(写真=筆者撮影)

投資イベントに参加する女性が増えてきた?「資産運用EXPO」リポート

1万人が来場した巨大イベント「資産運用EXPO」に潜入!

筆者が投資をはじめたのは15年ほど前。当時はネット証券主催のセミナーに行くと、女性は自分だけということも珍しくありませんでした。

ところが先日、東京ビックサイトで行われた「第1回資産運用EXPO」(2018年1月25〜27日、リード エグジビションジャパン主催)を訪れると、セミナーに並んでも、出展ブースに立ち寄っても、女性来場者の姿が目立ちます。

かれこれ取材とプライベートと両方で10年以上、投資セミナー関係には足を運び続けていますが、あらためて女性の参加者が増えてきたなぁと感じたのでした。

なぜでしょうか?主催者や女性来場者に取材をし、理由を探ってみました。

若めの客層、女性も目立つ

投資, 女性, イベント (写真=筆者撮影)

筆者は個人参加者として登録し、事前予約した仮想通貨のセミナー会場へ。すると、会場前には長蛇の列。事前予約した人が並んで、受付待ちする行列でした。さらには、キャンセル待ちの同じく長い行列が。1000人入る会場は満員で、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

少し前に参加したネット証券のイベントでは、中高年の男性が大多数というおなじみの風景が広がっていましたが、仮想通貨というテーマもあってか、このセミナーの客層は全体的に若く、女性参加者も目立ちました。

出展ブースも回りましたが、やはり女性来場者の姿が目立ちます。ちなみに隣の会場では「国際宝飾展/ガールズジュエリー東京」が開催中。そこから女性客が流れてきたのかと考えましたが、ちょっと覗いてみると、やはり来場者の雰囲気が違い、逆はあったとしても宝飾から資産運用へのお客さんの移動はないかも、という結論に。

「うーん、やっぱり気になる……」ということで、翌日からは取材として足を運んでみました。

働く女性が「借り入れしやすい」時代

投資, 女性, イベント (写真=筆者撮影)

「資産運用EXPO」来場者の速報値はこのようになっています。(2018年1月25日〜27日の3日間合計)

来場者数:1万2148人
セミナー受講者数:1万751人
報道関係者数:101人

※2018年1月29日発表の速報値
※来場した際、受付で提出された名刺1枚を1人とする。一度登録した人が何回来場しても1人として数えている

主催者によれば、女性客の来場事前登録は主婦層からワーキングウーマンまで幅広く、特に30〜40代の会社員が多いそうです。

その理由ははっきりとはわからないものの、 「人生100年時代」という言葉が昨年話題になったように、女性の老後資金形成への興味関心が高まっていることが背景にはありそうです。都心では未婚で長く働き続ける女性も多く、男性に頼らず、自分で資金を築いていこうとする人が増えているのではないか、とのこと。

セミナーの申込状況から見ると、手堅く資産形成ができるiDecoやNISAのセミナーは女性の申込みが多くなっています。また近年はある程度収入があれば融資を受けやすいことから、不動産投資も働く女性で興味を持つ人が多いのだそうです。

女性来場者「太陽光発電とコインランドリーに興味」

投資, 女性, イベント (写真=筆者撮影)

「金融資産」の展示ブースでは仮想通貨も、「現物資産」では金、プラチナや宝石、「不動産投資」では区分マンション、アパート、一棟などの賃貸住宅投資から、トランクルーム、太陽光発電、コインランドリーなど、投資対象のジャンルは幅広く、飽きません。

キラキラした「女子」という感じの若い女性2人組が、太陽光発電への投資の展示を見ていたので、声をかけてみました。

ーー隣でジュエリー展もやっていますが、今日はこのイベントが目的で来たのですか?

女性来場者:会社に入場券があったので、同僚と来てみました。このためだけにビックサイトに来ました。

ーーどんな投資をしていますか?

女性来場者:投資経験はないので、まとめて情報を集めてみようと思って。

ーー興味が持てそうなジャンルはありそうですか?

女性来場者:太陽光パネルも面白そうですし、コインランドリー(投資)とか、いろいろあるんだなと。まだ来たばかりなので、これからゆっくり回ります。

太陽光発電への投資ってどんなもの?

投資, 女性, イベント (写真=筆者撮影)

ちなみに、この太陽光発電への投資は、地方の日当たりのいい土地を買うか借りるかして、その上に太陽光パネルを設置して発電、売電するスキームです。

スタッフに初期投資費用を聞くと「800万円くらいからできる」とのこと。働く女性なら、出せない金額でもなさそうです。実際、「オーナーは男性中心ですが、会社員の女性オーナーさんもいます」とのことでした。

女性目線が活かせそうな投資先ということで、このところちらほら聞くようになった、おしゃれな「コインランドリー投資」のブースでも話を聞いてみました。

コインランドリー投資にもいろいろなタイプがありますが、例えば、土地選び、設置、管理運用などをお任せして投資するタイプの投資では、初期費用は2000万円からと、ちょっとお高め。

「使う立場(主婦)の目線でチェックしないと、成功しない投資です」との説明でしたが、実際は、開業医など資産のある人がお金を出し、奥さんを代表として運営している場合が多いそうです。

そう聞くと少し残念な気もしますが、そのうち自分で資金を出す女性オーナーが出てくるかもしれないですね。

人生100年時代。女性もリスクを取る準備スタート

投資, 女性, イベント (写真=筆者撮影)

「個人投資家の証券投資に関する意識調査」(日本証券業協会、2017年度)という調査に興味深い結果があります。

【質問】
お金を必ずもらえるという前提で、

  1. 今10万円をもらう
  2. 1年後に11万円もらう

という選択肢があったとき、1を選びますか?

これは「近視眼的行動バイアス」を調べるものです。つまり「1. 今10万円をもらう」と答えた人は、待てば確実にお金が殖えるのに、じっくり待つことができないということですね。

「そう思う」(1を選ぶと思う)と答えた人の割合は、20~30代の女性が全世帯の中で最も低く20.9%。40代女性は25.2%とその次に低い割合でした。20~30代男性は「そう思う」30.9%、40代男性は34.9%となっています。

この結果から、若ければ若いほど近視眼的な行動を起こしにくく、また男性と女性では女性の方がより我慢強く待てる人が多い、といえます。

ただ、同じ調査でこんな結果もありました。

【質問】
10万円を投資すると、半々の確率で2万円の値上がり益が発生するか、1万円の値下がり損が発生する場合、投資をしない。

この質問に対し「そう思う」と答えた人の割合は50代女性が最も高く39.9%、次いで20~30代女性39.6%などとなりました。40代女性も34.5%です。

男性は20~30代で23.8%、40代24.9%ですから、男性に比べて女性の方が慎重派が多いようです。

確実な投資ならするけれど、リスクはとりたがらない。

そうした傾向がありながらも、「人生100年時代」という意識の浸透もあって、資産運用に興味を持ちだした女性が、じわっと増えているのかもしれません。

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