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女性FP直伝!「お金が貯まる」賢い貯金と投資方法

「なかなかお金が貯まらない」方に

仕事や家族構成など、人生に大きな変化が訪れやすい30~40代。ファイナンシャルプランナー(以下、FP)の宇佐美裕子さんより、30~40代の方向けに「賢い貯金・投資の仕方」をご紹介いただきました。「なかなかお金が貯まらない」と悩まれている方は必見です。

お金が貯まる「先取り貯金」の実践法

なかなかお金が貯まらない,先取り貯金,投資 (写真=Sodan)

-他の人がどのくらい貯金しているのかは、だれしも興味のあるところかと思います。30~40代の貯金額の平均をお教えいただけますでしょうか?

金融広報中央委員会の調査によると、30~40代の独身女性の貯金額の平均は600~900万円くらい。これに対して二人以上世帯だと470万円~640万円くらいだと言われています。

貯金は少しでも多くしておくのに越したことはありませんが、最低限このくらいは必要だと考えていただければと思います。独身の方ならこれとは別に、働けなくなったときのための緊急予備資金を用意しておくと安心です。金額は収入の3か月分を目安にしましょう。

-この金額を目標に貯金をしていくにあたって、月々どのくらいの金額を貯めていけばいいのでしょうか?

理想的な割合は収入の20%。月収が20万円の方なら4万円、30万円の方なら6万円を貯金に回すイメージです。

ただし、収入やライフスタイルによっては20%を貯金に回すのが難しかったり、反対に余裕が出すぎたりすることもあるでしょう。この割合はあくまでも目安ですので、実際には10%が最適な方もいれば、30%でも無理のない方もいらっしゃいます。実際に貯金をしながら、自分に合った数値に調整してみてください。

着実に貯金をふやしていくためには、収入が入った時点で貯金分を差し引いておく「先取り貯金」が有効です。「残ったお金を貯めよう」という意識では入った分だけ使ってしまい、なかなか貯められないもの。収入が入ったら貯金分をすぐに分けておき、残った金額の中で月々の生活をやりくりするという意識が大切です。

口座は生活費用、貯金用、その中間の「クッション用口座」の3つに分けておきましょう。クッション用口座とは旅行や趣味の出費など、毎月は使わないけれど大きな出費用の資金を貯めておく口座です。貯金分をしっかりと確保できていれば、この口座は空になってしまっても問題ありません。

先ほどの方法で行くと、20万円の収入が入ったらすぐに4万円を貯金用口座、1万円をクッション用口座に移し、残りの15万円を生活費用口座に入れておくようなイメージです。貯金用口座は簡単に引き出せない定期預金にしておくと、いざというときのためにしっかりと貯金を確保しておけるはずです。

-「そもそも貯金分のお金を分けておくのを忘れてしまう」という場合は、やはり貯金は難しいのでしょうか?

大丈夫ですよ。そういった場合は積立貯蓄がオススメです。会社員の方なら財形貯蓄と言って、あらかじめ設定した金額を給与が振り込まれたらすぐに引き落とし、貯金用口座に移し替えてくれるしくみもあります。自動的にお金を貯められるので、貯金に苦手意識がある方はぜひ試してみてください。

積立貯蓄は、とにかく少しでも早くスタートするのがお得です。金額はそれほど多くなくても問題ありません。月々1万円でも30年積み立てると360万円にもなります。

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長期間にわたって積立貯蓄をする場合は、金利もポイントになります。先ほどと同じ条件で金利が3%だと約580万円、5%だと約830万円と、かなり大きな差が出てくるからです。金融機関を選ぶときには、ぜひチェックしてくださいね。

節約するなら「変動費より固定費」のワケ

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-お金を貯めるためには、節約も有効かと思います。上手な節約法があればお教えいただけますか?

