(写真=Mocha)

20年で株価200倍以上「ユニクロ」の3つの魅力

歴女の投資ファイル 3の巻 ファーストリテイリング<9983>

小さなベンチャー企業が、これまでなかった独創的なサービスや商品を世に送り出し、大企業へと成長するー、投資で勝つにはまずは歴史から、このシリーズでは、様々な企業(銘柄)の歴史をご紹介致します。

ファーストリテイリングの魅力その1:20年で株価は200倍以上に大化け

1998年11月28日のユニクロ原宿店オープン当日。

目玉商品である「フリース」が、開店と同時に飛ぶように売れていました。掴むように何枚も買い物カゴに放り込む人々の様子をみて、その場にいた誰もがユニクロ原宿店の成功を確信しました。

同社の株価は、1998年の安値から、2015年7月には約200倍以上を達成しています。(株式分割・統合など調整後の株価で算出)。

ファーストリテイリングの魅力その2:カリスマ経営者率いるユニクロの歴史

「ユニクロ」や「GU」を展開するファーストリテイリングの創業者柳井正会長兼社長は山口県宇部市出身。実家は紳士服店と土建業を営んでいました。早稲田大学政治経済学部卒業後、ジャスコに入社しますが、仕事に興味が持てず、1年も経たないうちに退社し、東京で友人宅に居候した後に、宇部の実家に戻リます。

父に「お前が好きなようにやれ」と家業の紳士服専門店の全権を任せられ、そこから商売の面白さに目覚めます。

その後、1984年に広島県に進出し「ユニーク・クロージング・ウエアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」を開店、朝6時半の開店や、著名人を使ったCMなど独創的な宣伝手法で知名度を上げていきます。

ユニクロの呼称はこの店舗の略称「UNI-CLO」が元となっていますが、1988年に香港に現地法人を設立した際に「UNIーQLO」と間違って登録したことがきっかけで、「こちらの方がカッコいい」とこのまま商標に採用されることとなりました。

一大転機となったのは1998年の原宿出店の成功です。2000年にはフリースのセールスが驚異の2000万枚以上という「フリース旋風」を起こし社会現象となりました。2001年のイギリス進出を皮切りに、世界に展開していきます。

ファーストリテイリングの魅力その3:成長ドライバーは海外ユニクロ事業

ベンチャー企業,ユニクロ,ファーストリテイリング 出所:ヤフーファイナンス

ファーストリテイリングは7月12日に2018年8月期の第3四半期決算を発表し、同期間では3年ぶりの最高益を更新しました。

これは、海外ユニクロ事業が好調なためです。

積極的な出店により中国や東南アジアを中心に売上高が拡大し、前年の同期間と比べて6割以上も伸びています。

売上高ではすでに国内ユニクロ事業を抜き、会社の稼ぐ力を表す営業利益は海外ユニクロ事業が全体の4割以上を占めます。2021年には中国本土で1000店舗(2017年8月末では555店舗)を計画しており、中国市場を軸に、さらに拡大しようとしています。

ファーストリテイリングの会社理念は「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」。

世界売上高第3位の同社は、アジアでの成功を手に、第1位のZARAブランドのインディテックス、第2位のH&Mに迫ろうとしています。

*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。

岡田 禎子
「投資は面白い」がモットーなFP
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)。 証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。

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