(画像=Iakov Filimonov/shutterstock.com)

「お金が貯まらない」原因は親のせいだった?親子関係で根本が見えてくる

お金の不安からいますぐ抜け出す方法5

この記事は大嶋信頼氏の著書『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』(総合法令出版)の内容を抜粋したものになります。

・『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』シリーズ
(1)ムダ使いはなぜ起こる?「考え方」だけでお金が貯まるようになる
(2)「お金がないのに買ってしまう」を防ぐ分かりやすい「物ごとの見方」とは
(3)あなたはやってない?その嫉妬が「お金持ちになる状況」を破壊してしまうワケ
(4)心理カウンセラーが教える「お金持ちと自分を比べて嫉妬する」メカニズムとは
(5)「お金が貯まらない」原因は親のせいだった?親子関係で根本が見えてくる

※以下、書籍より抜粋

特に影響が大きい〝親の嫉妬〟

●子どもの稼ぎに嫉妬してしまう親

ある男性は、「父親よりも給料が高くなった!」ということを両親に報告して喜んでもらおうと考えました。

でも、実際に報告したら、ご両親はそっけない態度だったそうです。

これも両親の脳内で嫉妬の発作が起きてしまっているからです。

その発作が伝染することで、「給料も高くなったからこれから貯金していくぞ!」と思っていたのに、「あれも必要、これも必要」と買ってしまい、「ちっともお金が貯まらない!」となってしまいます。

さらに発作はおさまらず、それまで給料も高くてすごく良いと思えていた職場なのに、「ちっともお金が貯まらない!」ということから、「この会社は、人をむやみやたらにこき使うブラック企業だ!」と上司に文句を言ってしまいます。

そして「こんな会社辞めてやる!」と、本当に辞めてしまいます。

でも転職先の会社は給料が安くて残業は多い、本当のブラック企業。

そこで初めて、「なんであんなことを言って辞めちゃったんだろう?」と愕然とします。

そうして転職を繰り返して、そのたびにどんどん給料が下がっていくようになってしまいます。

きっかけは、両親の嫉妬の発作が伝染してしまったからでした。

自分の親だから昇給を喜んでくれるはず、と思っていたのが大きな間違いだったのです。

「子どものくせに自分よりも給料が上」ということで、親の脳内では動物的に嫉妬の発作が起きてしまいます。

男性はその発作に感電することで破壊的な人格になって、「この職場は間違っている!」と考えてしまいます。

本人は正しいことをしているつもりが、どんどん自分が求めている「お金が貯まる環境」を破壊してしまい、「ちっともお金が貯まらない!」となってしまうのです。

●両親に出世の邪魔をされる

ある方が仕事で「やっとチャンスが巡ってきた!」というときに、実家で一緒に暮らしている母親が階段から落ちて骨折した、という事件が起きました。

せっかく巡ってきたチャンスなのに母親のことが気になって集中できず、見事にチャンスを逃してしまいます。

母親の骨折が治ってしばらくすると、また仕事がだんだん楽しくなってきました。

貯金も着々と増えていき、「このままいけば実家を出て一人暮らしをできるかもしれない」と思った矢先、今度は父親が病気になってしまいます。

仕事をしていても父親の体調が気になってしまって、自分の業績などどうでもよく思えてきます。

そして「え~い!」と会社を辞めてしまいました。

そこからしばらく働けずに貯金を使い果たしてしまって、慌ててコンビニでアルバイトをすることになりました。

「前はあんなに給料が良かったのに」とものすごく惨めな気持ちになりました。

「このままお金持ちにはなれないのかも」と絶望的な気分になってしまうのです。

この方も両親の嫉妬の発作に感電してしまっていました。

本人は嫉妬の発作というところまで理解できていなくても、「両親に邪魔をされている」ということは何となく 感じていたようです。

それとなく両親を責めてしまいますが、「両親のけがや病気を言い訳にしているだけなのかも?」と思って、両親に文句を言うことにも罪悪感を感じてしまいます。

誰かに相談しようとしても、「人のせいにばかりしているから落ちぶれていくんだよ!」と言われることはわかりきっています。

誰にも話せず、ただ悶々としてしまっていました。

この場合、「子どもが仕事で成功してお金持ちになりそう」という場面で、両親の脳内で嫉妬の発作が起きてしまっていました。

信じられないかもしれませんが、母親の骨折も父親の病気も、嫉妬の発作によって引き起こされたことなのです。

もちろん両親に、わざと骨折したり病気になったりしようという意識はまったくありません。

専門的には「周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自分の身体を傷つけたりする行動をする病気」というのがあって、「ミュンヒハウゼン症候群」という診断名になります。

意識的に子どもを陥れるためにやっているのではなくて、嫉妬の発作で自動的にそうした行動をしてしまうのです。

「お金が貯まらない」の 根本に見える親子関係

●何も頑張りたくなくなる「学習性無力」

親は嫉妬の発作を起こしているとき、子どもに対してひどいことを言ったりやったりしているのに、「子どものためを思ってやっている」と思い込んでいます。

子どものほうは「自分がダメな子だから愛されない」と思ってしまって、「親に愛される優れた人間にならなければ」と努力します。

でも、そうして子どもが優秀になればなるほど、親の脳内では嫉妬の発作の嵐が起きてしまうので、子どもはさらに感電させられてしまいます。

それを何度も繰り返しているうちに、「何も頑張りたくない」という無力状態になってしまいます。

これを「学習性無力」と呼びます。

有名なのは犬の実験です。

檻の中に犬を入れておきます。

犬が檻から出ようとすると「ビビビッ!」と電流が流れて感電してしまいます。

さらに、犬が何もしなくても檻の下から電流が流れるようになっています。

つまり、犬は何をどうしても感電から逃れることはできません。

これを繰り返されることで、犬は無抵抗な状態になってしまいます。

檻が外されても「ここから出られない!」と動けなくなってしまうのです。

これが学習性無力です。

抵抗も回避もできないストレスに長期間さらされると、不快な状況から逃れようとすらしなくなってしまうのです。

●親が子どもを檻の中に閉じ込めてしまう

親子の話に戻すと、表面上は「あなたのためを思って」という両親の愛があっても、子どもが「いい子になる!」と両親の枠から出ようとしたときに「ビビビッ!」と感電させられてしまいます。

それを繰り返しているうちに学習性無力になってしまって、子どもは怖くて枠から出られなくなってしまいます。

そうして「お金持ちにはなれない」という思い込みが定着してしまうのです。

実際にお金持ちになるチャンスが巡ってきても、「怖い」と固まってチャンスを逃すようになってしまいます。

さらに親は表面的には笑顔ですが、脳内では嫉妬の発作を起こして子どもにダメージを与えているので、子どもは混乱してしまいます。

この混乱状態によって、より強く「動きたくても動けない!」となってしまいます。

表面上優しい親であればあるほど、子どもは「混乱して自分の思った方向に進めない」となって、求めているものが得 られなくなってしまうのです。

普通に考えると親が子どもに嫉妬するなんて思えないので、発作が起きていることに気が付くことがとても難しいのです。

でも、親子の関係は嫉妬の発作の条件が揃っている上に、その影響も大きくなります。

親の嫉妬というものは本当に厄介です。

「なぜかお金が貯まらない!」と悩む人の多くは、ここに原因を抱えているのかもしれません。

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大嶋信頼(おおしま・のぶより)
米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。心理カウンセラー/株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら、東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。心的外傷治療に新たな可能性を感じ、株式会社インサイト・カウンセリングを立ち上げる。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。カウンセリング歴25年、臨床経験のべ8万件以上。

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