(写真=Sodan)

30代、40代の「保険の選び」を3つの分野と2つのタイプで考える

プロにアドバイスをもらうのが一番の近道

仕事や家族構成など、人生に大きな変化が訪れやすい30~40代。将来への不安から保険に入りたいけれど、種類が多くてよくわからないという声も多いものです。“コレ”といった正解がない保険選びでは、プロにアドバイスをもらうのが一番の近道。自分に合った保険の選びかたを、お金のプロ、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)の宇佐美裕子さんに教えてもらいました。

保険選びは「3つの分野」と「2つのタイプ」で考える

ファイナンシャルプランナー,宇佐美裕子,30代,40代,保険の選び (画像=Sodan)

-自分に合う保険を選ぶためにはどうしたらいいでしょうか?

人生で起こるさまざまな不測の事態に備えるための保険。少子高齢化で将来の公的保障が手薄になっていくと言われる現在、その重要性はますます高まってきています。しかしいろいろな種類がありすぎて、どれを選べばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

保険選びは自分に必要な「保障」を選ぶことと同じです。「保険」と聞いてまず思い浮かぶのは、誰かが亡くなったときに備える死亡保障ではないでしょうか。保険の専門用語では「第一分野」と呼ばれる部分です。

このほか仕事ができなくなったときに備える就業不能保障や介護保障などが第二分野、病気やケガに備える医療保障が第三分野にあたります。3つの分野それぞれについて、自分にはどのくらい手厚い保障が必要なのか。これを考えてみることが、自分に合う保険選びの第一歩となります。

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これとは別に、保険には2つのタイプがあります。ひとつめは保障期間が決まっている「定期型」の保険です。たとえば30歳から60歳までの契約期間で死亡時に3000万円の受け取りが保障されている商品なら、契約期間中は支払月数にかかわらず3000万円を受け取ることができます。もちろん60歳を超えるともしものことがあっても1円も受け取ることができませんが、リーズナブルな保険料で高い保障が得られることは大きなメリットです。

ふたつめは、契約期間を過ぎても保障期間が続く「終身型」の保険。30歳から60歳までの契約期間中保険料を納めると、70歳や90歳で亡くなった場合でも3000万円を受け取ることができるというものです。定期型に比べて月々の保険料が高い傾向にありますが、納めた保険料をムダにしたくない、一生涯にわたって安心していたいという方にはオススメです。

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さらに何事もなければ1円も戻ってこない掛け捨てなのか、何事もなければ掛け金が戻ってくる積立型なのかという違いもあります。家賃やその他のローン、教育費などを考えて、自分の収入がなくなったら子どもやパートナーにあとどのくらいのお金が必要なのかを具体的に算出してみてください。

既婚子ども有、独身、DINKS…私にピッタリの保険を教えて!

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-これまでの内容を踏まえて、具体的にどのように保険を選べばいいのかをお教えいただけますでしょうか?

くり返しになりますが、保険は「自分にもしものことがあったときの保障」ですので、お子様の有無によって考え方が大きく変わってきます。それぞれのケースについて、必要な保障やライフプランニングの方法をご紹介していきます。

〇子どもがいない女性は医療保障と資産形成を中心に

自分の身は自分で守る。これがお子様のおられない方のライフプランニングをするときの、基本的な考え方になります。誰かに大きな保障を残す必要はないので、死亡保障はそれほど厚くしなくてもよいでしょう。

独身の方はパートナーがいない分、ケガや病気で働けなくなった場合の保障は厚く取っておくのがよいと思います。働けなくなるとすぐに収入が途絶えて生活が苦しくなってしまう自営業の方は、この部分を特に重視しましょう。

会社員の方なら、有給や傷病手当金の制度を使える場合も多くあります。これでほとんどまかなえる場合は、将来(老後)の保障や資産形成を中心に考えて、終身型の医療保険や貯蓄型の保険を選ぶのもオススメです。

DINKSの方についても基本的には同じ考え方になりますが、ケガや病気で働けなくなったときパートナーに頼ることもできるので、独身の方に比べると医療保険は薄めでも問題ありません。自分が亡くなったときにパートナーに迷惑をかけないよう、葬儀代や遺品整理代などを残しておくといいでしょう。

〇子どもがいる女性は死亡保障を手厚く取る

お子様がおられる方は、自分が亡くなったとしてもお子様が生活費や教育資金に困らないように準備しておきたいものですよね。しかし何かと物入りで、高い保険料を払い続けるのも難しいもの。リーズナブルな保険料で手厚い保障を得られる定期型の保険を選ぶといいでしょう。

