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世界経済から見る日本経済、2018年のチェックポイントとは

国内ニュースから海外動向まで一気に解説

日経平均が16日連続で上昇し、過去の記録を塗り替えたのは2017年10月のこと。それだけでなく、2017年の日本市場は「記録ずくめ」でした。好調は2018年となってからも続いていますが、今年はどんな1年になるのでしょう。

お話を伺ったのは……

崔 真淑(さい・ますみ)さん
マクロエコノミスト
グッド・ニュースアンドカンパニーズ代表取締役
昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員
<プロフィール>
1983年生まれ。神戸大学経済学部、一橋大学大学院(MBAinFinance)卒業。大和証券SMBC金融証券研究所(現:大和証券)では株式アナリストとして活動し、最年少女性アナリストとして株式解説者に起用される。2012年に独立。経済学を軸に、ニュース・資本市場解説をメディアや大学などでおこない、若年層の経済・金融リテラシー向上をミッションとして掲げる。化粧品会社大手のエイボン・プロダクツ社外取締役。

平川 昇二(ひらかわ・しょうじ)さん
東海東京調査センター執行役員
チーフグローバルストラテジスト
<プロフィール>
1985年大阪大学経済学部卒業、国際証券入社。国内株アナリストなど経て米ワシントン大学セントルイス校へ留学、経営大学院にてMBA修了。帰国後、海外株アナリスト、クレジットアナリスト、エコノミストなど経てストラテジーを担当。2001年にUBSウォーバーグ証券(現:UBS証券)にストラテジストとして入社。2012年にUBS証券を退社し、平川ストラテジー&インベストメント設立。その後、国内証券会社を経て2016年4月東海東京調査センター入社。日経ヴェリタス・ランキング ストラテジスト部門8位。

※平川さんのコメントは、1月10日に開催された「2018年新春グローバルマーケット展望」の内容を編集したものです

年明けまでの相場振り返り

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像=Cultura Motion/ShutterStock)

年改まり1月も半ば、ここ1年を振り返ってみると、株価指数が上昇したのはこの半年。2018年に入ってからも上昇相場が続いています。

・2005年の相場と似ている?

平川昇二さんは、あることが投資のプロの中で言われていたと言います。

「今はどのファンドマネージャーも、新人のファンドマネージャーでさえ勝っています。バリュー株投資、グロース株投資など、投資にはさまざまなスタイルがありますが、どのスタイルのファンドマネージャーも好成績で、運用会社の中では誰もが幸せな顔をしています。(投資のプロたちは)2017年から続くそんな状況が、2005年の相場と似ていると言うんです」(平川さん)

2005年は「小泉郵政解散」と言われた衆議院解散が8月に行われ、いわゆる「郵政選挙」で自民党が圧勝。外国人投資家の買いが活発化し、日本株は上昇しました。2005年12月には、為替相場は1ドル120円までいきました。

「2017年の相場を2005年になぞらえると、2018年は翌年の2006年の相場にもなぞらえる可能性があるということになります。 しかし2005年は調子が良かったものの、2006年は調整をしてしまった。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像=SFIO CRACHO/ShutterStock)

2017年から2018年にかけてもインデックス(株価指数)が上昇し、みんな幸せな顔はしているものの、どこかで気持ちが悪いと感じているのではないでしょうか」(平川さん)

・「ゴルディロックス相場」とは

また、2017年からは経済記事で「ゴルディロックス相場」という言葉を見かけるようになりました。

これは、有名な童話『3びきのくま』に出てくる少女の名前(ゴルディロックス)にちなんだ言葉。

熊の親子の家に迷い込んだ少女が、熱すぎることも冷たすぎることもないスープを選び、硬すぎでもやわらかすぎでもないベッドを選ぶというエピソードから転じて、ちょうどいい状態、いわゆる適温の経済状況(適温相場)を指す言葉として使われるようになりました。

これを2018年明けてからの状態にあてはめても経済成長が緩やかに続く一方で、インフレ率は低く、 中央銀行も経済の引き締めを急がない状態を指しています。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像=Nathan Dumlao on Unsplash)

「債券の利回りが低下(=債券の価格は上昇)しながら、株価も緩やかに上がっていくという、誰もが幸せな状態です。しかし2018年はそれを抜け、長期金利は低下し株は上がり続けるという状態から、債券価格は下がり金利は上がっていくという状態へ向かうと思います」(平川さん)

・上がり続けた日本株

また、崔さんは、2017年9月から日本市場に異変が起きたと感じていると言います。

「まず、為替が円安にならないのに日経平均が上がっていくという、為替市場との乖離(かいり)が始まりました」(崔さん)

