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W杯の優勝国はどこ?証券会社がズバリ予測

ワールドカップ特需に期待!

4年に1度の大イベント「2018 FIFAワールドカップ」が、6月14日~7月15日( 現地時間)にロシアで開催されます。

実はワールドカップの大会期間中は世界の投資銀行や証券会社など、証券市場関係者もワールドカップ一色になるのです。

証券界がどのようにワールドカップを楽しんでいるのかをご紹介すると同時に、関連銘柄も見てみることにしましょう。

ストラテジストが予想するワールドカップ優勝国は?

ストラテジストとは、投資戦略を考えたり、ファンドマネージャーに助言をする金融の専門家です。

普段は世界景気や為替・金利・株式市場の話ばかりをしていますが、実はワールドカップの予想レポートも出しているのをご存知でしたか?

数学的手法や数理モデルを使い株式市場分析をすることを「クオンツ」と言いますが、これと同じような手法でワールドカップの分析をおこないます。

2014年のFIFAワールドカップでは、米金融大手のゴールドマン・サックスが「地元ブラジルが3-1でアルゼンチンを下して優勝する」との予想を出しました。

1960年からの約1万4000試合をコンピューターで分析し、優勝確率はブラジルが48.5%、アルゼンチンが14.1%と予想したのです。

しかし、ブラジルは準決勝でドイツに7-1と大敗、ドイツが優勝しブラジルは「ミネイロンの惨劇」と言われる歴史的な敗北となりました。

今回はスイス大手銀行のUBSがいち早く、2018 FIFAワールドカップの予想を出しています。

imageTitle (写真=fifg / Shutterstock.com)

UBSもクオンツによる分析をおこない、ドイツの優勝確率を24%、ブラジルが19.8%、スペイン16.1%、イングランド8.5%。

ちなみに日本が予選通過する確率は低く、優勝する確率は「0.1%」との予想が出されていました。

ワールドカップ中の証券会社は?

日韓で開催された「2002 FIFAワールドカップ」では、多くの市場関係者が顧客や同僚とスタジアムに出かけました。筆者がいた証券会社も、ワールドカップ期間中はイベントを楽しむことを後押ししているような雰囲気がありました。

トレーディングフロアでは、ワールドカップの試合は就業時間中でも全試合放映されています。

社員食堂などのパブリックスペースでビールやワインを飲みながら、顧客や同僚が集まる会社主催のパブリック・ビューイングも多くの証券会社で開催されます。

社内でチョコレートを争奪するような大々的な「賭け」も催され、1試合ごとに熱く盛り上がってワールドカップを楽しむ様子があちこちで見られるでしょう。

証券会社はワールドカップ期間中は比較的どこもこういった感じですから、相場は閑散とし、模様眺め(状況が落ち着くまで見守る)になります。

ワールドカップで注目5分野から銘柄を見つけよう

それでは、ワールドカップ関連の5分野をご紹介しましょう。

【オフィシャルパートナー関連】

・コカ・コーラ(NYSE
・キリン <2503>

imageTitle (写真=Wayo / Shutterstock.com/Shutterstock.com)

ワールドカップの公式スポンサーは、アディダス、コカ・コーラ、現代(ヒュンダイ)自動車グループ、カタール航空、バドワイザー、マクドナルドなどが代表的なものではないでしょうか。

大会が盛り上がれば、こういった企業に「ご祝儀買い」(雰囲気によって株が買われ、株価が上がりやすくなる状況)が広がる可能性があります。

日本企業は今回のワールドカップのオフィシャルパートナーには入っていませんが、日本が活躍すれば日本代表のオフィシャルパートナーのキリン <2503> に「ご祝儀買い」が期待できそうです。

日本代表のオフィシャル・サポーターとしては、クレディセゾン <8253> 、ユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> 、日本航空 <9201> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> 、MS & ADインシュアランスグループホールディングス <8725> も名を連ねています。

【サッカー用品関連】

・アディダス(独/adidas AG
・ゼビオホールディングス <8281>
・クリップコーポレーション <4705>

ユニフォームやシューズ、ボールなど、サッカー用品に特需が期待できます。

本命はドイツ市場のアディダス株でしょう。

imageTitle (写真=Oleksandr Osipov / Shutterstock.com)

ワールドカップ最大のスポンサーで、多くの国にユニフォームを提供しています。日本代表のユニフォームもアディダスで、シューズも多くの選手に提供しています。

アディダスの株価は現在過去最高値圏ですが、2014年にも買われました。比較的ワールドカップの時期に買いが入る傾向にあるようです。

また試合に興奮して、ついついAmazonでユニフォームやシューズをポチっとしてしまう人がグローバルで増えますから、Amazon(NASDAQ/アマゾン・ドット・コム )の売上増加も予想されます。

日本では、スポーツ用品小売のゼビオなどが注目されるのではないでしょうか。

子ども向けサッカースクールを展開しているクリップコーポレーション <4705> にも、特需が発生するかも知れませんね。

【テレビ、AV機器関連】

・ソニー <6758>
・ヤマダ電機 <9831>

オリンピックやワールドカップなど、数年に一度の世界的イベントをきっかけに、テレビやHDDなどのAV機器に更新需要が発生することは、過去の消費動向から確認されています。

日本では、2019年にラグビーワールドカップ、2020年に東京オリンピックを控えていることもあり、薄型大型テレビでシェアの高い企業には継続的に特需が期待できます。

家電量販店にも特需が生まれる可能性は高いでしょう。

【デリバリー関連】

imageTitle (写真=Atiwat Witthayanurut / Shutterstock.com)

・日本マクドナルドホールディングス <2702>
・夢の街創造委員会 <2484>
・ハブ <3030>

日本代表が登場するなど、注目される試合がある日は家やスポーツバーでテレビ観戦する人が増えます。

家でのワールドカップ観戦に活躍するのがデリバリー。ピザ需要などの増加が見込まれます。

マクドナルド <2702> はCMなどで露出が増え、特需が期待できるでしょう。

デリバリー・宅配グルメサイトの「出前館」を運営している夢の街創造委員会 <2484> も、利用者の伸びとともに注目度が高まりそうです。

英国風パブチェーン「HUB」でワールドカップを放映するハブ <3030> も盛り上がりを見せそうです。

【放映関連】

・電通 <4324>
・スカパーJSATホールディングス <9412>
・エヌリンクス <6578>

ワールドカップはNHKと民放で64試合が生中継されます。

ワールドカップ放送権は2002年の日韓大会から、NHKと民放の共同制作機構であるジャパンコンソーシアムで、電通 <4324> を通じて放送権を一括購入するようになりました。

ロシア大会の放送権料は600億円だとされています。

スカパーはワールドカップの生放送はしないものの、サッカーに力を入れてさまざまなサッカー番組を計画しています。

また、ワールドカップ放送の中心はNHKなので、NHKの契約・収納代行業務をおこなっているエヌリンクス <6578> にも特需があるかもしれません。

関連銘柄の株価上昇には、大会の盛り上がりと日本代表の活躍が必要です。前述した予想にあった優勝確率「0.1%」の奇跡を期待しつつ、関連銘柄の動きに注目してはいかがでしょう。

イベント銘柄で楽しもう!

株投資において、イベントの関連銘柄を探すのも楽しみの一つで、トレーダーにとっての関連銘柄探しは一種のゲームみたいなものかも知れません。

大きなイベントや注目されるゲームでは、ご祝儀相場や関連銘柄物色があります。

どんな会社が買われ、どのような特需が生まれるのかといったことを考えると、株式投資が楽しく身近なものになるはずです。

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