(画像=viktortaraskin/shutterstock.com)

意外と普通?「シンガポールのセレブ妻」の日常

シンガポールで見た日本の未来理想図(3)

この記事は花輪陽子氏の著書『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)の内容を抜粋したものになります。

【『シンガポールで見た日本の未来理想図』シリーズ】
(1)あの大富豪にも街で会える?日本で会えない富裕層に会える国とは
(2)シンガポールの富裕層に学ぶ「お金への考え方」日本との明確な違いとは
(3)意外と普通?「シンガポールのセレブ妻」の日常

※以下、書籍より抜粋

日本人セレブ妻カースト

日本のテレビ番組「世界の日本人妻は見た!」(MBS)でもシンガポールセレブ妻が紹介され、その華美な暮らしぶりには、ネット上でも賛否が上がりました。

テレビで紹介されていたのは、「TSUBAKI」という、シンガポール在住で国際結婚をしている日本人女性の会に所属しているセレブ妻達でした。

シンガポールの夜景を背景に華やかな衣装でワインを楽しむ姿や、プール付きのコンドミニアムの自宅が映されたりして、さぞ華やかな生活を送っているように見えたのだと思います。

ブログやインスタグラムに、華やかな生活を上げている人達もいます。

しかし、映像や写真などは、一番華やかなところを切り取って誇張して映すことができます。南国の暑いシンガポールでは、集合施設にプールが付いていることはめずらしくありません。

日本の場合、冬季は寒く温水にしないと利用できないため、プールを一年中所有することは割高になります。そのため日本ではプールは貴重で、プール付きといえばお金持ちのイメージがあります。

しかし、シンガポールでは公共の公園などにも水浴びの場所がたくさんあります。なにしろ炎天下の時は長時間歩けないほど暑いので、涼む場所が必要だからです。

また、シンガポールの住居は床が大理石で天井が高く広いため一見ゴージャスに見えます。しかし部屋にアリが出るなど、家の細かい作りは日本よりも劣ります。

映像では一見華美に見えますが、日本人の多くの妻は、シンガポールではごく一般的な生活を送っているのです。

シンガポールセレブ妻には、日本人経営者や外国人駐在員(国によっては日系企業より収入が高い)や、富裕層シンガポーリアンの妻達がいます。

「ママカースト」という言葉がありますが、金銭的に成功をした経営者や投資家の妻などが一番上層に位置し、その次に商社や金融など、エリート駐在員の妻が位置します。

私は、セレブ妻ママ友の集まりでは、面倒なので自己紹介の際に自分のことを説明しないことも多いのですが、居場所がないような対応を受けたこともありました。

後にフェイスブックでつながって相手の対応が変わることもありましたが、自分の立場というよりも妻としての立場で判断されることが多く、窮屈に感じることもあります。

2016年に放送されたテレビドラマ「砂の塔 知りすぎた隣人」(TBS)でも、東京のタワーマンション内のママカーストが描かれていましたが、日本人が多く狭い世界(2人を介せば大抵つながるくらい)のシンガポールでも、日本人コミュニティ内でのママカーストはあると感じます。

ただし、多くのセレブ妻は面倒見がよく、働き者です。

ホームパーティを頻繁に開くのも夫の仕事の接待のためで、手料理は最高のおもてなしだからです。日本人のセレブ妻に共通するポイントとして、料理上手ということが挙げられます。

彼女達は日本の手料理で外国人におもてなしをしていたりして、感心します。

ウェブマガジン「東京カレンダー」の「シンガポール大逆転」という連載では、海を渡り、シンガポールで一発逆転の婚活をする日本人女性が描かれています。

国際結婚は一見華やかにも見えますが、文化の違いもあり、日本人との結婚以上に緊張感を伴います。「ハーグ条約」という、大雑把に言えば子供の人権を守るために、子供をそれまで住んでいた国に送り返す条約があります。

日本では、別居や離婚をして子供を連れて実家に帰ることはよくありますが、ハーフの子供を、国境を越えて日本へ連れて帰ることは相手の合意なしにはできません。

してしまった場合、誘拐犯として指名手配されることもあります。

また、当然ですが外国人男性のすべてがお金持ちというわけではありません。

国際結婚をしても経済的に恵まれず、苦労を伴うケースもあります。

日本人の女性は東南アジアでは特に人気ですが、逆に、こちらのお金目当ての男性もなかにはいます。

テレビなどで取り上げられている大富豪などは、あくまでも一握りの例外ケース。中華系の富裕層男性はすでに大人気で、グローバルレッドオーシャンなのです。

シンガポール, 富裕層, セレブ (画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます

花輪陽子(はなわ・ようこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者。1978年、三重県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、外資系投資銀行に入社。退職後、FPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。日本FP協会「くらしとお金の FP相談室」2011年度相談員。

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