円の価値が下がって円安になると、日本の輸出関連企業は有利になり、それら企業の株価は上がります。日本株は輸出産業の比率が高いため、輸出関連株価の上昇は、そのまま日経平均などの指数を押し上げることになるわけです。「円安だから日本株が上がる」理由は明快ですね。

ところが、2017年は北朝鮮や中東など「地政学的リスク(☆)」の高まりから、海外資産の買い戻しなどがよく見られました。さまざまな思惑によって円が買われ、ときには円高に戻すこともありましたが、そんな状況下でも日経平均株価は上がり続けたのです。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 画像=cunaplus/ShutterStock)

この相場の動きは、もう為替との関係では説明できなくなっています。では、日本株が上昇した理由は何でしょうか? 考えられるのは、アメリカをはじめとした好調な世界経済です。

特に半導体市場は、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット ☆)、自動運転技術、次世代モバイル通信規格「5G」、仮想通貨のマイニング(採掘)などで特需が生まれ、世界的企業の株価の動向も注目を浴びました。

「つまり、日本の実力だけでなく、世界の好況に支えられた結果という面も大きいのではないかということです。それに加え、他国に比べると日本は政権が安定しているという安心感もプラスに働いたのではないでしょうか」(崔さん)

☆地政学的リスクとは?
ある特定の地域が抱える政治的・軍事的な緊張(テロ、紛争、経済破綻など)の高まりが、地理的な位置関係によって、その特定地域の経済のみならず、その周辺地域や世界経済にも影響を及ぼす恐れのある政治的・軍事的なリスクのこと。投資活動に悪影響を与える問題として、投資関連の場面で使われることが多い。(参考:野村證券「証券用語解説集」

☆IoT(アイオーティー)とは?
「Internet of Things」の略で、PCやスマホといった情報端末に限らず、自動車、家電、衣類、メガネ、筆記用具など、実際に手で触れられるあらゆるモノをインターネットにつなげる技術のこと。スマート家電やドローン配送もIoT活用事例の一つ。日本語では「モノのインターネット」と訳される。

2018年の日本経済は?

強気相場は2018年もまだまだ続くとみる専門家も多くなっています。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (イメージ画像=interstid/ShutterStock)

「エコノミストが日経平均予測を上げるなか、私は据え置いていたので、とうとう『弱気派』としてテレビ番組に呼ばれるようになってしまいました(笑)。

株価収益率が伸びているという理由で、日経平均3万円といった高い予測をしている人たちがいるわけですが、私自身は、計算上でも3万円に到達するのは難しいのではないかと見ています」(平川さん)

・商品→株式→債券、で投資を考える

投資戦略としてはどうなるでしょうか。金利が上昇するとなれば、債券を売って株にシフトしていく流れになります。

平川さんは、株価よりもコモディティ(商品)のほうが、よりパフォーマンスが良いのではないかと予測します。

「昔は、個人投資家が商品に投資することは難しかったのですが、今は商品に連動したインデックス指数もありますので投資は可能です。

2018年直近では、まずは商品、それから株式、それから債券という優先順位で投資を検討する方法もあるでしょう」(平川さん)

・チェックポイント3つ

具体的に2018年の流れを知るためにはどんなことをチェックしていけばいいか、ポイントを3つまとめてみましょう。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像=Merkushev Vasiliy/ShutterStock)

1.原油価格の動向
まず、資源を輸入に頼る日本にとって、原油価格の動向は非常に大きなものです。世界的な視点で日本経済をチェックするのに欠かせないのが、原油の先物指数である「WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物」です。

中東情勢などによって、WTI原油先物の右肩上がりが続いています。現在は64ドルくらいまで上昇していますが、2010年辺りは100ドル程度で推移していました。

日本は「デフレからの脱却」を掲げていますが、なかなか物価は上がりません。超低金利を政策とする国や地域が、そこからの出口を探すなか、日銀は最後尾を走っていると言われています。しかし、原油価格が上がれば物価の上昇にも影響する可能性も出てくるのではないでしょうか。

「マクロ経済的に見れば需要に見合った物価上昇は良いことです。ここで原油が上がったら、日銀にとってはうれしいことで、出口戦略の糸口がつかめるかもしれません」(崔さん)

2.次の日銀総裁のゆくえ
国内のニュースでチェックすべきは、4月の日銀総裁人事です。日銀の黒田総裁は、マイナス金利政策など「異次元緩和」とまで言われる金融緩和策を続けてきました。その任期も2018年の4月8日まで。黒田氏の再任なるかが注目されています。

