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「晩婚でうらやましい」20代で結婚した同級生が愚痴ってきた理由とは?

晩婚を羨ましがられたのはなぜ?

こんにちは、婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。

近頃は晩婚化の時代などともいわれますが、「晩婚さん」の中には周囲の若いママ友に負い目を感じているケースも少なくありません。

しかし、時には晩婚で良かったと感じる方もいるようですよ。今回ご紹介するのは「晩婚だからこそ同級生からうらやましがられた女性」の実話です。

あなたの人生にお役立てくださいませ。

晩婚の上で出産!引け目を感じる日々

晩婚, 同級生 (写真=ESB Professional/Shutterstock.com)

美保さん(仮名:ミホ)は40代前半の頃、ちょっとした悩みを抱えていました。それは、保育園などで知り合ったママ友との年齢差についてです。

美保さんは、4歳年上の中堅企業に勤める年収約500万円の孝志さん(仮名:タカシ)と30代半ばで結婚しました。その後、長男・孝行くん(仮名:タカユキ)を授かりました。

出産後も結婚前から勤めていた中堅企業で働き続け、年間で約400万円を稼いでいます。一見すると実に幸せそうですが、孝行くんが通う保育園のママ友は20代の女性がとても多く、年齢的に自分が浮いているように感じられました。

若いママ友ともなかなか仲良くできず、孝行くんが小学校に通うようになっても悩みは続きました。

早く結婚した友人の愚痴でリアルを知った

晩婚, 同級生 (写真=PIXTA)

そんな悩みを抱える美保さんの元にある日、一人の同級生が訪ねてきました。

その同級生は大学を卒業してすぐに結婚し、20代半ばで長男を出産した女性です。さらにその後、長女と次女にも恵まれ、輝かしい人生を送っているように見えました。

ところが、その同級生は美保さんに対して、しきりに大学費用や奨学金に対して愚痴ってきたのです。「まさか、あんなに大学の教育費が高いなんて思わなかった」と。同級生は大学費用を用意することができず、子供に高額な奨学金を背負わせてしまったそうです。

美保さんからすれば、孝行くんはまだ小学生になったばかりで、大学など約10年後の話ですから、最初は何を言っているのか分かりませんでした。しかも、言っている相手は自分がうらやましいと感じていたはずの同級生です。

私がうらやましい?予想外の感想

この同級生には、まだ2人の子供がいます。長男の大学費用すら捻出できなかったのですから、残り2人の大学費用も出せるわけがありません。

その同級生は、美保さんに対して「過去を盛大に後悔している」と言いました。同時に、子供が一人しかいない美保さんを「うらやましい」とすらも言うのです。

もちろん子供のことは愛していますが、思わず愚痴が出るほど、同級生は経済的に困窮していました。美保さんは、どう寄り添えばいいか分かりませんでした。

不安でFPに相談!すると……

晩婚, 同級生 (写真=PIXTA)

友人は愚痴って少しはスッキリしたようですが、次に困ったのは美保さんです。人生の勝ち組だと思っていた同級生がこんなに困窮しているとは……。

不安が募った美保さんはファイナンシャル・プランナー(FP)に相談しました。すると、FPは「実は今、本当にそういう人が多いんです」と切り出し、このように言いました。

「ひどい場合は、親と子供で連鎖破産を起こすこともあります。でも安心してください。美保さんの場合はお子さんもまだ幼く、家計の状態も良好なので、準備は十分に間に合います」

こうして美保さんはFPを交えて孝志さんと3人で教育費、特に大学費用に対する綿密なライフプランを作成し、その後はプランに沿って準備を進めることにしました。準備期間はたっぷりあるので、負担は少なくて済みました。

準備は実に順調!自信になったのかも?

そんな美保さんも、今では40代の後半に突入しています。そして、孝行くんは間もなく高校生になりますが、「しっかりと教育費の準備を継続していたので、大学費用についても一切不安はない」と言います。

ちなみに同級生の愚痴を聞いてからというもの、例の若いママ友に対する引け目は、すっかり鳴りを潜めたそうです。なんとなく、その内心は察するところですね。

あまりにも高額な大学費用!

