(写真=Denis Makarenko/Shutterstock.com)

マドンナも大株主 !ReFaやSIXPADを手がけるMTGってどんな企業?

メルカリに続く注目企業「MTG」ってそもそもどんな会社?

「きれいになりたい!」という願望は誰にでもあるもの。女性美容だけではなく男性美容にも注目が集まる今、ボディシェイプや美容器具など、さまざまなグッズが売れています。「ReFa」をはじめ、「SIXPAD」や「PAO」などの大ヒット商品が、実はすべて同じ会社が開発し、販売しているのをご存じでしょうか。

その会社はMTG<7806>。満を持して2018年7月10日に東証マザーズに上場します。投資家からの注目度も抜群で、メルカリ<4385>につぐ大型上場ともささやかれています。MTGとはどのような企業なのでしょうか?

MTGってどんな企業なの?

MTG, IPO, ブランド (写真=Dean Drobot/Shutterstock.com)

MTGは愛知県に本社を置く企業で、美容・医療機器や化粧品の企画から開発、製造までを行っています美と健康をテーマにさまざまなブランドを立ち上げていて、その数は10ブランド以上。1996年の創業以降、売上高は右肩上がりで、従業員数もそれに合わせて加速度的に増えています。それぞれの商品にこだわりがあります。

こだわりのあるMTGの製品ってどんなもの?

MTG, IPO, ブランド (写真=PIXTA)

・美顔ローラーReFa
一大ブームを巻き起こしたのは、高級美顔ローラー「ReFa」。有名モデルや女優たちがSNSなどで、「むくみが取れてすっきりして小顔に見えるようになった!」など、効果を絶賛しているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。中にはReFaを愛用中という人もいるかもしれませんね。

・SIXPAD
一方、WELLNESSで有名なのはクリスティアーノ・ロナウドさんのCMでおなじみの「SIXPAD」。今年6月には代官山にパーソナルトレーニングジム「SIXPAD STATION」がオープン。自宅だけではなく、フィットネスでもEMSの効果を体験できるようになりました。デジタルトレーニングミラーを見ながら自分の筋肉の動きを確認し、フォームをチェックすることも可能。新しく開発されたデバイスにはIoTが活用されており、15分という短時間でトレーニングができるそうです。

・MDNA SKIN
そして、アメリカのポップスの女王マドンナさんの名前を冠した自身のプロデュースによるスキンケア化粧品ブランド「MDNA SKIN」も実はMTGの製品。百貨店でご覧になったことのある人もいるのではないでしょうか。なんと、イタリアのモンテカティーニ・テルメの自然素材の使用が許されているのが世界では同ブランドだけなのです。

なお、スキンケア製品だけではなく、SPAも展開しています。

・他にもこんなものも!
さらに、ウォーターサーバーの「Kirala」、カイロプラクティックの視点から正しい姿勢をサポートする「Style」、表情筋を鍛える「PAO」、人の手のような心地よい感覚で目元をケアする「Dreamin」など、これらもすべてMTGの商品です。

このように、誰もが一度は目にしたことや、耳にしたことがあるという美容に関するさまざまなヒット商品を作っているのが、ブランド開発カンパニーのMTGなのです。

MTGのここがスゴい1!世界的なスーパースターを起用するブランディング戦略!

MTG, IPO, ブランド (写真=imagestockdesign/Shutterstock.com)

MTGは、これまでに巧みなブランド戦略で、将来を期待される企業としてのポジションを獲得しました。

第一に挙げられるのが、マドンナさんやロナウドさんなど世界的なスーパースターで、誰もが憧れるような存在をブランドパートナーとしている点です。この二人以外にも、世界的有名人を数多く起用しています。

たとえば、「ReFa」には中国トップクラスの女優で、アジアでも絶大な人気を誇る范冰冰(ファン・ビンビン)さんをグローバルアンバサダーとして起用。

また、「SIXPAD」のアスリートサポートパートナーとして、フィリピンの有名プロボクサー、マニー・パッキャオさんと契約。元6階級制覇王者で、1試合で150億円を稼ぐ世界的なスター選手で、新CMも制作されるようです。

国内では、フィギュアスケートで世界中を感動の渦に巻き込んだ浅田真央さんも「kirala」のブランドパートナーに起用されています。

彼らにその製品の良さを訴えるだけではなく、「自分がこのブランドのパートナーになってもいい。MTGと契約締結してもいい」という共感を得られてはじめてブランドパートナーの契約を締結している方もいると思います。それくらい、製品のよさなどには定評があるといえるのかもしれませんね。

MTGのここがスゴい2!今までなかったものを作るこだわりのある製品力

MTG, IPO, ブランド (写真=PIXTA)

第二に挙げられるのが、これまでになかったものを作る力。ものづくり大国日本ならではの製品に対するこだわりが見受けられます。

MTGの製品は効果に対して定評があることで知られています。それだけではなく、使いやすく手に取りたくなるデザインも同様に意識しており、効果が出てオシャレだと思われる形や角度をいろいろと研究・調整し、製品を作り上げているといいます。

