(写真=Mocha)

住宅ローンは年収の何倍がいいの?年収別に調べてみた

安心して返済を続けられる返済比率は?

筆者は、銀行にて住宅ローンの取次業務に5年間従事していましたが、住宅ローンの借り入れ金額を考えるとき、年収の何倍くらいまでにするかを目安にして借り入れ金額を考えている方が多くいました。

今回は、年収の何倍の借り入れなら、安定した返済をしていく事は出来るのか、また、実際は年収の何倍くらいまでが良いのか考えていきましょう。

年収600万円世帯で年収の5倍だとどうなる?

年収600万円の世帯だと、賞与を考えなければ、12ヶ月で割ると50万円、手取り額は月々35万円程度になるでしょう。総務省のデータでは平均的な生活費は22万8711円というデータがあります。これは、2以上の世帯の28万3027円という消費支出データから、住居費、世帯構成により差が出る教育費、仕送り、自動車関連費を引いた金額です。

年収の5倍を住宅ローンの借り入れをすると3000万円です。

金利1.0%、35年で契約した場合、毎月の返済額は8万4685円となります。

返済比率を考えると、月の収入50万円の17%程度となり、手取り額から生活費を考えても、手取り額35万円-生活費23万円-8.5万円=3.5万円となり安心して返済を続けていける範囲です。

年収の7倍まで借り入れをするとどうなる?

先ほどと同じ条件で借り入れをすると月々の返済額は、11万8559円となります。

月の手取り額35万円-生活費23万円-住宅ローンの返済約12万円=0円

となり、生活はぎりぎりとなってしまいます。

返済比率は24%となり先ほどよりも高くなりますが、金融機関の審査では、返済比率を年収に対して考え、35%以内とするところが多いので、年収の7倍程度までなら、審査には問題はなく、借り入れ自体は可能と考えられます。

実際は返済比率20%くらいまでが安心して返済を続けられる

年収600万円世帯が、家計に無理なく住宅ローンを借りるための返済比率は?」の記事でもお伝えした通り、長い期間を考えて安心して返済を続けられる返済比率は20%程度だと考えています。この返済比率は年収で考えた20%です。

年収の何倍が良いかを考える際も、この安心して返済を続けられる返済比率を考えると、年収の5倍までを目安として借り入れをするのが良いでしょう。

35年ローン金利1%の借り入れを考えると、年収600万円位までの世帯では5倍程度が目安となり、年収700万円からは銀行の審査時の返済比率の基準が緩くなり40%程度のところが多くなるのでで、安心して返済していける返済比率も5%高くなり、年収の7倍程度が目安となるでしょう。

imageTitle (画像=Mocha)

住宅ローンを借り入れする際は、返済比率は20%以内、年収の5倍程度に収められるよう、頭金等を用意して計画すると長い期間安心して住宅ローンの返済を続けていく事ができるでしょう。

田中 麻依
ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。

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