(写真= T.Den/Shutterstock.com)

無料マネーセミナーに参加する前に知らないと「カモ」にされる2つのこと

時間と手間でマネーセミナーをより有意義に

「初心者のためのマネーセミナー」や「ママ向けのマネーセミナー」といった無料のマネーセミナーが全国各地で開催されています。先日、私も実際に無料のマネーセミナーに潜入してきました。

「お金のことを知りたい」、「お金を増やして将来に備えたい」といった理由でマネーセミナーに参加される方が多いですが、そんなマネーセミナーに参加する前に、知らないとカモにされる2つのことを紹介します。

筆者が潜入したマネーセミナーの概要

今回潜入したセミナーは「初心者向けマネーセミナー」です。平日午前中の開催、しかも当日は荒天にも関わらず参加者は約50人で会場はほぼ満員、そのうち90%以上が20代~60代の女性でした。とりわけ女性の「お金」への関心の高さが伺えました。会場は格式があるホテルで、参加者にはケーキとコーヒーが付きました。

また、コミュニティ新聞に広告が掲載されており、私はそれを見てセミナーに申し込みました。同じような方がほとんどであると想定されます。

カモにならないためのその1:相手の思惑を知ること

まず重要なポイントは、大きなコストがかかっているのに、セミナー参加が無料である点です。ということは、コストを回収できる「何か」があるというわけです。

「今は低金利時代。インフレリスクも考えると、預貯金ではなく、複利、分散投資で資産運用、そして外国通貨も持っておかないといけません。それは外貨建保険や変額保険を利用すべきです」

なるほど、こうやって外貨建保険と変額保険を勧め、その後の個別相談、契約をいただいて、セミナーのコストを回収しているというわけです。実際に個別相談の申込も盛況のようでした。これが主催者側の思惑です。このように、商品を売ると、販売した人は、保険会社から手数料がもらえることを知っておくといいでしょう。セミナーで外貨建保険や変額保険がゴリ推しされるのは、販売側が得られる手数料が総じて高いからです。

しかし、外貨建保険や変額保険ありきの資産運用がその方に必ずしも合うとは限りません。資産運用といっても選択肢は他にもあります。

カモにならないためのその2:貯める目的と目標金額を明確にし、運用する商品の特徴を知る

まずは、それぞれの目的、目標金額を明確にして、その上でどんな商品を選択するのかが一番大切です。

商品にはそれぞれ特徴があります。利率だけではなく、複雑な内容も含まれます。商品の中身を知らずに、利率だけで判断すると手数料が高い商品を売りつけられてしまいます。もちろん、外貨建保険や変額保険も資産運用の一つの選択肢ですが、他にも投資信託やiDeCo(イデコ)などがあります。資産運用を検討する際には、何が最善かを考えて選択することが重要です。

無料のマネーセミナーを有意義なものにするには?

セミナーでいくら良い話を聞いても即決しないことが大切です。もし、即決で契約する場合は商品の特徴や手数料等を納得した上で契約してください。セミナーに参加すると、資産運用に対して前のめりになりがちですが、なぜこの商品を勧めるのか、そして単刀直入にいくら手数料が入るのかを担当者に聞いてみても良いでしょう。第三者のFPに聞いてみるのもありです。少し時間と手間は掛かりますが、その時間と手間がマネーセミナーをより有意義なものとしてくれるでしょう。

大場 脩
ファイナンシャルサポーター
山形をベースに全国で活動するファインシャルプランナー。お金のことはシンプルに前向きに考えるのがモットー。保険、資産運用、各種ローン、家計改善など身近なお金のことが得意。できるだけ専門用語を使わず、わかりやすくお金のことを伝えている。 HP:http://fp-syu.com

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