死亡保障の優先順位が最も高くなるのが、この層の特徴です。自分の収入がなくなった場合、家族にどのくらいの生活費が必要かを具体的に算出してみましょう。共働きの夫婦ならパートナーの収入や、国からもらえる遺族年金に頼ることもできます。これで補えない分を保険でカバーするという考え方で問題ありません。パートナーがおられないシングルマザーの方なら、より手厚い保障が必要になります。

住宅ローンについては、世帯主が亡くなればローンの債務もなくなるという保険(団体生命保険)もあります。こうした保険に加入していれば、残されたご家族が返済しなければならないのは管理費や固定資産税くらいで済みます。一方で賃貸物件にお住まいなら、残されたご家族が家賃を払い続けなければなりませんので、家賃分も考慮に入れておく必要があります。

お子様がいらっしゃる方は支出や収入減の機会が多い分、他の層よりも綿密なライフプランニングが必要になります。ウエイトの大きい教育費を主軸にプランニングしてみましょう。お金を貯められる期間は短く貴重だということが、おわかりいただけると思います。

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大学まで進学させるかどうか、私立か公立か、留学をさせるかどうか……。進路選択によって必要な金額が大きく変わってくるのが教育費です。もちろん「子どもの望む進路に」と願う方は多いかと思いますが、お子様が最終的にどんな進路を歩むかは、そのときになってみなければわからないものです。まずは自分たちの進路を参考にするなどして教育費を準備しておくことは、けっしてムダにはなりません。

このように、保険選びは「どのタイプの保険がいい」という考え方ではなく、自分の目的に合ったものを選ぼうという意識で進めることが重要です。また、必要な金額を「具体的に算出する」ことも大切で、これができていないと漠然とした将来への不安ばかりがふくらんでいってしまいます。1人では心もとないときはFPなどプロの手を借りて、この2点をクリアしてくださいね。

よいFPを見極めるポイントとは

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-保険選びで後悔しないために、知っておくべきことはありますか?

保険選びでどの層の方にも覚えておいていただきたいのは、若くて健康なうちであれば保険料も安く、加入もしやすいということです。持病があるなど健康状態が悪いと加入できない保険も多く、高齢になって本当に保障がほしくなった頃には打つ手がなくなってしまっていたというケースもよくあるのです。

「若いうちに加入すると結局何も起こらず、保険料がムダになるんじゃないか」「保障内容がそぐわない商品に加入してしまいそう」などと不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。しかしいざというときに加入できない状態になれば、取り返しがつきません。できるだけ若いうちから、自分に合った保険に加入しておくことをオススメしています。

ただし、やみくもにたくさんの保険に加入すればいいというものでもありません。特に医療保障については、公的保障でまかなえる部分も少なからずあります。保険への加入や金融商品の購入を勧めるばかりではなく、こうした公的な制度についても教えてくれるかどうかは、よいFPを見極めるためのひとつの目安になると思います。

-そうなんですね。他にもよいFPを見極めるためのポイントがあればお教えください。

一概には言えませんが、保険会社や不動産会社に所属しているFPだと、お勧めする商品に偏りが出てきてしまうことも多いものです。そういう意味では、個人のFPや独立系のFPエージェントへのご相談がオススメです。

私が所属しているブロードマインド株式会社も独立系のひとつです。保険商品のほか、投資信託・債券、住宅ローンなど様々な金融商品をワンストップで取り扱っておりますので、特定の種類の商品のみに偏ってご紹介することはありません。「保険などに強引に加入させられたらどうしよう」と不安に思っておられる方にも、安心してご相談いただけます。

FPへのご相談には、基本的には何の準備も必要ありません。これまで家計簿をつけたことがないというお客様には、簡単にできる家計簿のつけ方もご紹介しております。すでに家計簿をつけておられる方は、月々の収支状況や金融資産の運用状況などをお教えいただくと、さらに具体的なアドバイスが可能です。

家計管理の第一歩は、ざっくりとしたお金の流れをつかむこと。これができれば、お金が貯まらない原因や改善方法も、自然とわかってきます。Sodanでは無料で対面相談もできますので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

SodanではプロのFPによる無料対面相談サービスを行っております。今回ご紹介したような保険の選びかたのほか、ライフプラン表の作成や老後資金のつくりかた、資産運用のコツなどもご相談可能。この機会にぜひご相談ください。

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ファイナンシャルプランナー:宇佐美裕子(うさみ ゆうこ)
ブロードマインド株式会社 ファイナンシャルコンサルティング本部所属。TLC(生命保険協会認定FP)、相続診断士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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