと独身かもしれないことも想定すると、老後の備えに少し不安があります。ざっくりとした計算ですが、老後資金として、あと1000万円くらいは増やしたいと考えています。そんなとき、つみたてNISAに興味を持ちました。

●(1) 将来いくらになる?  

Aさんの年収は約400万円。毎月1万円くらいなら無理なく積立できそうだと考えています。

つみたてNISAを今から始めると、将来いくらになるのでしょうか。

【Aさんのスペック】
・毎月の積立金額:1万円
・積立期間:20年

(1)利回り(年率)3%で運用した場合
   20年後 約328万円
 (積立元本240万円+増えた額87万6606円=327万6606円)
(2)利回り(年率)5%で運用した場合
  20年後 約407万円
 (積立元本240万円+増えた額167万4578円=407万4578円)
(3)参考:利回り(年率)0.01%の定期預金の場合
   20年後 約240万円
 (積立元本240万円+増えた額2411円=240万2411円)

積立投資で運用した場合と定期預金の場合の増えた額を比較すれば、20年間で大きな差がついているのがわかりますよね。

●(2) 毎月いくら積み立てる?  

では、20年間で1000万円貯めるためには、毎月いくら積み立てればよいでしょう。

積立期間:20年、目標金額:1000万円
(1)利回り(年率)3%で運用
   毎月の積立額:3万1000円
  (積立元本 744万円、増えた額271万7477円=1015万7477円)
(2)利回り(年率)5%で運用
   毎月の積立額:2万5000円
  (積立元本 600万円+増えた額418万6445円=1018万6445円)
(3)参考:利回り(年率)0.01%の定期預金の場合
   毎月の積立額:4万2000円
  (積立元本 1008万0000円+増えた額1万128円=1009万128円)

利回りの差で、積立額にも差がでているのがわかりますよね。

●(3) 何年積み立てる?  

次に、目標金額と利回り、毎月の積立金額から、何年積み立てればよいのかをシミュレーションしてみましょう。

目標金額1000万円、利回り(年率)3%で運用した場合。
(1)毎月の積立金額1万円
   積立期間:42年0カ月
  (積立元本504万円+増えた額496万2007円=1000万2007円)
(2)毎月の積立金額3万円
   積立期間:20年4カ月
  (積立元本732万円+増えた額272万7890円=1004万7890円)
(3)毎月の積立金額5万円
   積立期間:13年7カ月
  (積立元本815万円+増えた額189万1342円=1004万1342円)

※本シミュレーションは、手数料、費用等を考慮していません。
※投資は預金と違って、定率で増えていくことはないため、あくまで参考として見る必要があります。

シミュレーションの結果を見て、Aさんは、始めは無理のない額として毎月1万円から積立して、慣れてきたら3万円まで増やすことにしました。

目標を達成するための商品の選び方 

積立,nisa,シミュレーション (写真=PIXTA)

積立金額の次に悩むのが、投資する商品選びです。

つみたてNISAは、投資信託159本、ETF3本、全部で162本の金融商品があります(2018年10月31日時点)。

投資ビギナーさんに気を付けてもらいたい選び方のポイントは「商品の組み合わせ方」と「手数料」の2つです。

●商品の組み合わせ方

つみたてNISAの対象になる公募投資信託は大きく「株式型」「資産複合型」に分けられ、さらに「国内」「内外」「海外」と枝分かれします。その他、ETFがあります。

利回り3~5%以上で運用したいのであれば、株式の組み入れは必須です。

初心者はリスクの高い投資は不安かもしれませんが、大丈夫です。商品の組み合わせ方で、リスクはある程度調整できます。

国内や先進国の株は情報も豊富で分かりやすく、経済が安定しているので、株式の中ではリスクが小さく安心感があります。とはいえ、景気の後退や大規模災害などがあれば、価格が大きく下がる可能性もあります。

一方で、新興国の株式は経済発展とともに、大きく値上がりする可能性があります。しかし、リスクも大きくなります。

おすすめは、わかりやすい日本株と先進国株を多めに持ち、長期的に大きなリターンも期待できる新興国株や不動産(REIT)などを少しだけプラスすること。

自分で選ぶ自信がないという人は、投資のプロがあらかじめ組み合わせを決めている「資産複合型」(バランス型)の投資信託を選ぶとよいでしょう。

●手数料

積立投資を行う場合、手数料がかかります。手数料の中でも、特に注意したいのが、投資信託を持っている間ずっとかかる「信託報酬」です。

私たちが見る基準価格は、すでに信託報酬が引かれたものなので、支払っている感覚はあまりないかもしれませんが、長期で見ると意外と負担も大きくなります。

運用成績にも影響がでますから、少しでもお金を増やしたいなら、できるだけ信託報酬が安い商品を選びましょう。

シミュレーションで自分に合う金額や積立期間を見つけよう

シミュレーションを見て、つみたてNISAを始めてみたくなったのではないでしょうか?

金融庁や証券会社のサイトなどでも簡単にシミュレーションできますので、金額や積立期間など、数字をいろいろ入れ替えてみて、自分に合った運用方法を見つけてください。

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