(写真=PIXTA)

世界一やさしい株入門 ローソク足を見るポイントは「どう動いたか」

『世界一やさしい株入門』(2)

この記事は岩本秀雄氏の著書『世界一やさしい株入門』(SBクリエイティブ)の内容を抜粋したものになります。

【『世界一やさしい株入門』シリーズ】
(1)決算書は会社の「健康診断表」ーー買うべき株を見つけるポイントは?
(2) 世界一やさしい株入門 ローソク足を見るポイントは「どう動いたか

※以下、書籍より抜粋

ローソク足は情報の宝庫! チャートを読むならローソク足から

・ローソク足とは?

株価チャートにたくさん並んでいる棒のようなものが「ローソク足」です。ローソク足は株価情報の宝庫ですから、必ず見方を覚えましょう。

ローソク足1本で1日の値動きを示すのが「日測(日足)」、1週間の動きを示すのが「週足(週足)」。1ヶ月なら「月足(つきあし)」、1年なら「年足(ねんあし)」です。1本で1分間の動きを示す「1分足」、5分間の「5分足」といった変則型もあります。

・ローソク足からなにが読めるか

ローソク足からは始値、終値、高値、安値の4つの株価を読み取ることができます。まずは、日足で考えてみましょう。

株, 初心者, 投資 (画像=書籍より)

白いローソク足は「陽線」と呼ばれ、1日を通して株価が上昇したことを表します。太い四角線(実体)の下の部分が1日の取引開始値である「始値」、上の部分は終了値である「終値」。白いローソク足は、下の始値から上の終値に向けて、株価がグンと上に伸びたことを意味しています。

実体よりも上下にハミ出している細い線を、通称「ヒゲ」と呼びます。上にハミ出ているヒゲは1日のうちで一番株価が高かった「高値」、下のヒゲは一番低かった「安値」を示します。黒いローソク足は「陰線」と呼ばれ、1日を通して株価が下落したことを表します。陽線とは逆に、実体の上部が始値、下部が終値。上の始値から下の終値に向けて、株価がストンと下がったことを表しています。

売り買いのシグナルが現れる ローソク足で売買タイミングを見極める

・ローソク足が示すサインとは?

ローソク足はさまざまなことを教えてくれます。

たとえば長い陽線が出たときは、実体の部分が長いほど、下部の始値と上部の終値が離れますから、株価が大きく上がり、買いの勢いがとても強いことを表します。逆に長い陰線なら売りの勢いが強く、株価が一気に下がったことを示します。

株, 初心者, 投資imageTitle (画像=書籍より)

実体が短い場合はどうでしょう。このときはほとんど値動きしなかったということですから、売りと買いが拮抗していることがわかります。

実体が短く、ヒゲだけ上下に伸びている場合は、長い上ヒゲの陽線なら、始値から大きく上げて高値をつけた後、買いが続かず、最後は伸び悩んで終えた、ということ。長い下ヒゲの陰線なら、始値から大きく下げて安値をつけた後、買いが入り、始値付近に戻して終えた、ということです。

・ローソク足は現れる位置も重要

株価下落が続いた後に、長い陽線が現れたらどうでしょうか。売られ続けたところで大きな買いが入ったということですから、株価が反転して上向く買いのシグナルと読めます。

一方、株価上昇が続いた後に、長い陰線が現れた場合、買われ続けたところで大きな売りが入ったので、株価が反落する売りのシグナルと読めます。

また株価が高値圏にあるか、安値圏にあるかによっても、現れたローソク足のシグナルは変化します。

ローソク足の組み合わせ マド・ヒゲで”勢い”を読もう

ローソク足は、複数の足を組み合わせると、より深く相場を読めます。図とともに見てください。

株, 初心者, 投資 (画像=書籍より)

【ローソク足に隙間がある】
陽線と陽線の間に隙間(1)……上昇の翌日、 前日終値よりも大きく上昇してはじまり、そのまま上げ続けて終えたときできる。

陰線と陰線の間に隙間(2)……下落翌日、前 日終値より大きく下げてはじまり、下げ続けて終えたときできる。

【突然出現した大陰線・大陽線】
陽線翌日の大陰線(3)……上昇翌日、前日の勢いで高くはじまったが、その後は売り一辺倒。前日安値より下げて終えたときに出る。

陰線翌日の大陽線(4)……下落翌日、さらに下げてはじまったが、その後は買いが入り、前日高値より上で終えたときに出る。

【突然出現した小陰線・小陽線】
大陽線翌日の小陰線(5)……大上昇の翌日、やや売りが出はじめたが、前日の値動きの範囲内であるときに出る。

大陰線翌日の小陽線(6)……大幅安の翌日、やや買いも出はじめたが、前日の範囲内であるときに出る。

【突然出現した長いヒゲ】
下落継続後の長い下ヒゲ(7)……下落翌日、一時的には大きく売られたが、最後は戻して終えたときに出る。

上昇継続後の長い上ヒゲ(8)……上昇翌日、一時的に大きく買われたが、最後まで買いが続かなかったときに出る。

いろんな組み合わせがあり覚えきれるか不安になることもあるかも知れないですが、マル暗記よりもどう動いたかを想像すると良いかも知れません。

Webサイトより※クリックするとAmazonに飛びます

岩本秀雄(いわもと・ひでお)
株式会社ストックボイス副社長CCO。1951年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。1975年証券記者となり、40年以上にわたり、証券、金融、上場企業に関する取材、報道、証券市場ウォッチャーとして市場の動向を見続ける。日本証券新聞取締役編集局長を経て現職。東京証券取引所アローススタジオからインターネットTVで株式市況を実況放送する『東京マーケットワイド』のメインキャスター。

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に

一つのテーマを深掘り、おすすめ特集