(画像=Elnur/shutterstock.com)

「お金がないのに買ってしまう」を防ぐ分かりやすい「物ごとの見方」とは

お金の不安からいますぐ抜け出す方法2

この記事は大嶋信頼氏の著書『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』(総合法令出版)の内容を抜粋したものになります。

・『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』シリーズ
(1)ムダ使いはなぜ起こる?「考え方」だけでお金が貯まるようになる
(2)「お金がないのに買ってしまう」を防ぐ分かりやすい「物ごとの見方」とは

※以下、書籍より抜粋

〝炎症〟のせいで 無駄遣いが止まらない!

●買い物をしてもまったく満足できない

昔、「お腹が痛い!」と病院に行ったら「胃潰瘍です」と診断されたことがありました。

当時は「お金がない!」ということで仕事を一生懸命にしていて、医者からは「真面目に働き過ぎ!」と怒られました。

そのときは「そんなこと言われたってお金がないんだから、馬車馬のように働き続けなきゃいけないでしょ!」と思っていました。

でも、実はそのとき、私は面白いことをしていたのです。

私は「お金がない!」と言いながら、週末は電気屋さんに行ってパソコンの高級なパーツを買ってしまっていました。

でも、使いこなすことができなくて、家には使えないパーツの箱が山積みになっていました。

それでも、「お金がない!」と言っていたのです。

買った記憶が抜けてしまっているから余計に怖いのです。

ぼんやりとは覚えているのですが、「このパーツはいつか仕事で役に立つから!」と買ってしまって、家に帰っ てくると「あれ?前にも同じようなパーツを買っている!」とショックを受けます。

そして、また次の週も同じようなことをやってしまって、「ちっともお金が貯まらない!」となっていたのです。

一般的に見たら、「仕事のストレスを買い物で発散している」ということになります。

でも、興味深いのは、買い物をしてもまったく満足していなくて、「しまった!」と後悔ばかりしていたことです。

そして「お金がない!」と嘆いているのに、電気屋さんに行くことを止められなくなっていました。

そうして「自分はなんてダメなヤツなんだろう!」と自分を責めて、ますます「胃が痛い!」と胃潰瘍がひどくなっていたのです。

●〝炎症〟によって苛立ちのホルモンが分泌される

私の謎の行動について、最近になって、「なるほど!そんな風になっていたんだ!」とその仕組みがわかりました。

少し前に医学会で衝撃的な仮説が発表されました。私たちは欲求が満たされたり充実感を感じたりすると、「あ~!うれしい~!」と〝幸せのホルモン(セロトニン)〟が分泌されます。

でも、身体に炎症があると、幸せのホルモンの原料が幸せのホルモンに変換されないで、〝興奮、苛立ち、焦り、うつを感じさせるホルモン(キヌレニン)〟に変換されてしまうというのです。

私たちが一日の終わりに「あ~!今日もよく働いた!」と満足できるのは、幸せのホルモンが分泌されるからです。

でも私は胃潰瘍の炎症によって、本来幸せのホルモンに変換されるはずのものが苛立ちのホルモンに変換されてしまい、働いても働いても、「お金がない!」という焦りしか感じられなくなっていたのです。

本来、欲しいものを買うことでも幸せのホルモンでストレスが発散されるのですが、炎症が起きているから発散されません。

だから脳の発作がおさまらず、無駄遣いを繰り返してしまいます。

さらにそれが記憶から抜けてしまうので、「こんなに一生懸命に働いているのにちっともお金が貯まらない!」というストレス状態から、また買い物で発散しようとするという悪循環になってしまっていたのです。

それに、焦りや苛立ちのホルモンに支配されているから、本当に自分が欲しいものを買っているとは限りません。

お店に陳列してあるものを見て「あれが欲しい!私には絶対必要!」と脳の発作を起こして買ってしまうので、「本当に求めているもの」を買っているわけではないのです。

そうしてますます「無駄なものを買ってしまった!」という後悔に苛まれてしまいます。

●炎症を抑えれば発作の悪循環を防げる

私は胃潰瘍の一件で、「脳の発作がおさまらない人は、知らないうちに身体の中で炎症が起きているのかもしれない!」ということに気付きました。

私のようなストレスによる胃潰瘍は、「悩んでいたら炎症が起きる!」という典型的なケースです。

でも、考えてみたら「頭痛がする」とか「肩こりがする」「腰が痛い」「生理痛がひどい」、そして「疲れやすい」などの身体症状も同じように〝炎症〟が関係していて、幸せのホルモンが分泌されないという現象が起こっています。

そうして苛立ちのホルモンがますます炎症をひどくして症状を悪化させ、その炎症がさらに幸せのホルモンを分泌させないようにしてしまっているという可能性が考えられます。

だから、「お金がない!」と焦りがあるときには、「身体に炎症があって幸せのホルモンが分泌されていないのかも!」と考えることができます。

安静にしていれば炎症はおさまってきて、幸せのホルモンが分泌されるようになります。

「うれしい!」とか「よくやった!」という満足感が出てくることで、炎症がおさまったことを実感できます。

そうしたことを知っているだけでも効果的です。発作の悪循環を防ぐこともできますし、「お金が貯まってきた!」という不思議な現象も起きてきたりします。

苛立ちや焦る気持ちがあったら「炎症があるから安静にしたほうがいいんだ!」と考えるようにしましょう。

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大嶋信頼(おおしま・のぶより)
米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。心理カウンセラー/株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら、東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。心的外傷治療に新たな可能性を感じ、株式会社インサイト・カウンセリングを立ち上げる。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。カウンセリング歴25年、臨床経験のべ8万件以上。

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