(画像=RenysView/shutterstock.com)

大金持ちになった後に気づく「最も大切なこと」

やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方(1)

この記事は吉武大輔氏の著書『やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方』(フォレスト出版)の内容を抜粋したものになります。

自己実現の先にある未来

多くの人が、お金から自由になることを追い求めながら、お金に縛られるという矛盾した人生を送っています。

仮に、あなたが大成功を収めて、毎月数千万円という収入が入ってくるようになったとしましょう。

最初は喜びに満ち溢れ、自分の成功を誇らしく思い、欲しいものを買ったり、世界中を旅したり、関わってくれた人にお礼をしたり、親孝行にお金を使うかもしれません。

長年夢見てきた情景が現実のものとなり、満たされた思いを感じることができています。

しかし、その感情はいつまで続くでしょうか。

何もしなくても、変わらず毎月数千万円が入ってきています。

さらに収入が増えて、毎月数億円が入ってくるようになりました。

自宅も買った、車も買った、両親の家も建て、海外旅行にも行った。

欲しいものもすべて手に入れ、何の不自由もありません。

あなたはその時、どんなことを感じると思いますか?

この境地に至ると、「自分のことを、自分だけで幸せにするには限界がある」ということを感じ始めます。

自分の欲求が充分に満たされた後は、「自分はもう豊かになった。次はこの豊かさを、自分以外の誰かと分かち合いたい」ということが次の動機になります。

お金の自由、時間の自由を得た先には、これまで追い求めてきた自己実現ではなく、周囲との関係性を通じて、貢献することが喜びであるという世界観が存在します。

通常、この境地は、数多(あまた)の経験を積まないと気づくことができません。

多くの人からすると、単なる理想論だと思われることも少なくありませんが、経験を積んでからこの境地を生きるのではなく、この境地を今この瞬間から生き始めるからこそ、人生の質が高まり、お金と時間を早い段階で得ることができると私は考えています。

30代、40代、50代と、仕事や子育てに奮闘し、人生を折り返して一段落した頃から人生を真剣に考え始めるのではなく、豊かな人生を送りたいと心から思った瞬間から、人に貢献し、関係性を育みながら豊かな未来のために生き始めるのです。

お金を手にしたことで気づいた、真の豊かさ

このようなことに気づいた経緯は、私自身の実体験に基づいています。

私が23歳で独立して数年後、ある程度事業が安定してきた頃に、お金が余るという経験をしました。

起業したてで生活がギリギリだった状態から、収入が増えていったことでお金が余るようになり、一般的に言われている贅沢を試した時期があります。

たとえば、長距離の移動は夜行バスから新幹線に変え、宿泊はビジネスホテルからシティホテル、財布や服装など身につけるものも高価なものを増やしてみました。

「お金持ちになりたければ、ホテルのラウンジでお茶をするといい」「グリーン車に乗って移動すると基準が上がる」などお金にまつわる話を実際に試してみたのです。

あるホテルに泊まった時、ホテルの好意で部屋がアップグレードされて、1泊数十万円はするスイートルームに案内されたことがありました。

100平米を超える広い部屋で、最初は「部屋が3つもある!」「お風呂から夜景が見える!」「最上階!」と、テンションが上がっていましたが、5分もすると「部屋は広いけれど、ひとりなんだよな」と苦笑していました。

収入が上がることで選択肢が増え、不自由なく欲しいものを手に入れることができれば豊かになれると思っていたのですが、そうではありませんでした。

世間でイメージされるお金持ちの体験だけでは、私は豊かさを感じることはできなかったのです。

これが、「私にとっての真の豊かさとは一体何だろう?」と考え直す貴重な機会となりました。

話が少し変わりますが、私は温泉が大好きです。

特に、季節を感じることができる露天風呂と、季節の料理をいただける歴史ある旅館への滞在は、私が豊かさを感じる代表的なシチュエーションです。

しかし、最高の贅沢だからといってお気に入りの宿を何百万円も払ってひとりで貸し切っても、豊かさを感じることはできません。

私が心から豊かさを感じるシチュエーションの1つには、「平日の昼間に仲間と家族ぐるみで温泉に行く」ことがあります。

このシチュエーションに必要な費用はおおよそ、日帰り温泉の入湯料が1000円前後、ランチが2000円前後で、合計3000円程度です。

3000円程度の出費にもかかわらず、豪華なスイートルームに泊まった時よりも、はるかに豊かさを感じることができるのが、平日に仲間と過ごす温泉なのです。

これは、資産を数十億円持っていても数万円しか持っていなくても変わらない、私にとっての普遍的な豊かさの象徴です。

こうして自分の豊かさの定義を知ったことで、お金のあるなしにかかわらず、日々豊かさを感じることができる瞬間が自然と増えていきました。

この、一見単純に見えるシチュエーションの背景には、さまざまな要因が含まれています。

私にとっての豊かさには、

・平日・土日関係なく、自由なライフスタイルを送ること
・人間関係が良好で、それぞれの家族同士も仲がいいこと
・生涯をかけて関係性を育み、同じ世界観を共に生きていること
・温泉という、季節や自然を感じる贅沢な時間と心を分かち合えること

などが、背景に隠されています。

この豊かさを叶え続けていくために、現在も仲間たちとさまざまな事業を立ち上げ、一生涯付き合っていける人間関係を育み続けています。

自分の豊かさの定義に気づかず、ただひたすらに事業を拡大しよう、お金を稼ぎ続けようとしていたら、このような私にとっての真の豊かさを味わうこともできないまま、収入だけが増えていく人生だったかもしれません。

・ポイント
1)やりたいことや夢をすべて叶え終えたあなたは、どんな生き方をしていますか?
2)あなたにとって、真の豊かさとは何ですか?
3)真の豊かさを感じながら生きていくために、あなたはどんなことを大切にしますか?

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吉武大輔(よしたけ・だいすけ)
やさしいお金持ちをつくる専門家MBA(経営学修士)、7つの習慣®アカデミー協会 認定ファシリテーター、IMAGINE INC.最高経営責任者(CEO)、株式会社ones holdings取締役会長、株式会社Alchemy International取締役、株式会社Community ConsultingJapan 相談役。

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