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メルカリ、MTGも上場!知りたいよくあるIPOの7つの勘違い

IPO投資のホント・ウソ 

フリマアプリの「メルカリ」のIPOが、2018年6月19日に決定して大きな話題になっています。「普段アプリも使っているし、これを機に、メルカリに投資してみようかな?」なんて思っている方も中にはいるかもしれませんね。

今回はメルカリのような新規上場銘柄へ投資する「IPO投資」について、多くの人が勘違いしていることを、元証券マンでテクニカルアナリストのシンカワアツシさんに、わかりやすく解説していただきました。それでは、早速見ていきましょう!

1. 「IPO」と「上場」って同じ意味?

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よく同じように使われている「IPO」と「上場」。いまさらですが、この2つには違いはあるのでしょうか……?

シンカワ:『上場』は、株式が市場公開されて、広く一般的に取引できる状態にあることをいいます。日本では東京証券取引所での取引が主です。そして『IPO』とは、こうした市場に“新しく公開すること”をいいます。

――なるほど、未上場企業が新たに上場することを「IPO」というのですね!

2. 「IPO」と「PO」の違いは?

――「IPO」に似た言葉に、「PO」というのもありますが、何が違うのですか?

シンカワ:『IPO』は新規公開株であるのに対し、『PO』はすでに上場している企業が資金調達を求めて、新たに株主を一般から募集すること(公募増資)、もしくはすでに保有している株式を売り出すことを指します。

3. IPO=ベンチャー企業の上場?

――IPOと聞くと、新興企業の上場というイメージがあります。しかし、IPO銘柄には、誰もが知っている有名企業も少なくないと聞きました。

シンカワ:2017年にIPOした企業の例でいうと、12月に上場した要興業 <6566> は産業廃棄物処理の事業で、東京23区ではトップの企業です。 設立も1973年4月と、決して新しい企業ではありませんが、昨今の業態や産業廃棄物処理の法令整備などもあり、注目を浴びています。

他にも、スシローで有名なスシローグローバルホールディングス <3563>、佐川急便のSGホールディングス <9143> など、歴史がある大企業の中にも、最近になって上場した企業の例もあります。

4. IPO投資はハイリスク・ハイリターン?

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――IPO投資をギャンブルと思っている人もいるようですが、通常の株式投資と比べて、リスクは高いのでしょうか。

シンカワ:そもそも『株式投資』は、他の投資に比べると1日の値動きが最大で数十%動くこともあり、リターンも大きい反面、リスクも高い投資だと思います。一般的な定期預金の平均金利0.015%(3年)と考えると、違いがわかりやすいのではないでしょうか。

その中において『IPO投資』は、勝率が高いことに加え、初値が公募価格を割れることがあったとしても、そもそも適正価格を割り出して株価が決まっていることから、さほど下がることはない点でローリスクといえます。IPOに当選し、公募価格で購入することができれば、場合によっては初値の時点で何倍にも資産が膨らむこともあるのです

――勝率が約90%ともいわれているIPO投資。投資初心者にもうれしい「ローリスク・ハイリターン」な投資といえそうですね。

5. IPO銘柄は初値をつけた時点で必ず値上がりする?

シンカワ:株価は長期的には企業業績を表すといいますが、短期では需給の要素、つまり人気投票の面が強く、特にIPO株投資は如実でしょう。

人気があれば株価が急上昇するように、人気がなければ下落するため、良い意味でも悪い意味でもIPOは過熱しやすいです。その意味でいえば、公募価格を割れる初値をつけたときは値下がりしやすく、公募価格を大きく超えていれば、値上がりしやすいといえるかもしれません。総じて、短期間での上下が出やすいのがIPOです。

――抽選に当たったからといって、100%値上がりするとは限らないのですね。あくまでも投資である以上、リスクがあることを忘れずに!

6. 抽選の場合、どの証券会社で申し込んでも条件は同じ?

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――IPO銘柄は、その銘柄の幹事となる証券会社が取り扱っていますよね。幹事が複数ある銘柄については、抽選時、どの証券会社に申し込んでも当選の確率は同じなのでしょうか?

シンカワ:完全に抽選であることを表明している証券会社もあれば、取引のある顧客に優先して配分(裁量配分)しているケースもあります。

裁量配分には、当選後初値で売却する株主に偏らないように、適正な市場形成を図るという側面もあるようです。そのため、主幹事証券の中で配分率の割に証券口座開設数が少ない証券会社を選ぶと当選しやすいかもしれません。

7. IPO銘柄=初値で売らないといけない?

シンカワ:本来IPOで株式公開することは、さまざまな投資家を広く募ることで、適正な市場を保つ目的があります。そのため、上昇率が高くても、すぐさま利益を確定して売却することが、マーケット全体を考えたときに正しい行動といえるかは難しい問題です。

IPOを単なる宝くじと思うのではなく、その会社を応援したい、将来性に期待するのであれば、保有し続けて会社の成長を見守ることも楽しみの一つといえます。

――IPO銘柄は短期決戦だといわれますが、将来性を見込んで長期保有している人も中にはいるのですね。

難しい知識がなくてもIPO投資は始められる

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株式投資というと、専門知識を勉強して、経済のことを知らなければいけないと思う人も多いでしょう。株式投資に興味はあるけど、そんなに自信ないし……という人は、株式投資ほど詳細な分析を必要としない「IPO銘柄」の抽選に申し込んでみるのもいいかもしれません。

2018年もまだまだIPO企業が出てくるので、要チェックです!

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