(写真=Sodan)

もしも「保育園」に入れなかったら働き方を変えるの?

私がとるべき行動とは?

待機児童問題が深刻な日本において、産休・育休取得中のみなさまの心配ごとの1つといえば、「保育園」なのではないでしょうか?お子さまが生まれたタイミングで保育園探しを始めたものの、どこの保育園も落選。保育園探し2年目も、まさかの落選続き……。じつは、誰にでも起こり得るシチュエーションです。そこで今回は、保育園が決まらず退職するかどうかの瀬戸際に陥ってしまった場合にすべきことを考えてみたいと思います。

保育園の現状

保育園,待機児童問題,職場復帰 (画像=Sodan)

今や、社会的に問題となっている待機児童問題。ご夫婦ともに正社員で働いていても、保育園に入れないという方も珍しくありません。では、最近の保育園事情はどうなっているのでしょうか?

厚生労働省によると、保育所などの定員数は274万人(前年比+10万人)、待機児童は26,081人(前年比+2,528人)となっています。

(出典:保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)/厚生労働省

保育所など子どもの預け先が増えている一方で、待機児童数も増えているといことがわかりますね。少子化が進んでいることを思うと不思議な感じもしますが、出産後も働く女性、特に正社員で働く方が増えていることが一つの要因と推察されます。 前述の厚生労働省の調べによると、

保育園,待機児童問題,職場復帰 (出典:保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)/厚生労働省

平成22年には保育所等の利用率は32.2%でしたが、平成29年には42.4%にまで増加しています。特に、1・2歳児の利用率はより顕著で、平成22年には29.5%でしたが、平成29年には45.7%と激増しています。

保育園,待機児童問題,職場復帰 (出典:保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)/厚生労働省

単純に前年比を見ても、3歳児未満の児童数が平成28 年は975,056人だったのに対し、平成29年は1,031,486人へと増加しています。そのうち0歳児の推移をみてみると、平成28年は137,107人だったのに対し、平成29年は146,972人まで増加しています。

仕事を続けるためにも、少しでも早く職場復帰を希望される方が多く、0歳児からでも子どもを預けたいというニーズが強いということの表れかもしれません。仕事のために保育所等を利用していることを考えると、0歳児で預けられた子どもたちが多い保育所などで空きが出ることの難しさがわかりますね。

以上のことから、保育所は増えているにも関わらず、より待機児童問題は厳しくなることが予想されますね。結果、子どもの預け先が見つからず、仕事を辞めざるを得ない方が出てきてしまうのも珍しくないようです……。

このまま保育園に入れないかも……私がとるべき行動とは?

保育園,待機児童問題,職場復帰 (画像=Sodan)

それでは、保育所などが決まらないまま、育児休業期間の終了を迎えてしまいそうな場合はどうしたら良いのでしょうか?

まずは、勤務先に相談してみましょう。具体的には、「育児休暇期間の延長はできないのか?」「在宅勤務での対応はできないのか?」などです。前述の通り、保育所などの問題は今後も続いていくことが予想されます。そのため、前例がないため現在は制度設計がされていなくても、制度変更をしてもらえる可能性もあります。もちろん、制度上難しいと断られてしまう可能性も十分ありますが、まずは掛け合ってみることをおすすめいたします。

上記が難しいということであれば、次は「保育所が見つかった場合に、復帰できる道筋がたてられないか?」を交渉してみると良いでしょう。いったんは退職して、預け先が見つかり次第、正社員として復帰するといったことです。その際は、週に数日だけでもご両親など周りの方に協力をお願いできるのであれば、保育所が見つかるまでの期間は、アルバイトなど非正規雇用で勤務するのも良いでしょう。

このように、いくつかの選択肢を用いて、ぜひ勤務先と相談してみましょう。それでも交渉が上手くいかない場合は、ベビーシッターなどを含めて検討するのも一つの手です。

ベビーシッターなどは非常に高額ですが、それでも検討すべきなのはなぜでしょうか?

それは、一度正社員という立場を離れてしまうと、子育て期間を挟んだあと、再び正社員として仕事をするのが容易ではないからです。仮に、正社員の立場で仕事を見つけたとしても、現在と同じ給与水準を維持できるのか?という懸念点もあります。そのようなことを考えると、ベビーシッター代に全額お給料が飛んでしまう期間が発生しても、生涯賃金を考えたら、現在の正社員の立場を維持し続けることも選択肢になりうるというわけですね。

もちろん、キャリアを諦めるという選択肢もあります。その場合は、失業保険の利用も検討に入れてください。ただし、失業保険は求職活動をしていないともらえないなど、受給にあたりいくつか条件があります。詳しくは、「育休取得後の退職。失業保険はもらえるの?」をご覧ください。

いかがでしたでしょうか?なかなか解決しない待機児童問題。働くママたちにとっては厳しい問題ではありますが、勤務先とも上手くコミュニケーション取りながら、復帰時期を見つけていけると良いですね。

ブロードマインド株式会社
執筆者:お金の専門家 平原 直樹
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!難しいお金の話を分かりやすく解説します。

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