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「結婚している意味がない」50代で離婚した年収2000万円カップルの夫婦生活

あなたはどんな結婚がしたいですか?

こんにちは、婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。

一般的な婚活をしている女性は、自身の年収に関わらず、自分よりも高年収の男性との結婚を望むことが実情です。

しかし本人が高年収なら、あまり男性の年収は考えず、ただ自分の年収を高める努力をした方がいいのかもしれません。

そこで今回は、「50代前半で世帯年収2000万円ながらも離婚した女性」の実話をお伝えします。

あなたの婚活や夫婦生活、そして人生にお役立て下さいませ。

結婚、出産後も多忙なバリキャリ妻

高年収, 離婚, 熟年離婚 (写真=George Rudy/Shutterstock.com)

麗子さんと圭一さん(共に仮名)は2人合わせた世帯年収が2000万円を超えるいわゆる「パワーカップル」。30代前半で結婚し、長男と3人で暮らしています。

夫婦の形は、一般的なものとは少しかけ離れていました。

そもそも麗子さんはキャリア志向の強い女性ですから、出産後も仕事を辞めたり減らしたりする気などさらさら無く、子育て期には(高級)保育園を利用し仕事に没頭していました。

また結婚と出産を経験して、プライベートは、もうお腹いっぱいになったのかもしれません。そのためより仕事に集中できる体制が整え、社内での出世も影響して麗子さんは結婚前よりもさらに多忙な日々を送るようになりました。

一方の圭一さんも麗子さんと似たような状況です。

そもそも、30代で年収が1000万円ありモテるはずの圭一さんが麗子さんと出会うまで未婚だったのは、仕事中心の生活だったからこそ。ですから、一通りのプライベートでの大イベントを経験したら、麗子さん同様にもう満足したのかもしれません。

しかも二人そろって高収入ですから、お金で問題になることもなく、ほとんどの事はお金で解決できたのです。もっとも、だからこそ夫婦の絆が深まることもなかったとも思えるのですが……。

世帯年収2000万円なのに貯金ゼロ

高年収, 離婚, 熟年離婚 (写真=Nattakorn_Maneerat/Shutterstock.com)

そんな生活を続けて、結婚して早20年が経とうとした頃、ふと麗子さんは「今後」を考えたそうです。きっと老後の暮らしを考えたのでしょうね。

そして、定年を迎えてもバリバリ動くつもりだった麗子さんは、急に「結婚している意味がない」とも思えたそうです。一度そう考えたら、急に長男への謝罪の気持ちと共に、現在の無貯金の状態もありえないとも感じました。

実はこの夫婦、二人そろって「お金は必要なだけ稼げばいい」感覚で、一切の貯金をしてこなかったのです。

ちなみにこの時の二人は、麗子さんが年収600万円、圭一さんが年収1400万円で、世帯年収2000万円もあったのに、貯金がゼロでした。

長男を夫に託し、アッサリ離婚

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そして、すっかり夫婦仲も薄れ切った二人でしたが、久しぶりに話し合った結果、長男の大学進学と同時に離婚することにしました。実は話し合いの最中、圭一さんも似たように考えることもあったといいますから、ある意味で本当にお似合いの夫婦だったのかもしれません。

こうして麗子さんは、財産分与の代わりに唯一の財産だったローン完済の住居をもらい、長男は圭一さんに託し、離婚しました。

なお、長男を圭一さんに託したのは、愛情からくる理由ではなく、単に麗子さんの方が仕事で飛び回る頻度が高いというのが理由とのこと。本当にどこまでも、合理的な考えをする二人ですね。