黒田総裁といえば、2017年11月におこなわれたスイス・チューリッヒ大学での講演が金融関係者の中で話題となりました。

「金利を下げすぎると銀行の財務が悪化し、本来の金融仲介機能が低下してしまうため、せっかくの金融緩和効果を反転させかねない」という「リバーサル・レート理論」について言及したためです。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (イメージ画像=aradaphotography/ShutterStock)

後に、日銀から「大学の講義だったため説明をしただけ」という弁明もあったのですが、金融業界では「現在0%程度になっている長期金利(10年もの国債の利回り)を上げるのではないか」という憶測がささやかれました。

「もし4月に黒田総裁再任となったら、春闘の結果次第では脱デフレ宣言、そして日銀が規制緩和を縮小する可能性もあると思います。そうすると、当然円は高くなるわけです」(平川さん)

具体的に、市場にはどんな変化が起きるでしょうか。

「緩和縮小によって金融株も総体的に上がってきます。インフレを織り込み金利が緩やかに上がる状況を考えると、半年ぐらい先にかけては不動産株もいいだろうと思いますし、長期投資で10年ほど先まで持つのなら、買い場(買い時)になるという気もします」(平川さん)

3.自民党総裁選挙
国内で次に注目すべきは、9月の自民党総裁選です。 もし安倍総理が再任しなかったらどうなるのでしょう。

1月4日の年頭記者会見で安倍晋三内閣総理大臣は、アベノミクスによって有効求人倍率や名目GDP(国内総生産)が改善したことなどから、デフレからの脱却への道のりを着実に前進していることを強調しました。

「びっくり予測に分類されるかもしれませんが、『もし安倍氏が自民党総裁に再任されなかったら』ということは、考えておいたほうがいいと思います。あくまでも政治的に中立な経済面からの意見ではありますが」(崔さん)

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (イメージ画像=Drop of Light/ShutterStock)

「ポスト安倍」として名前が挙がっているのは、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、野田聖子総務大臣といったメンバーですが、安倍総理のように経済・株価について積極的な意識を持っている政治家がいないのは事実です。

日本経済という面だけを考えたとき、外国人投資家にとって、自民党総裁の交代で株価が上がるというシナリオは描きにくいでしょう。

「もし新たな人材が自民党総裁になったとしたら、外国人が買っている日経平均などの大型銘柄は影響を受けるでしょう。そうなった場合は、外国人があまり参加していない東証二部などの銘柄を注目しておくのがいいと思います」(崔さん)

それも、マザーズなどの勢いのある市場で探すのではなく、堅実な目立たない企業がおすすめだと言います。

「実際、リーマンショック後は、外国人投資家の売買額が多い東証一部は大きな影響を受けましたが、目立たなくも堅実な企業の多くは影響を受けませんでした2018年前半は日経平均など大きな企業への投資もいいですが、もし、9月以降に状況が変わってきたら、堅実な銘柄に目を向けてみてください」(崔さん)

アメリカ・中国が日本に及ぼす影響は?

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像=ND700/ShutterStock)

それでは、視点を海外に移してみましょう。まずアメリカ経済は2018年の日本経済にどう影響しそうでしょうか。

・アメリカ経済のみどころ

・リスクは利上げペースと中間選挙
金利について見ると、ここ半年くらいの間でアメリカの長期金利が上がり、短期と長期の金利差が出てくれば、金融機関はその利ざやを取って稼ぐことができます。つまり、構造的に回復していくでしょう。

2014年以降はあまり脚光を浴びることもなかった不動産株も、長期金利と物価が連動してインフレになってくることを考えると、見通しは明るいといえます。

「しかし、アメリカについてのリスクは2種類あります。まず、注目したいのは利上げのペース。もし、利上げが予想以上に早く進んでしまったら、アメリカの長期金利と短期金利の縮小を招き、景気後退が近づいてくるのではないかということです。

(もう一つは中間選挙で)過去のデータを見ると、アメリカの中間選挙の年は、春から秋にかけて弱含む傾向にあります。もし、共和党が上下院で過半数維持できないリスクが表面化するならば、それをマーケットが織り込んでしまうかもしれません」(平川さん)

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (イメージ画像= Gino Santa Maria/ShutterStock)

・チェックする指数は2つ
アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく。
アメリカと日本の関係は、こんなふうに言われるほど切っても切れないもの。アメリカの景気動向を知ることは日本経済を占ううえでも重要で、チェックしておくべき指数が2つあります。

1.非農業部門雇用者数(NFP)
1つ目は、アメリカ雇用統計の「非農業部門雇用者数(NFP)」の変動です。

「アメリカでは、大型減税政策が打ち出されるなか経済成長していくには、毎月20万人の雇用創出が必要といわれています。アメリカの労働市場はかなり好調ですが、この『20万人』を維持できるか下回るかがチェックポイントの一つになります」(崔さん)