そうですね。節約にはまず、何にお金を使いすぎているのかを把握することが大切です。理想的な家計の内訳は、家賃が30%、貯蓄が20%、食費が15%、光熱費と通信費がそれぞれ6%、保険料が4%。家計簿をつけている人はこの数値に照らし合わせて、多い費目を節約する方法を考えてみましょう。

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これとは別の考え方として、支出を固定費と変動費の2つに分ける方法もあります。固定費は家賃や光熱費、保険料、携帯電話の使用料金やネットの回線料金など、毎月ほぼ同じ金額で発生する出費。一方で変動費は食費や交際費など、月によって金額に波がある出費です。

変動費を節約しようとすると、食費を切り詰めなければならないなど負担も大きく、節約の効果もあらわれにくい傾向にあります。これに対して固定費は一度カットしてしまえばその後は節約方法を考える必要もなく、時間が経つほどに節約の効果もどんどん大きくなっていきます。家計管理が苦手な方には特に、固定費の節約をオススメします。

特に携帯電話の使用料金については、大手3社で契約した場合月1万円を超えることもめずらしくありませんが、格安スマホに変えると月3,000円ほどに抑えることができます。これだけで月々7,000円、年間で見ると8万円以上の節約。今は電力自由化によって電力会社やプランを選べるようになったので、工夫次第で光熱費を節約することも可能です。

-家計簿をつける時間がなく、費目ごとの出費を把握できないという人もいるかと思います。そういった忙しい人にもできる家計管理法はありますか?

封筒やクリアファイルなどで袋分けする方法も手軽でいいと思います。15万円の収入があったら、そのうち7万円を家賃、3万円を食費、日用品は1万円、交際費は3万円などと分けておくのです。こうすれば自然とその予算内でやりくりするようになり、使いすぎることもありません。

家計簿のように記入しなくても大丈夫ですし、節約の効果が目に見えるのでモチベーションを保ちやすいというメリットもあります。

投資初心者は低リスクの「間接投資」から始めよう

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-お金を上手に貯めていくために、心がけておくといいことはありますか?

貯金をするときに大切なのは「そのお金をいつ使うのか」を考えておくことです。具体的には、短期(1年以内)、中期(数年以内)、長期(10年以上先)の3つの時間軸に分けて考えると分かりやすいと思います。

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短期の出費とは、冠婚葬祭や家電の買い替え費用などの臨時出費です。必要になったときにすぐ口座から引き出せないと困るので、換金に時間のかかる金融商品ではなく預金で貯金しておくのがいいでしょう。

これに対して住宅や車の購入資金や子どもの教育費、老後資金などのお金は、今すぐに使うことのない中長期的な出費です。こうした資金については使うまでに時間があるため、効率的にふやす方法を考える必要も出てきます。

-そうなんですね。ふやす方法とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

ふやす方法として有効なのはやはり投資です。しかし、損をするのが怖くて手が出せないという方も多いのではないでしょうか。そんな方には、プロが投資対象の選定や運用を行ってくれる「間接投資」の商品がオススメです。ファンドマネージャーや運用会社が運用してくれる投資信託や、保険会社が運用してくれる保険商品などが、この間接投資に当てはまります。

これに対して「直接投資」とは、不動産投資や個別株投資など、みずから投資対象を決めて運用を行うものです。十分な利益を上げるにはそれなりの知識や経験が必要になってくるため、まだ投資に慣れていない初心者のうちはオススメしません。まずは間接投資から始めてみて、慣れてきたら直接投資に切り替えるのがいいと思います。

投資には必ずリスクがあるものなので、趣味や娯楽に使うお金と同じように「0になってもいい」という資金を出すようにしましょう。収入全体から見ると10%程度を目安にしてみてください。

運用商品は本当にたくさんありますが、リターンが多ければ手数料が高くなっているなど、初心者が気づきにくい“落とし穴”があったりするものです。Sodanの対面相談サービスでは、投資全般のご相談もお受けしています。特に経験の浅いうちは安易な自己判断をせずにプロに相談することが、投資で損をしない一番のコツだと思います。

私たちFPは、いわゆる“先生”ではありません。決められた正解を押し付けるのではなく、相談者様のライフスタイルや今の気持ち、価値観に寄り添ったアドバイスを心がけております。特に女性は人生の選択肢が多く、だからこそ迷うことも多いと思います。私自身もそんな1人。ご相談くださった方が前向きに人生を歩んでいくための後押しができればと思っています。

SodanではプロのFPによる無料対面相談サービスを行っております。今回ご紹介したような貯金や節約のコツ、投資対象商品の選び方のほか、ライフプラン表の作成や老後資金のつくり方、住宅ローンの組み方などもご相談可能。この機会にぜひご相談ください。

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ファイナンシャルプランナー:宇佐美裕子(うさみ ゆうこ)
ブロードマインド株式会社 ファイナンシャルコンサルティング本部所属。TLC(生命保険協会認定FP)、相続診断士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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