(撮影=森口新太郎)

アラサー女子に伝えたい「投資に失敗しない」3つのポイント

久富有里加さんインタビュー・前編

DAILY ANDSでは8月末に新連載「美人投資流 この夢、どう叶える?」がスタートします。連載を前に、筆者の久富有里加さんにインタビューを行いました。

久富さんは「美人投資ファイナンシャルプランナー」として、女性が自分の夢をかなえられる、前向きになれるためのお金の知識を伝えています。かつては証券会社に勤め、営業ウーマンとして社長賞を受けた経験もあるそうです。

しかしそんな久富さんかつては夢や目標がはっきりとはわからず、悩み、失敗したこともありました。久富さんがどのようにして「失敗」を乗り越え、夢に向かってまっすぐ歩んでいけるようになったのか?そして連載を通して女性たちにどんなことを伝えたいか。その思いを伺いました。

数字に弱い文系女子が飛び込んだのは……予想外の金融業界!

久富有里加, 連載, インタビュー (撮影=森口新太郎)

ーーまずはご経歴についてお伺いします。新卒で証券会社に入社されたということですが、なぜ証券会社に?

きっかけは「ワークライフバランス」をテーマにした卒論でした。大学は文学部で、家族社会学というのを学んでいたのですが、そのころ「ワークライフバランス」という言葉が流行っていてですね。色々と調べるうちに、大和証券がワークライフバランスの環境整備が進んでいるとわかり、取材に伺いました。

その取材がきっかけとなり、ご縁があって大和証券に入社しました。2009年のことです。自分も周囲も驚きましたね。金融業界へ行くつもりはまったくなかったんですよ。(笑)

でも、本当に大変だったのは入社してからですよ。落ちこぼれだったので。

ーー落ちこぼれだったんですか?

社内で「証券外務員」っていう絶対取得しないといけない資格があったんですけど、私はそれに2回落ちた経験があります。(笑)

普通は1回で合格するのに2回も落ちてしまったものですから、人事部に呼び出されてしまって……。怒られましたね~。(笑)

資格がないと店頭に立てないので、3回目の試験で合格するまでの間、ずっと雑務をしたり勉強したりしていました。正直、この時は退屈でした。

ただ、資格を取って外勤の営業になってからは、さまざまなお客様に出会えて楽しかったですね。富裕層のお客様と触れ合うこともできましたし、やっぱりいい会社なので働きながら金融知識を学べた部分は大きいと思います。

「自分の仕事」と「やりたいこと」のギャップから独立を意識

久富有里加, 連載, インタビュー (撮影=森口新太郎)

ーー2013年に最初の転職をされていますよね。転職を思い立ったきっかけについて教えてください。

最初の転職は楽天証券ですね。当時は海外でもネット証券会社が台頭してきているころで、インターネットの力を利用した証券会社は自由度も高くて伸びしろがあると感じました。

それまでは大きな会社である程度決まった範囲でお仕事していたのですが、もっと自由に仕事をすることはできないのかな、と考えたのがきっかけです。お客様の層だったり、お金の動かし方だったり、もっと違った目線で仕事ができればいいなと。

実際、転職後は新しいことをやっている実感がありましたし、そのぶんやりがいも大きかったです。

ーーそして2016年にキッズラインへ転職し、18年に独立して美人投資を立ち上げたんですね。独立を考えたのはいつごろだったんでしょうか?

