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なぜ「土曜の14時に美容院を予約する」ことが「最悪」なのか?

スモール・スタート あえて小さく始めよう(5)

この記事は水代優氏の著書『スモール・スタート あえて小さく始めよう』KADOKAWAの内容を抜粋したものになります。

【『スモール・スタート あえて小さく始めよう』シリーズ】
(1)「副業不可」ならお金よりステキな「報酬」をもらおう
(2)「人と同じこと」「よくあること」でも良い——オリジナリティよりも大切なこと
(3)失敗をカンタンにノウハウ化する方法とは?
(4)デスクワークも楽しくなる「2つの呪文」でモチベーションアップ
(5)なぜ「土曜の14時に美容院を予約する」ことが「最悪」なのか?

※以下、書籍より抜粋

僕と一緒に「本気で遊べるヤツ」になろう

●一日の計画は「就寝時刻」から逆算して決める

僕は人から頼まれたことはできるだけやりたいし、自分でやりたいこともたくさんあります。

そういう話をすると「忙しくて寝ている時間がないのでは」と言われることもあるのですが、でも、毎日8時間はしっかり寝ています。そのために、一日のスケジュールを立てるときには、まず睡眠時間から確保しています。

「今日は何時には寝よう」ということから決めて、一日の予定を考えるのです。

若い頃は無茶もしていました。おそくまで飲んで、そのまま仕事へ行く、ということもありました。

でも、そんなことをやっていると、パフォーマンスは最悪です。二日酔いの頭を抱えながら「早く就業時間が終わらないかな」なんて考えている自分にがっかりします。

そう実感するようになってから、睡眠時間ファーストが顕著になりました。

僕にとって寝不足は自慢ではなくて恥ずかしいことです。

8時間しっかりと寝る分、僕が覚醒している16時間のパフォーマンスは、4時間しか寝ていない人の20時間のパフォーマンスを上回るキレキレのものでありたいとも思っています。

8時間は寝ると決めると、後ろが決まります。何時までに帰るという決まりが、自分の中にできるのです。

だから二次会に誘われても、それを守れないようなら断ります。

「朝までつきあえ!」というタイプの人と飲むときは、極端なことを言えば翌日は午前半休を取ります。

半休を取るということは、睡眠時間をしっかり確保することでもあり、自分に「睡眠時間ファースト」を強く自覚させる機会にもなります。

「明日やってもいい仕事」の優先度も、睡眠より下です。明日でもいい仕事を、睡眠時間を削ってまで「今日中にやらなければ」とは考えません。

つまり、無理はしないということです。

無理なものはどうしたって無理なので「無理せざるを得ない」なんて考えることはありません。

そんな僕でも、睡眠時間を削ることが年に何度かはあります。

それは、本当に時間が足りていないのか、睡眠時間を削らなくてはならないかを自問し、「削る」という答えが明確に得られたときだけです。

●“ゾンビ・タスク”との戦いは スケジュールに組み込む

仕事はスムーズに進むものばかりではありません。

終わらせたつもりが復活してきたり、クライアントからの賛同がなかなか得られず試行錯誤をしまくったり、もしも僕が賢くてスマートならさくさく終わらせられそうなものにも、時間を取られてしまうことがあります。

倒しても倒しても、何度も立ち向かってくる、ゾンビのような仕事です。

そういうときはたいてい「なんとかしなきゃ」と思いつつ、その実は、「できるときになんとかしなきゃ」と思っています。それがゾンビをいつまでもやっつけきれない要因です。

人と会う約束や、何かの締め切りなどはしっかり時間を守る、そのための準備の時間も確保するのに、自分の中で抹殺し切れていないゾンビに立ち向かう時間を後回しにしていたら、いつまでもゾンビは生き続け、その事実が僕を苦しめます。

なので、倒さなくてはならないゾンビを倒すには、その時間をしっかり確保するようにしています。

その時間は、メールチェックもしなければ電話にも出ない。Wi‒Fiはオフにして、自分だけに向き合います。

そうしてゾンビと向き合わざるを得ない状況をつくるのです。そこまでやらないと、向き合えないのがゾンビでもあります。

ゾンビに立ち向かうとき以外でも、Wi‒Fiをオフにして、しっかりと考えるための時間をスケジュール帳に書き込むことがあります。よく考えたいけれど、忙しくしているとつい後回しにしてしまうものに向き合うための時間は、意識して確保するようにしているのです。

また、一日に1回は、「今はそうでもないけれど、将来、絶対に大事になること」を考える時間を確保しています。

●僕にとって最悪なのは 「土曜の午後2時に美容院を予約する」こと

週末は事前に予定をがっつり入れるか、全く入れないか、どちらかです。

がっつり入れる場合も、その場その場での予定変更はありです。

たとえば友達とキャンプに行ってブイヨンをつくるところからアルザス風ポトフをつくり、燻製もやろうとしていたとしても、そのうちの誰かが「伝説のソーセージ屋が近くにあるらしいから買いに行こう」と言えば、そっちへ行きますし、「今の時期なら江の島じゃない?」と言い出したら、それに乗ります。

前日に、疲れた頭で立てたプランより、よく寝てフレッシュな頭にひらめいたプランのほうが、冴えているとも思います。事前の予定通りに進んでいるかを気にするのは、タイムテーブルとのにらめっこが必要なフェスの時くらいです。

つまり、週末の僕はいい加減なのです。

これは僕にとって悪いことではありません。その都度その都度、いい案が出てきたらすぐにそっちに切り替えます。ここにも、いろいろなことを楽しむチャンスがあるように思います。

とはいえ、これは僕が、先までみっちりスケジュールが決まっていると、それをこなすのに必死になってしまい、こなして満足してしまい、あとになってそれに気付き、憂鬱になるタイプだからかもしれません。

そんな僕にとって最悪の事態は、土曜の午後2時に美容院の予約を入れてしまうこと。

友達と出かけるわけでもない完全フリーな週末のはずが、その予定に縛られて、自由に動けなくなってしまうからです。

完全フリーな週末は、気分次第でコミュニティに顔を出したり、出さなかったり。

銭湯に行って、マルシェがやっていれば値段を気にせず買い物をして、ちょっと一杯飲んで帰宅し、そこから料理に没頭して、奥さんやその家族と一緒にディナー、といった感じに過ごすことが多いし、それが好きです。

マルシェでの買い物で”値段を気にせず”とわざわざ書いたのは、それが僕がお金を稼ごうと思う理由の半分を占めるからです。

食べ物は、値段を気にせずおいしそうなものを買いたいと思っています。

きっとそれは、仕事では毎日のように「このサラダは950円じゃなくて850円にすべきじゃないか」「そうすると紅芯大根は使えないな」などとずっと食べ物と値段のことを考えているからでしょう。

お金を稼ぎたい残り半分の理由は、お金がないのに「世の中お金がすべてじゃない」と言っても、説得力がないと思うからです。

世の中には、お金よりも大事なものがたくさんある。それを堂々と言うためには、多少のお金が必要だとも考えています。

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水代優(みずしろ・ゆう)
good mornings株式会社代表取締役。2002年より、株式会社IDEEにて新規出店を手掛ける。2012年に、good mornings株式会社を設立。現在は、都内に各々のコンセプトを有する3拠点を企画運営、その他にも、企業や行政と共にエリアプロデュースやプロダクトディレクションを手掛ける。近年はブックディレクターとしても活動し、日本橋浜町に自身がセレクトする本屋「Hama House」を出店。

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