2.半導体市場の動向
2つ目は、半導体市場の動向です。

冒頭でも触れましたが、いま世界経済の好調さを後押ししているのがこの市場。動向を知るには「ISM製造業景況感指数」をチェックしましょう。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像= DmitrySteshenko/ShutterStock)

これら指標の数字の良しあしは、新聞記事の見出しにもなります。アメリカ経済の先行きを見ておくためにも、覚えておくと良いかも知れませんね。

・中国の商品状況も見ておこう

・緩やかな減速傾向
「今のところ、中国経済は緩やかな減速を見せており、見た目はあまりマイナスの印象はありません。しかし、バランスのとり方によっては緩やかでなく"かなりの"マイナスになってしまう恐れもあります。もしかしたら、2018年の後半には日経平均などの伸びに影響してくるのではないか、とも考えています」(平川さん)

・社債返還のゆくえ
中国政府が資本流出や不動産融資を抑えようと規制強化を推し進めるなか、中国では海外でのM&A(合併・買収)に向けた資金確保のためなどに、社債発行がさかんです。

「中国に関しては、長期金利が上がってきているなか、多額の社債を返還できるのかという問題があります。今後、企業が債務不履行に陥るリスクの存在も否めません」(平川さん)

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・生産能力の削減
中国政府は、2017年10月に中国共産党大会を終えました。今は資本規制によってインフラ投資などによる景気の下支えをゆるめ、過剰な生産能力の削減を進めています。

この生産能力の削減を投資のチャンスとする見方も。世界のコモディティ(商品)市場を考えたとき、世界の需要が高いにもかかわらず、中国が供給削減をおこなっているということは、需給に隙間ができているということになります。

また、資本規制をしたことで外貨準備高も増えています。こういった、いわば政府の政策でコントロールできることが中国の強みであるともいえます。

「素材関連株を含め、商品関連は興味深い投資戦略が採れるのではないでしょうか」(平川さん)

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「まず商品、それから株式、それから債券」
これは、2018年の投資家が注目すべき順序として平川さんが示されたものですが、金利が上がるということだけでなく、こうした中国の動向からも商品市況は要チェックといえそうですね。

市場の変化を読むためのポイント2つ

市場を読むうえで、経済の波の変化はとても重要です。最後にお二人に、その変化を察知するポイントを2つ教えていただきました。

1.日経平均
「経済ニュースを見ても、何が重要かは判断しにくいでしょう。でも、専門家が予想する『日経平均』には注目しましょう。自分の感覚と比べて予想が『あまりにも楽観的すぎる』と感じたら、手持ちの資産を少し手放してみてもいいかもしれません。反対に、『あまりにも悲観的すぎる』と思えば、買い増しを検討してもいいかもしれません」(崔さん)

崔さんが注意して見るよう心掛けているラインは、株価予測が現在の数値から15%以上離れたときだとか。客観的なデータに基づくものではありませんが、経験上の感覚はあなどれません。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (画像=PIXTA)

予測については、平川さんも興味深いチェックのしかたをしています。

「日経新聞には毎年元日に、経営者20名による株価の見通しが掲載されます。面白いジンクスがあって、『コンセンサスができるとその予想は外れる』んです。

例えば、2014年は上値2万1000円というコンセンサスができたのですが、1万8000円ほどしか行きませんでした。2015年の予想はバラバラで、結果的にはけっこう株価は上がりました。

2018年の予想はどうかといえば、10名が2万5000円~2万5500円と予想しました。今回の予想で言えるのは、2万5000円~2万5500円に到達せず下がってしまうか、それを大きく抜いてしまうかのどちらかでしょうね」(平川さん)

2.見出しのチェック
「情報を『裏読み』するという意味では、新聞記事の中身まで読まなくても、『見出し』は毎日チェックしてみてください。

日本経済, 展望, 株式, 市場, ゴルディロックス, 日銀, 総裁, 指数, 相場, 景気 (イメージ画像=Casimiro PT=/ShutterStock)

ニュースの内容自体は同じでも、メディアによって見出しや取り上げられ方が違うのは、日経新聞なら日本人男性中心のビジネスパーソン、フィナンシャル・タイムズ(英字)なら世界のエリート層と、編集部が読者層を意識して、記事を文字通り「編集」しているからです。

(見出し読みは)通勤途中などのスキマ時間でも手軽にできておすすめです。日本経済に敏感になるチャンスはたくさんあるんですよ」(崔さん)

限られた紙面の中でこの記事がトップになったのはなぜか?を考えるようにしていくと、数あるニュースの中から、今後の経済を左右するかもしれない変化の兆しを感じ取ることができるようになるかもしれませんね。

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