大和証券時代、友達とメキシコのカンクンを旅行したときに、自分の夢を書き出してみたんです。そうしたら自分の人生の優先順位と、実際に優先している物事の順番が合っていないな、と気が付いたんです。

旅行先で自分を見つめなおしたときに、私が人生で本当にやりたいことって何なんだろうって考えてみました。そしたら「海の近くに住みたい」とか「同世代の女性たちにお金の作り方を知ってもらいたい」「女性がもっと自由に楽しく生きられる世の中を作りたい」といった思いがあふれてきて……。でも、当時はとにかく仕事に追われる日々で、まったく自分の人生で優先したいことができていなかった。

人生の優先順位に正直に生きるためには独立をして、発信する人になることが必要だなと思ったんです。それからは独立を視野に仕事をして、2016年に独立へ向けた勉強をするためベンチャー企業であるキッズラインへ転職しました。キッズライン勤務時代には海が近い鎌倉に引っ越しもしました。

ーーなるほど、自分を見つめなおした結果、ベンチャーへ転職し、独立することにしたんですね。カンクンで「やりたいこと」を紙に書き出したんですか?

そうです、昔から手帳に書き出すのは好きなので、今でもメモ癖がありますね。自分の夢や思いを書き出すっていう行為は「目的を持つ」ことの表れだと思っています。

夢を書き出している人と書き出していない人とでは、生涯年収が違うというデータもありますよ。その差はおよそ9倍なんだそうです。

投資のセミナーなんかでは、知識をインプットするためにメモをとることはあっても、自分のことを書き出す人は少ないでしょう。自分の知識や目的に合わせた投資を選ぶやり方が失敗の少ない方法だと思いますので、目的がはっきりしない人はまずは書き出してみることをおすすめします。

投資の失敗には3つの理由がある

久富有里加, 連載, インタビュー (撮影=森口新太郎)

ーー久富さんご自身に投資の経験はありますか?

あります。証券会社に勤めていたOL時代の話ですが、自分が満たされてなくて「何かになりたい」と思っていた時期がありまして。自分という存在を確かめたかったんですよね。すごく漠然としていると思いますが、そんなあやふやな状態で、自分を確かめるために何かを始めようと思い立ちまして、投資信託に手を出したんです。

仕事柄、投資は身近なものでしたし、知識もそれなりにあると思っていましたね。でも目的はとくになく、ただ何かを始めたい、それだけでした。

結局途中で切り崩してしまい、失敗です。いくら知識があっても、目的がないので続かないんですよ。それが私の投資の失敗談です。

投資の失敗には法則があるんですよ。持論なんですけどね。

ーー「失敗の法則」ですか!?教えてください!

投資で成功するパターンは複数存在します。運だったり景気だったりさまざまな要因が絡みますので、成功パターンは意外と多いんですよ。

逆に失敗する原因は3つしかありません。目的・余裕・知識。この3つのいずれかが欠けていると失敗する可能性が高いでしょう。

ーー目的・余裕・知識ですか。もう少し具体的に教えていただけますか?

「目的」については持っている人と持っていない人の差が顕著で、目的のない投資で成功した人はほとんど見かけないと思います。ダイエットなんかでもそうですよね。漠然と「痩せたい」と思っているだけでは失敗しがちでしょう。「1カ月で痩せたい」「5キロ痩せたい」と具体的な目的を持っていれば、意欲もやり方も変わってきます。

「余裕」については経済的な余裕はもちろんですが、時間的余裕や心の余裕も必要です。短期の投資はそれなりのリスクがありますので、やはり失敗の少ない投資は長期的なものになるでしょう。そうすると時間的な余裕も経済的な余裕も必要です。ギリギリの状態で長期投資をしても、崩さないといけなくなるので意味がありません。

そして「知識」についての必要性は説明するまでもありませんよね。わけがわからないまま投資を始めてしまうと、色々な情報に振り回されてしまいがちです。振り回された挙句に失敗という人は少なくありません。最低限の知識・情報は必要でしょう。

アラサー女子が目的もなく焦ってしまう理由

久富有里加, 連載, インタビュー (撮影=森口新太郎)

ーー3つのうち、一番大切なものはどれですか?