ちなみに一般的な離婚とは違い、本当に円満な離婚だったので二人は離婚後も時折、連絡を取り合っているそうです。

もしかしたら二人は離婚しても、結婚という枠に捕らわれないだけで、ずっと結婚している状態なのかもしれませんね。

「一緒に過ごす夫婦生活」に高年収ビジネスパーソンは不向き

高年収, 離婚, 熟年離婚 (写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

色々とツッコミどころ満載のある夫婦の話でしたが、まずは高年収な方の基本を、しっかりと理解しておきましょう。

冒頭でも触れましたが、一般的な婚活女性は、自分よりも高い年収を男性に求める傾向にあります。そして年収が高い方ほど、仕事中心の生活だったり、家庭に関心がない傾向があります。

そもそも高年収な方ほど、男女ともに「多忙で時間がない」のは一般的。もしあなたが、いわゆる「お互いの時間をともにできる生活」を送りたい願望があるのなら、むしろ高年収な男性は不適当と言えるかもしれません。

特に、あなたがキャリア志向で、結婚後も仕事をバリバリ続けたいのなら、むしろ男性は草食気味で主夫が似合いそうな方のほうが、つり合いが取れるようにも思えます。幸い、この夫婦は一風変わった意味でつり合いが取れていましたがレアケースでしょう。

あなたは結婚後、どのような夫婦生活を送りたいですか?もし普通の生活を送りたいなら、それに見合う男性を選ぶことが大事です。

ひとまずあなたが婚活中なら、理想とする結婚後の生活や夫婦の在り方を考えて、その上で男性を選びましょう。

中途半端な高年収は金銭感覚が狂いがち

高年収, 離婚, 熟年離婚 (写真=Andrey Bayda/Shutterstock.com)

また、お金と結婚のプロである筆者はこの夫婦を当初から危険だと感じ、また家計診断を通して本当に高リスクということも算出しました。

これは、この夫婦に限らず、夫婦の一方が高年収な場合に、実によく見られる傾向になります。使い切れる程度の中途半端な高年収世帯は、金銭感覚が狂いがちです。

いわゆる「パワーカップル」は確かに双方バリバリ働く能力はスゴいものがある様子ですが、それでも定年後の就労事情は未知数です。

今回ご紹介した麗子さんと圭一さんは夫婦揃って定年後にも働く気持ちはありましたが具体的なツテは、この時にはありませんでした。それで定年後も現役時代と同様に、またはそれ以上に稼ぐのは、かなり困難を極めるハズです。

下手をすると、一部上場企業を勤め上げたというプライドが足を引っ張って、勤め先が見つからない可能性も十分に考えられます。

もしこの状態で年収が下がれば、途端に家計は困窮するハズですから、本当に危険な状態です。

稼ぐオンナには、人生の選択肢がたくさん

高年収, 離婚, 熟年離婚 (写真= A. and I. Kruk/Shutterstock.com)

ところで、この話には別角度から考えると、実に素晴らしい一面があるように思えます。それは、麗子さんに稼ぐ力があったという点です。

現代では共働き世帯も増えましたが、それでもまだまだ男性の方が、年収が高い傾向にあり、女性の平均年収は約270万円という統計もあります。そして、麗子さんは自分で稼ぐ力があったからこそ、圭一さんとの妙な力関係も発生せず、好きなように夫婦生活を送ることができました。

もし麗子さんに稼ぐ力がなかったり、専業主婦を希望していたりしたら、ここまで充実した人生を送れたでしょうか。少なくとも、麗子さんには一切の後悔はなく、本当に人生を謳歌されているようでした。

定年後の就労不安についても、あくまで考えていなかっただけで、今から意識して定年までには準備できるよう努めるそう。筆者の目には、この麗子さんなら仮に再就職に失敗したとしても、あるいは成功したとしても、起業を目指すのもアリではないかと感じました。

稼ぐ力さえあれば、人生の選択肢はいくらでも広がります。

また、この夫婦を見ていると、離婚は必ずしも悪いことではないなと感じました。そして、結婚していても不仲な夫婦もいるように、離婚しても仲良しな夫婦もいるものです。

周囲には理解できなくても、当人同士だけは満足できる関係性を、夫婦で築き上げていきたいものですね。

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