晩婚, 同級生 (写真=PIXTA)

少し最近の教育費の事情についてお伝えします。まず大学にかかる費用についてです。

日本政策金融公庫の「平成29年度 教育費負担の実態調査結果」によると、子供1人当たりの学費は入学費用と在学費用を合わせて、私立大学なら文系で738.1万円、理系で807.8万円かかります。国立大学でも503.2万円です。一昔前なら割安であった国公立の大学でも、少しずつ値上がりしています。

大学に通う場合、子供はどこかに下宿することも多いですが、その場合には教育費とは別に仕送りも必要です。仕送りには「送らなければならない金額」に定めはありませんが、全国大学生活協同組合連合会の「第53回学生生活実態調査」によると、2017年の平均的な仕送り額は7万2980円のようです。

現代でも何と半数近くが奨学金?

仮に「子供が下宿で私立文系大学に通う」と、子供一人につき1074.1万円かかるのが実情です。そして、現代の経済事情では、このお金を出せないという親御さんは本当にたくさんいます。

すると、やはり多くは「奨学金」に頼るわけですが、現代では約2人に1人が奨学金を借りているのが実情です。つまりそれだけ、親の準備が間に合わなかったわけですね。その結果、これが引き金で、本当に奨学金による連鎖破産が起こることもあります。

ちなみに、先ほど大学費用の見積もりを、学費だけでも738万円とお伝えしましたが、中には「そんな貯金はムリ」と、最初から諦めてしまった方もいるかもしれませんね。

しかし、738万円を子供が生まれた時から準備すると、必要な貯蓄額は年40万円程度で、1カ月あたり3万3400円です。共働きなら、決してそこまで厳しい金額ではないのではないでしょうか。

「できるところから」始めよう!

晩婚, 同級生 (写真=PIXTA)

もし、子供の大学費用を、子供の高校入学時から用意する場合、この金額は一気に厳しくなります。年間で約250万円ずつ、毎月20万8300円を貯金する計算になります。

しかし、家計が厳しいからと投げ出すのではなく、「できうる限りの継続的な努力をする姿勢」こそが大切です。なぜなら親が努力した分だけ、子供の奨学金やアルバイトの負担を減らすことができるからです。

例えば、仮に738万円はムリでも、約半分の350万円を貯めることができれば、子供の負担も半分にできます。たとえ100万円であっても、ゼロよりは子供の負担を減らせるでしょう。

保険を使ってもいいですし、普通に家計を節約・管理して貯金するのもアリです。一度FPに相談してもいいですし、何なら「500円玉貯金」を始めてもいいでしょう。

まずは「できるところから」始めて、少しずつでも高額な大学費用の準備を始めましょう。

晩婚のメリットは他にもたくさん!

今回ご紹介したように、考え方によっては「晩婚」は若くして結婚するのに比べて、いくつかのメリットもあります。例えば、以下のような点もメリットです。

1:互いに成熟しており、歩み寄りしやすい
2:互いに「ようやく見つかった相手」なので、大事にしやすい
3:いい意味で互いに大人なので、あまりムリしなくていい

決して早く結婚することが悪いわけではありませんが、最近では、さらに上の「シルバー婚活」も人気です。婚活現場にはさまざまな年齢層の男女が集っていますから、もしあなたが年齢を気にして婚活市場に出られていないのならばもったいない!

婚活現場にもママ友にも仲間がいっぱい!

晩婚, 同級生 (写真=PIXTA)

日常の行動を固定していると気づきにくいものですが、世の中は広く、少し行動範囲を広げれば、婚活現場にもママ友の中にも、あなたの仲間はたくさんいます。

そして考え方一つで、どんな境遇の方にも長所やメリットがあるものです。ぜひ柔軟に考え、平凡な日常の中から希望や幸せを見つけ出していきましょう。

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