「目的」ですね。やはり、目的がないとうまくいったか、うまくいかなかったかもそもそもわかりません。目標がないので「とりあえず儲けること」が目標になってしまうので、少しでも下がってしまったら「失敗」となってしまいます。リスクを取ることができなければ、成功することもできません。

ーーそうすると久富さんが投資で失敗していた頃は「知識」があっても「目的」と「余裕」がなかった、ということですね。ただ、すごくよくわかります。何だろう、アラサーって特に目標もなく焦る時期がありますよね!

仕事もしたい、結婚もしたい、子どももほしい、お金も貯めたい、リアルも充実させたい。女の人って忙しいんですよね。忙しすぎて「自分って何なんだろう?」ってわからなくなってしまう。そこでお金を貯めなきゃ、結婚しなきゃって焦ってしまうのかもしれません。

「お金さえあれば残りの欲は満たされるかもしれない」と考える人も多いと思います。「とりあえず」で仕事に打ち込んでみたり投資をしてみたり。でも、気が付くと年齢だけ重ねていた……、なんて笑えないですね。

アラサー女子がすべきなのは「ゴールを決めること」

久富有里加, 連載, インタビュー (撮影=森口新太郎)

ーー確かに、お金を貯めること自体を目的にしている人も多いです。

お金があれば何でもできるというのは間違いで、お金はあくまでツールの1つなんですよ。よくお金を貯めるのが趣味という人はいますが、その先には必ず目的があるはずです。「ブランド品が欲しい」「旅行に行きたい」「結婚したい」「子供を育てたい」など、お金を貯めるという行為の先にはそれぞれのゴールが設定されています。

目的が定まらない人は、OL時代の私のようになんとなく仕事をしてなんとなくお金を貯めて、そして何かあればそのたびに貯金を崩していくことになります。「何ものになりたいのか」「何をしたいのか」そう悩んでいる人は、まずは「目的」を書き出してみることから始めましょう。それが自分の経験から学んだことです。

ーー「知識」についてはどうでしょうか?どこまで学べばいいのかも難しい気がしますが。

皆さん完璧主義になりすぎなんですよ。たとえばまつげのエクステをするのに、「どういう糊を使うのか?」なんて知らなくてもいいと思うんですよ。まずはやってみて、自分の思うスタイルじゃなければお店を変えてまた試せばいいだけです。

投資も最低限の知識さえあれば、細かい知識は必要なく、あとは「目的」に向かって突き進むだけです。しかし、それができない女性は少なくありません。

新連載では、女性たちの具体的な夢や目標がたくさん登場します。リゾートに行きたい、ブランドバッグが欲しい……。私は、「自分だったらこうするのにな」という視点から、その夢を叶えるためにどうお金を動かすといいかアドバイスします。連載を通じて、女性たちに夢や目標を叶える楽しさを伝えたいですね。

ーーありがとうございます!夢を叶えるための投資って素敵です。インタビュー後編では、久富さんご自身の夢を叶えるためのお金のプラン。ズバリ、ポートフォリオを伺います!

後編へ続く)

新連載は8月29日スタート!

久富有里加, 連載, インタビュー 連載『美人投資流 この夢、どう叶える?』

久富さんの新連載「美人投資流 この夢、どう叶える?」は8月29日にスタートします。30代の女性のリアルな夢を紹介し、久富さんが「私だったらこうするのに」という視点でアドバイス。お金の知識だけではなく、どう時間をつくっていくか、など夢を叶えるための具体的な方法がよくわかります。夢をどうやって叶えるか、一緒に考えていきましょう。

今回、お話を伺ったのは

久富 有里加さん
1986年東京都港区生まれ。大学卒業後、大和証券に入社し社長賞受賞。楽天証券、キッズラインを経て2018年から「美人投資ファイナンシャルプランナー」として独立。東京オリンピック開催までに金融を義務教育にするプロジェクトを推進中。誰もが平等にお金の正しい知識を身につけられる社会にし、お金を必要以上に恐がらず若者がチャレンジできる世の中にすることが目標。2018年6月18日、WAVE出版より『お金は美人をつくる美容液』出版。

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