(画像=fizkes/shutterstock.com)

なぜ共働き夫婦は「2人で1つの財布」の方がメリットが大きいのか?

20代から知っておきたいお金のルール4

この記事は横山光昭氏の著書『20代から知っておきたいお金のルール』(高橋書店)の内容を抜粋したものになります。

・『20代から知っておきたいお金のルール』シリーズ
(1)誰でもカンタンに貯め体質になる「90日貯金プログラム」とは?
(2)捨ててはいけない「給与明細」と「源泉徴収」の正しい見方をおさらいしよう
(3)その保険ホントに必要?加入前にこれだけ押さえる基礎知識と優先すべき「3つの保障」
(4)なぜ共働き夫婦は「2人で1つの財布」の方がメリットが大きいのか?

※以下、書籍より抜粋(本記事のデータなどは2012年12月時点のものです)

結婚相手に求めるのは年収より「使い方」

●お金の価値観が合わないとストレスに

「結婚したほうが生活は楽になる」といわれたりしますが、本当でしょうか。

一人暮らしどうしが結婚すれば、たしかに家賃や水道光熱費などの支出が合わさることでコストを下げられ、そのぶんゆとりが生まれます。そのため、節約や貯金もしやすくなりそうです。

共働きなら、一方が失業するなど無収入の期間があっても、支え合えます。

一方で私のところへは、パートナーのお金の使い方に悩んで相談に来られる方も大勢いらっしゃいます。

「妻がクレジットカードで買い物をしすぎる」「夫が趣味にお金をつぎ込んで家計を考えてくれない」……。

いずれも深刻な悩みです。

お金の優先順位や使い方は人それぞれ。自分とあまりにも違うとストレスがたまってしまいます。

結婚後にお金の悩みから「相手の浪費グセを知っていたら、結婚なんてしなかったのに」などと後悔しないよう、パートナーのお金に対する考え方や使い方は知っておきたいですね。

結婚費用の準備もできて一石二鳥私がすすめるのは、結婚資金を貯める目的で、一緒に貯金プログラムを実践することです。

二人で目標金額を決め、日々の支出を消費・浪費・投資に分けてメモしながら貯金していきます。

その過程で、お互いのお金の使い方や価値観が見えてくるはずです。

なお、結婚費用は平均240万円といわれます。

価値観は人それぞれですが、結婚費用をあれこれ計算するとき、多くの人は金銭感覚がマヒするといいます。

式場や披露宴のプランナーに「みなさんこのくらいかけていますよ」と乗せられても、気にせずにお金は本当に必要な部分に使うようにしてくださいね。

チームプレーで楽しく効率よく貯金

●理想は夫婦で一つの財布

共働きの場合、多くの夫婦が財布を夫は夫、妻は妻と個々別々にされています。

夫が住居費と水道光熱費を、妻が食費や雑費を担当し、残りのお金は各自で自由に所持するというやり方です。

この場合、自由に使えるお金がそれぞれあるので、収入も貯金額もお互いノーチェックになりがちです。

それがかえって浪費につながり、とくに子どもがいないうちは「貯めどき」なのに、ふたを開けてみたら貯金が全然ない……という事態を招きかねません。

やはり理想は、夫婦の財布を一つにすること。つまり、家計管理を共同にすることです。

二人の収入を合わせた総額から生活費、娯楽費、貯金や投資用のお金を出すのです。

二人のチームプレーで行動すれば、ずっと効率よく、そして楽しく貯金ができます。

財布を一つにすることを結婚のタイミングでしなかった夫婦の多くは、出産やマイホーム購入を考えたときに合わせることが多いようです。

ときどき「独身時代に貯めたお金は自由に使いたい」と、財布を一つにするのをためらう人がいますが、結婚前のお金も合わせるわけではありません。

自分のお金はそれぞれで持っていていいのです。

次の給料日からさっそく、合わせて管理してみてはどうでしょうか。

また、おこづかいの決め方は家庭によってさまざまです。

昼食代、スーツ代、会社の飲み会代はどうするか。事前に二人で話し合ってルールを決めておくことが大切です。

私の知る限り、家で飲むお酒と衣類は家計から、昼食代・飲み会代はおこづかいから出すルールが多いようです。

二人に合ったルールを決めましょう。

五つの口座を設けよう

●給料-おこづかいぶんを共有口座に

具体的にはどうすればいいのでしょう。

おすすめは

1.妻用
2.夫用
3.生活費用
4.貯める用
5.投資用

の、5つの銀行口座を使って管理することです。

まず、夫婦それぞれで個人の口座を設けておきます(1.2.)。

ここに、勤め先からの給料が入ってきます。

この個人の口座からおこづかいを除いた額を引き出して、二人用の口座(3.4.5.)に入金します。

夫婦二人の収入を合計40 万円として、102ページの表に当てはめてみます。理想の貯金割合は20%なので、貯金額は月8万円。

おこづかいが12%で4万8000円。残りの27万2000円は生活費用の口座に入れます。

生活費がそこまでかからない場合は貯金割合を増やしましょう。

貯金はまず、半年分を貯めるのが目標です。

二人の収入が合わせて40万円なら、240万円です。半年分貯まらないうちは、投資用口座は無用です。

積極的な運用は生活防衛用の貯金ができてから考えましょう。

ですから、二人で管理する口座は四つ、理想は五つということになります。もちろん、貯める用の口座を目的別に複数設けてもいいでしょう。

相手がもし、財布を一つにし共に家計管理をすることにどうしても賛同してくれない場合は、まず「二人用の口座を一つつくろう」と提案してみてください。

レジャー用の口座として、夫婦での旅行や、コンサート、レストランなどのためにお金を入れるのです。

これに慣れてくるとしだいに、家計を一緒に管理することに抵抗感がなくなります。

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横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役。『年収200万円からの貯金生活宣言(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』など著書多数。webで日本経済新聞社、ダイヤモンド社、総合情報サイト「All About」の連載を後悔するとともに、メルマガ「貯めて増やす 横山式実践型メルマガ2.0」も講談社「現代ビジネス」で配信。

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