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相談するなら「大手」か「地元」か?マイホーム購入で不動産会社を選ぶポイント

この記事は四宮朱美氏著『マイホーム物件 得なのはどっち? 』の内容を抜粋したものになります。

※以下、書籍より抜粋

不動産会社「大手」と「地元」、相談はどっちに?

マイホームを買おうと思いたったら、一般的にはテレビでCMをしているような大手の不動産会社につい足が向いてしまいます。ましてや、自分の住みたい場所が決まっていないなら、どの街にも支店があるような大きな会社が、たくさん情報をもっているはずと思ってしまいます。

じつは、30年前にはじめてマイホームの購入を検討した20代の私もそうでした。でも、最終的に購入したのは、地元の小さな不動産業者からでした。

どうして、そうなったのでしょうか。最初は漠然と、新宿から吉祥寺までの中央線沿線という見当で探しはじめました。全国的に有名な大手の不動産会社の支店にふらっと入り、担当者になってくれたのはAさんです。

当時はインターネットもありませんから、情報収集は住宅情報誌を見るか、新聞のチラシを見るか、不動産会社の担当者が教えてくれる情報だけでした。初めてのマイホーム購入なので、不動産に関する知識もエリアに関する知見もありません。とにかく、物件をたくさん見ることにしました。でも、自分にピンとくる物件にはなかなか出会えません。

5、6件ほど内見をしましたが、なかなか買う物件が決まらない私に業を煮やしたAさんからの連絡はしばらく途絶えました。

そんなとき、チラシで見つけた物件が気になり、そのチラシの広告主である別の大手不動産会社に問い合わせて内見に出かけました。そこでなんと他のお客さんを案内しているAさんと鉢合わせしてしまいました。互いに気づまりになり、当然、その後はまったく連絡がなくなりました。

いまなら、気になる物件があったら担当してもらっているAさんに相談すべきだと考えられますが、その当時は、自分にまず紹介してくれなかったことが残念でした。

そうこうしているうちにバブルの影響で中央線沿線は高騰して、他の沿線に目を向けることになりました。大学時代に近くに住み、延伸工事をしていた地下鉄有楽町線が開通していたことを思い出しました。まだ手のとどく価格帯なので、今度はその街を集中的に探しました。

出会った物件は、名も知らない小さな不動産会社が仲介をしていました。物件の情報を客にむけて出したばかりのタイミングで、最初に問い合わせしたのが私だったようで、その後はスムーズにその物件を買うことになりました。

大手の営業担当は、毎日たくさんの客を相手にしています。同じような条件の物件を探している客がいたら、すぐに買ってくれそうな人に優先して物件を紹介するでしょう。ノルマも当然あり、効率的な営業が求められることになります。その点、地元の不動産会社は客の絶対数が少ないので、ていねいな対応が期待できます。また、エリアの細かな特色を熟知していたり、売主との関係も密なことが多いもの。広告ではわからない情報をたくさんもっているものです。

最近はインターネットが盛んになり、不動産のサイトも充実しています。大まかなエリアの選択も、以前よりずっと簡単にできるようになりました。最終的には必ず足を運んで確認する必要がありますが、住みたいエリアをある程度は決めることができます。

もし、自分の住みたいエリアが決まっていれば、会社の規模の大小にかかわらず、そのエリアに詳しい担当者を見つけることが大事です。そうすれば、自分にむいた物件を紹介してもらえる確率が高くなります。

浅く広く情報を得たいなら大手不動産会社、狭く深く情報を集めたいなら地元の不動産会社を選ぶのがベストだと思います。

正解 エリアが決まっているなら地元の会社

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四宮朱美(しのみや・あけみ)
宅地建物取引士、マンション管理士、マンション管理業務主任者、ファイナンシャルプランナー、ホームステージャー。20代で自宅マンションを購入し、以後、数々の売却・買換えを経験、老朽マンションの建て替えにも取り組む。不動産・住まいの分野を歩み、住宅情報メディアの不動産広告を20年間制作。現在は、不動産や住宅に関する記事を取材・執筆するとともに、不動産購入に関するあらゆるサポートをする”不動産メキキスト”として活動。

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