(写真=OPOLJA/Shutterstock.com)

お金を貯めるなら「家計簿」ではなく年1回の「資産簿」を作るべし

年に1回書くだけでお金が貯まる

お金を貯めたいけれど家計簿は三日坊主。

お金のことって面倒くさい!と思っていませんか? ただ支出を記入するだけの家計簿ではただの記録で日記と変わりありません。

年に1回書くだけでお金が貯まる簡単な「資産簿(しさんぼ)」を紹介します。

自分の総資産を確認できる「資産簿」のチカラ

「資産簿」というとちょっと難しいイメージがあるかもしれませんが、用意するものは、紙・ペン・通帳・保険証券・お金のにおいのする資料のみです。

「貯金が25万円しかないんです」と相談に来られたまみこさん(仮名)32歳の「資産簿」を紹介しましょう。マネー相談ではまず自分の総資産を確認します。

資産簿,家計簿,お金を貯める (画像=Mocha)

確かに貯金といえる資産は25万円だけでしたが、給与明細で引き落としになっている財形貯金があったことを忘れていて残高を調べると34万円ありました。

保険証券は、今解約したらいくらになるか確認すると終身保険が11万円、個人年金が27万円相当ありました。

その他貯金や保険以外では、給与から持ち株会で引かれていた相談時の株価は8万円。勤務先が拠出してくれていて自分で投資信託の銘柄を何か選んだ記憶もあるな…という程度の認識だった確定拠出型年金は18万円になっていました。

また、車も所有しているので売却したらいくらの資産価値があるかおおよその中古車価格で27万円としました。合計すると150万円になり、自分の思っていた25万円の6倍の資産を持っていたのです。まみこさんはとても驚き喜んでいました。

資産簿の書き方のポイント

書き方のポイントは、備考欄にいつ、いくらになるのか。財形貯金のように優遇金利など覚え書きしておくことです。住宅を購入している場合は、今の資産価値を書いていきます。

悩んだら、「今、売却・解約したらいくらになるか=時価」で確認することです。

資産簿をつくることで、今の正確な自分の資産が総額いくらあるのかわかり貯金のモチベーションアップになり、いつ使える資産なのかを確認することで次にどのような方法で(投資信託など運用も必要かなど)貯めていくのがよいのかを検討しやすくなります。

年に1回、資産簿を書いて、いくら資産が増えているか確認するとよいでしょう。定期的に確認することで、投資系や保険系などの今の価値をしっかり認識できるメリットもあります。

マイナスの資産も忘れずチェック

先ほどまとめた資産簿はプラス資産です。これだけで安心してはいけません。

クレジットカードの分割払いや奨学金、車や住宅ローンの支払い残高などのマイナス資産も確認しましょう。いくらプラス資産が沢山あっても、マイナス資産が多ければ実質的に自分のプラス資産はさほど多くないということになるのです。

まみこさんは、大学時代300万円の奨学金を無利子で返済中だったので残債が123万円、マイカーローンはあと2か月で終わることが確認できました。ローンが終わったらその分の支出が減るので積み立て投資信託を始めようかなどあらためて確認できたようでした。

また、このマイナス資産を書くことで、金利を確認できるのでプラス資産があれば繰り上げ返済を検討するなど総合的な資産管理のきっかけにもなるのです。まみこさんは、これだけ高い金利なら、財形貯金するよりマイカーローンを早く返した方がよかったなと反省しきり。これから、プラスとマイナスの資産簿を定期的に書いていこうと思うとのことでした。

資産簿,家計簿,お金を貯める (画像=Mocha)

まとめ

資産簿を書くことで、自分の資産を把握できるだけでなく、意外と私ってお金持ち!と勇気づけられたり、忘れていたローンの返済方法を確認できたりするきっかけにもなります。

ちょこちょこ毎日家計簿を書いてほったらかしにするようであれば、年に1回、資産簿を書いて貯めるモチベーションアップにつなげた方が貯まりやすくなります。

資産簿で、ぜひ貯金力アップしてみてください。

稲村 優貴子
ファイナンシャルプランナー(CFPR)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー

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