(画像= GaudiLab/shutterstock.com)

ツイッターに踊らされた、優待が高くついた……株投資で「よくある」4つの失敗例

10万円から始める!誰でもラクラク株投資生活5

この記事は横山利香氏の著書『10万円から始める!誰でもラクラク株投資生活』(タツミムック)の内容を抜粋したものになります。

・『10万円から始める!誰でもラクラク株投資生活』シリーズ
(1)「株で利益を得るしくみ」をきちんと理解しよう
(2)誰でもラクラク株投資 「チャート」と「出来高」で売買タイミングをチェックする
(3)基本のチャートパターンで「株価の方向性」はこう分析できる
(4)キホンの株投資方法は「2種類」しかない
(5)ツイッターに踊らされた、優待が高くついた……株投資で「よくある」4つの失敗例

失敗談から学ぶ株投資の鉄則

株式投資は必ず儲かるものではありません。

失敗して損することもありますし、失敗を通じて学べることもあります。

そこで、ここでは投資ビギナーがやってしまいがちな「よくある失敗例」を取り上げます。

対策方法を押さえて、上手に投資を続けていきましょう。 

ケース1:決算で株価急落

「このレストラン、街中でよく見かけるなあ」そう思ったAさんは、レストランチェーンを展開するA社の株を購入。

企業のウェブサイトを確認したところ、実際に店舗数も順調に増えていました。

店舗数は会社の売上に比例するはず。利益が伸びて、株価も上がっていくだろう。Aさんはそう考えました。

ところが、購入して1週間後に発表された決算で株価が急落しました。

決算書によると、売上や利益は伸びています。

しかし、Aさんと同じように考えた投資家が多く、先回りして買っている人がたくさんいました。

また、決算発表に向かって株価が徐々に上がっていたことで「いい決算が出るはず」という期待も大きくなっていました。

結果、売上・利益ともに期待値に届かず、失望売りが出て株価が急落してしまったのです。

●株価が割高状態での決算またぎはリスクが高い!

この銘柄は4月末に決算発表が予定されていたため、好決算への期待から株価は出来高を伴って急騰。

決算期待で先回りして買っていた投資家からの利益確定により、出来高を伴って目先の天井を打った後での決算となりました。

決算は好調でしたが、足元の業績は悪化傾向にあったことで、株価はその後、下落を余儀なくされました。

身近な企業で業績が良好そうに見えても、株価は織り込み済みということもあります。株価が割高水準まで買われている状況で決算をまたぐことにはそれなりのリスクがあることを心得ましょう。

ケース2:株主優待を高く買うハメに

「株主優待って面白そう」 Bさんはそう考え、食品メーカーであるB社の株を購入しました。

株主優待のサイトなどを確認したところ、優待利回りは1%ほど。

もともとそのメーカーのファンだったこともあり、100株10万円の投資で1,000円分の商品がもらえるならお得と考えたのです。

株主優待の権利を得るためには、権利付き最終日に株を保有している必要があります。

そのため、BさんもB社株を保有し続け、無事に権利を獲得しました。

しかし、翌日の株価を見て驚きます。昨日まで1,000円(100株10万円)前後で推移していた株価が900円近くまで下落していたのです。

原因は、株主優待と配当の権利を受け取った人が一気に売ったことでした。

その結果、Bさんは1,000円相当の商品を1万円近い値段で手に入れることになったのです。

●過去のデータをチェックして権利落ちリスクを回避しよう!

株主優待は、個人投資家に人気の高い投資手法です。

業績が好調だったり、株式市場が好調なら、株主優待を獲得して権利落ちしても株価は上昇します。

しかし、株価が割高まで上昇した時に、業績や株式市場が低迷すれば、いくら株主優待の人気が高くても、株価は下落します。

権利落ち後に株価は下落することはよくあります。

権利落ち後の株価下落は、過去の株価動向のチャートを見れば回避できる場合もあるでしょう。

株価が下落トレンド中の買いは戻り売りも多いですから、決算書で業績の推移も確認してから購入を検討しましょう。

ケース3:海外のニュースで大損

「貿易を巡って米中関係が悪化」

そんなニュースがCさんの目に飛び込んできました。

Cさんはもともと経済ニュースにあまり興味がなく、海外のニュースに目を向けることもほとんどありません。

そのため、手持ちのお金は全て内需株に投資。国内展開のみの小売店やメーカーなら着実に資産が増やせると考えていたのです。

しかし、その考えは甘かったようです。

念のため、と思って手持ちの銘柄の株価を確認すると、軒並み10%ほど下落していました。

「内需株なのにどうして?」と疑問に感じつつも、Cさんは手持ちの銘柄を売却。

1年ほどかけて徐々に増えていた含み益がなくなり、一部の銘柄は損切りになりました。ちなみに、売却して数日後に「米中関係が回復」というニュースが報じられ、株価は回復しています。

結局、Cさんは安値で株を手放すことになったのです。

●世界経済の動向を知ることも大事。海外ニュースをチェックしよう!

株式投資を始めたいと考える個人投資家の多くが、株主優待や、よく利用する身近な銘柄への投資を考えます。

悪いことではありませんが、企業業績は景気動向の影響を受けます。世界経済が低迷すれば多くの企業の業績が低迷して不景気になり、結局、内需がメインの企業の業績にも影響します。

海外の景気が悪化するかもしれないニュースはリスク要因であり、株価が下落しても仕方ありません。ただ、こうしたニュースを見聞きし、慌てて株を売らなければならないほ どリスクを抱えていることがそもそもの問題でもあるでしょう。普段からリスク管理は徹底しましょう。

ケース4:ツイートに踊らされて大損

「D社株はまだ初動」
「今年のテンバガー候補ナンバーワン」

DさんがD社株を買ったのは、そんなツイートを見かけたからでした。

最近はツイッターで市況や銘柄情報を発信する投資家が多く、Dさんも有名投資家のツイートを読むのが日課になっていました。

そこで知ったのが、著名な投資家が推奨しているD社株でした。

直近の株価を確認したところ、安値からすでに3倍近く上がっていましたが「あの人が推しているのだからイケるだろう」と考えたDさんは、すぐさまD社株を購入。

実際にテンバガー(株価が10倍になること)するなら、今からでも十分に利益が狙えます。

取らぬ狸の皮算用でDさんの心も色めき立ちました。

しかし、株価はそこから急落。

D社に関するツイートも減り、Dさんは大きな含み損を抱えることになったのです。

●投資は自己責任。ネット上の噂話は適当に聞き流そう!

最近は、SNSで有料の投資サロンを作ったり、Twitterで「絶対儲かる銘柄!これから買い参戦」などとつぶやいたり、インターネットを使って手軽に個別銘柄を買い煽る様子が見られます。

その人は、情報を流すことで得があるわけで、投資知識がない人を嵌め込むための悪意の書き込みだと言っても過言ではありません。

投資は自己責任です。その情報 を信じて損失が発生しても、誰も補填してはくれません。

値上がりも偶然と割り切り、ネット上の書き込みは適当に聞き流しましょう。

自分で業績やチャートを確認することが大切です。

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横山利香(よこやま・りか)
ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)、相続士。株式投資や不動産投資等、資産運用や投資をテーマに執筆、講演活動を行う。おもな著書に『「株」で着実に資産を10倍にふやした私の方法』(ダイヤモンド社)、『月2000円から!誰でもカンタン投資生活』(辰巳出版)等がある。会社四季報オンライン(東洋経済新報社)で『横山利香のスイングトレード日記』を連載中。

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