(写真=ノーロード投資信託徹底ガイド)

アセットアロケーション無きインデックス投資は失敗する⁉

インデックス投資を行う際の、資産配分に関しての不安など

30代の個人事業主さまから、今後、iDeCo制度を利用してインデックス投資を行っていきたいという相談がありました。その際の注意点や、絶対に外してはならないポイントなどについて記していますので、どうぞご覧ください。

資産配分の自信がなく、リバランスも不安です

●投稿者:ありさま(30代・女性)2018年8月

こんにちは。親に勧められてサイトを見させていただいています。3年前に会社を退職し、個人事業主をしています。31歳です。会社員時代の確定拠出年金を退職後すぐに手続きしないでいたため、今回そのままではいけないと反省しました。

いきなりネット証券で始めることと、移管手続きのことが不安なので、手数料が安く、窓口で手続きの相談ができるのでイオン銀行でiDeCo口座を開設し、移管手続きをしました。

投資のことは全く初心者ですので、ひとまず定期預金にし、掛け金の手数料がもったいないので年1回払いにしました。また、企業時代の移管した分は別の運用と言われたので、「たわらノーロード先進国債券為替ヘッジ有り」を申し込みました。

ただ、収入もあまり多くないため、節税効果が低く定期預金ではマイナスになってしまうのではないかと心配しています。数冊の本とこちらのサイトを読み、インデックス投資を考えていこうと思っています。

しかしながら、資産配分も自信がなく、リバランスとかも不安なのでバランスファンドが自分には合っているかなと思っています。

「マイバランス50」はどうかと考えていますが、サイトで紹介されている、信託報酬の安いものを組み合わせていけば良いのかと組み合わせていけば良いのかと悩んでいます。

今年は12月に定期預金の掛け金をし、来年から投資信託にスイッチングしていくため、勉強してから行動するつもりです。アドバイスをいただけると有り難いです。よろしくお願いします。

ご回答:アセットアロケーション無きインデックス投資は失敗する可能性がある

この度は当サイトへのご質問をいただき、ありがとうございます。今後、少しずつインデックス投資の知識を付けて投資をしていきたいという事ですね。お便りを拝見すると、投資の知識はないものの、手探りながらも道を外さないような着実さも感じられて、好感が持てます。

とりあえずたわらノーロード先進国債券(為替ヘッジ有り)のような非常にリスクの低い資産クラスに当面の資産を置くようなところ、あるいは定期預金では節税効果を加味しても損が出る可能性がある点など、割合としっかりとしたものの見方ができているように思えます。

そして今後の資産運用ですが、ごく普通の人が長期間の投資を志向する場合、iDeCo口座を利用したインデックス投資は最強だと思いますので、方向性は全く問題無いと思います。

問題は、「資産配分の自信がない」と仰っているところでしょうか。インデックス投資を行うにあたっての最大の「肝」は、資産配分比率の決定にあります。これを行わないで、インデックス投資をやってはなりません。

iDeCo,インデックス投資,アセットアロケーション (写真=ノーロード投資信託徹底ガイド)

資産配分比率を決めないでインデックス投資による長期投資の旅に出るというのは、自分の車の性能を無視して購入して、その後に一切の整備点検をせずに長期間のドライブをするようなものであり、途中にどのような事態に遭遇するか、全く想像できない旅路になります。

なぜ資産配分比率を決めるのかというと、その資産配分で投資をしているさなかに大暴落などが発生した時に、おおよそどの程度のダメージを負ってどの位の資産が一時的に含み損になるのか、あるいは利益が出た場合にはどの程度になるのか、想定できるからです。

利益が沢山出そうな資産配分比率を取れば、その反動が起きた時には一時的に多大な損失が出ます。利益を欲張らない場合は、損失も軽微となります。その塩梅、リスクとリターンがどの程度なのかを決定する重要な「儀式」が、資産配分比率の決定なのです。

この儀式の事を、アセットアロケーションと言います。アセットアロケーション無きインデックス投資は、ブレーキがぶっ壊れたまま暴走するクルマ(リスク取りすぎ)、あるいはエンジンがポンコツでエンストするクルマ(リスク無さすぎ)、そんな投資になります。

従って、インデックス投資の場合はアセットアロケーションの部分のとっつきにくさが非常にイヤらしいのではありますが、お金を増やそうという行為で手抜きをするのは言語道断でありますから、ここだけは半日程度時間を空けて頂いて、以下のページを参考にして頂きながら、ありさんご自身を投影させた資産配分比率を決めて頂ければと思います。

アセットアロケーションの決め方の具体例投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック

リバランスに自信が無いというのも、実際にやった事が無い中での「何となくのイメージ」でしかありません。アセットアロケーションを決める事ができれば、リバランスなどは「刺身のつま」のようなものであり、出来ない人などいないような簡単な事です。

ただし、資産運用の労力を極限まで削減したい場合は、リバランスをする必要が無いバランスファンドの活用でも、何も問題は有りません。

ご自身の決めたアセットアロケーションのリスクとリターンの数値から大きく外れないような資産配分比率のバランスファンドを選び、そこにひたすら積み立て投資をしていけば、今後30年も投資期間があるのですから、まず多大な損を出すような事はまず考えにくいです。

⇒参考:モーニングスターのiDeCoセミナー出席体験談をご覧ください

なお、バランスファンドを利用する場合は、リスクとリターンに関しては、おおよその数値が似ていれば良しとします。そもそも自分のアセットアロケーションに一致するバランスファンドなどは皆無ですから、有るものの中から、似通っているものを選べば宜しいでしょう。

どうしても合わない部分が出てきたら、バランスファンド1本と、個別の投資信託を1本付け加えて、できるだけ自分に合わせてゆくという方法も取れます。この時のリバランスなどは、ほとんど何も考えずにできるくらいだと思います。

ま、マイバランス50でリスクとリターンの数値を出して、これでご自身として「大暴落が来てもやり過ごせる」と判断したのなら、そう大きな問題は無いとも思います。

どんな投資でも、自分で背負いきれない損失を抱えたまま相場から撤退した時に、数値として最大限の損失を出す事になります。

インデックス投資は数ある投資手法の中では最も簡単ではありますが、相場が悪い時は数年間含み損のまま耐える事になりますし、大暴落の時も資産がドンドン減るのを指をくわえて見ているだけです。

その際の含み損がどれくらいなのかをあらかじめ想定できるのがインデックス投資の強みでもあり、だからこそ嵐の夜はじっとしてやり過ごす事ができるのです。

じっとしてと言っても、その間も淡々と積み立てを行って、価格が低い時に投資信託という商品の「量」をたくさん仕込んで、嵐が過ぎ去った後の利益の源泉をひたすら貯め込む事になるのですね。

以上、今回のご質問に対する、当サイト管理人からの回答でございました。あわせて、インデックス投資の勉強の際に参考になる、以下の書籍にも目を通していただければと思います。

⇒参考:投資信託おすすめの本ベストセレクト

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に

一つのテーマを深掘り、おすすめ特集