たとえば、SIXPADは京都大学森谷敏夫名誉教授の運動医科学の理論を取り入れたり、ロナウド選手のトレーニング方法を科学して製品に取り入れて商品開発するなどの陰の努力もあるそうです。筆者も初めて見た時に、「ほしい!」と思う製品だと感じました。

MTGのここがスゴい3!ちゃんと宣伝してちゃんと売るマーケティング

MTG, IPO, ブランド (写真=Sorbis/Shutterstock.com)

最後に挙げられるのが、マーケティング戦略です。中国市場においては、ソフトバンクも投資を行っていたアリババグループ(阿里巴巴集団)と提携したことで、「ReFa」の知名度が飛躍的に上昇しました。

また、新たにルイ・ヴィトンの親会社LVMH傘下にある化粧品小売専門店大手セフォラやDFSグループを利用して販路を拡大したことによって、海外での売上高は116億円に上っています。前期比154.1%増に相当し、効果は絶大のようです。

世界的なスーパースターを起用し、ちゃんと宣伝し、そして売る。言葉でいえば簡単なように思えますが、実現させているのはMTGのすごさといえるでしょう。

上場後、株価はどうなる?

MTG, IPO, ブランド (写真=Tony Stock/Shutterstock.com)

このように多彩なブランドや戦略を展開しているMTGが2018年7月10日に上場します。その株価や今後の成長性が気になるところ。IPO株の抽選で当選した人もいれば、上場後の購入を検討している人もいるかもしれません。

売上ベースで見ると、2014年9月期以来、前期まで増益増収を達成しています。上場前に発表している2018年9月期の第2四半期予想では284億円の売上高を見込んでいます。昨年通期と比較するとすでに62%に達しており、今期も増収増益の可能性があります。

売上ベースで伸びそうなので、上場後も期待が持てると思う人もいるかもしれません。ただ、上場してから株価が高騰するのかといえば、別の話になります。

今回の上場に伴って690万株の株式を公募していますが、IPOの抽選は1株5800円で決まりました。これによって、株式市場から300億円以上を調達することになります。この300億円という金額が大きなものだということは、オファリング・レシオ(☆1)という指標が比較的高めの数値で表されていることからわかります。

☆1:オファリング・レシオとは?
(公募株数+売出株)/発行済株式総数(今回の上場以前に既に発行されている株式) 株価の希少性を表す指標で、この数値が低ければ希少性が高いので株価期待があり、数値が高すぎると上場しても公募価格を割り込むことがあります。オファリング・レシオは20%±5%が適正だと言われていますが、リーマンショック以降は30%以上になるところも増えてきています。

MTGはオーバーアロットメント(☆2)を含むとオファリング・レシオは20.53%になるので、やや大型の部類になります。そのため、小型のIPOと比較して上場後すぐに株価がぐんと高騰するかどうかといえば、しないおそれもあります。

☆2:オーバーアロットメントとは?
ブックビルディング(公募)期間に、証券会社が投資家からの需要が大きいと分かった場合に、株主から借りた株式を追加で投資家に販売すること

それでも、毎期の業績の伸びは著しく、今回のIPOによる資金用途も海外事業の拡大、研究開発資金です。今後さらに、国内外のさまざまな伝統技術を製品に生かそうと新規事業を起こそうとしているMTGであれば、機能性とデザイン性を両立させたスタイリッシュな製品が誕生するかもしれません。大型のIPOなので大きな利益を短期的に得ようというのではなく、長い目でMTGの成長性に期待してみるのもよいかもしれませんね。

大株主にはマドンナもロナウドも!スーパースターが認めるMTG

MTG, IPO, ブランド (写真=PIXTA)

最後にMTGのスゴさをもうひとつ。ここまでお話をしてくると、MTGといえばマドンナさんとロナウドさんのイメージが強くなったという人もいるかもしれませんが、実は彼らはMTGの大株主でもあります。その数、実に27,700株の新株予約権(☆)。キャスティングをするのに報酬を現金で支払うのではなく、企業の将来を期待する新株予約権を発行したとも考えられますね。

☆新株予約権とは?
期間が過ぎたら株式としてもらえる権利

世界的大スターたちが起用されるだけではなく、大株主として名前を連ねているのは意味のあることだと私は考えます。ワールドワイドに活躍するスターたちは自分自身のマネジメントセンスだけではなく、ビジネスセンスにも長けているもの。ビジネス界にも多くの出会いがあることでしょう。そんなビジネスにも精通している彼らが認めているのがMTGなのです。彼らの今後の株式の保有動向にも注目しながら、MTGを一緒に応援するのもよいかもしれませんね!

7月10日の上場後の株価の動きと今後のMTGの活躍に、みなさんも注目してみてみてはいかがでしょうか。

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