(写真=DAILY ANDS編集部)

小林麻央さんの旅立ちは「自分ごと」〜編集部が選ぶ金融経済ニュースTOP10

天皇退位、所得税改革、安室ちゃん…4位から10位は?

働く女性のための投資メディア「DAILY ANDS」では今年、話題になった金融・経済ニュースを集め、1位から10位までランク付けしています。

前編では、TOP3となるニュースを選出しました。後編では4位から10位までを決定します。

2017年を象徴する出来事となったのはどんなニュースでしょうか?

【座談会に出席したDAILY ANDS編集部メンバー】
・くすいともこ…DAILY ANDS編集長。写真中央
・大井あゆみ…フリー編集者・ライター。写真左
・編集部員K…編集アシスタント。写真右

2017年, 経済ニュース, ランキング (写真=DAILY ANDS編集部)

【ランキングの決定方法】
・DAILY ANDS編集部が2017年を象徴する金融・経済ニュースを抽出
・周辺30人に事前アンケートを実施し、暫定順位を算出(12月15日〜21日)
・暫定順位を参考に、編集部3人で座談会を実施。1位から10位までをランク付け

※本記事は2017年12月21日に開かれた座談会の様子をまとめたものです。

【2017年を象徴する金融経済ニュース一覧(この中から1位から10位をランク付けします)】
・トランプ大統領の発言力(トヨタのメキシコ新工場計画批判→トヨタが1兆円投資の方針示す)
・初のプレミアムフライデー実施、商戦続々
・ヤマト運輸がAmazon当日便の受け入れ中止検討
・4月の有効求人倍率が1.48倍、バブル期ピーク1.46倍を超える
・民泊新法可決、届け出制で民泊解禁へ
・フリーアナウンサー小林麻央さん死去、乳がん闘病中
・タカタが民事再生法適用
・都議選で都民ファーストの会が圧勝
・世界長者番付、ビル・ゲイツ抑えAmazon CEOジェフ・ベソスが世界一に
・YouTuber専門事務所UUUMがマザーズ上場、初値4,715円、公募価格の2.3倍
・眞子さまと小室さんが婚約内定会見
・YouTuberヒカルが無期限の活動休止へ→VALU運営が即日関与否定
・安室奈美恵さんが引退発表、来年9月をもって
・衆議院解散選挙、希望の党惨敗
・Googleが「Google Home」を国内発売へ
・天皇退位2019年4月30日に決定、新元号は来年中に発表
・ユーキャン新語・流行語大賞に「忖度」「インスタ映え」
・将棋界の話題続々(藤井4段が躍進、羽生氏「永世七冠」、ひふみん引退)
・iPhone発売10周年、「iPhone X」発売
・東芝がサザエさんCM降板へ
・北朝鮮が弾道ミサイル発射
・神戸製鋼で10年以上前からデータ偽装、改ざん相次ぐ
・日経平均株価25年ぶり高値、連日高騰
・日経トレンディが選ぶ2017年No.1ヒット商品に「Nintendo Switch」
・ビットコインが1BTC=200万円突破、今年はじめから10倍近く上昇
・会社員ら230万人増税=所得税改革を最終決定

※1位から3位はすでに決定しています。気になる人は、前編の記事からどうぞ。→【前編】2017年は「GAFA依存」元年だった

4位は「天皇退位2019年4月30日に」

くすい:編集部の周辺30人にアンケートを取り、暫定で順位をつけてもらいました。4位になったのは「天皇退位2019年4月30日に決定、新元号は来年中に発表」でした。

大井:順当ですよね。経済効果というか、いっぱいありそうですよね。

K:関連銘柄としてよく挙げられるのはシステム関連やカレンダー関係でしょうか。

大井:今まで生きてきた中で天皇が変わったことは1回あるんですが、あらかじめ予告されて経験するのは初めてです。

くすい:私は昭和63年生まれなのでほとんど覚えていません……今回が初めてです。

大井:昭和から平成になる時は日記に書いていました。「今日から年号が変わる」みたいな(笑)。学校の宿題だったと思います。冬休みの時期だったから……。で、昭和64年の500円玉とかが貴重になった。

2017年, 経済ニュース, ランキング (写真=DAILY ANDS編集部)

くすい:何か、やっておくべきことってありますかね?2019年の4月末まで。

大井:あの……これ、すごく不謹慎な言い方になってしまうかもしれないんですけど、なんで再来年なんですかね?もっと、早くしたらいいのに。

K:私も実は、同じことを……。

くすい:天皇陛下は2017年12月23日、84歳の誕生日を迎えられました。

大井:80歳超えても働かなくてはいけないって、結構大変だと思うんですよ。しかも全国各地や海外にも行かないといけない。

くすい:確かに。もう少し、負担って軽くならないんでしょうかね?

大井:思い切って「定年制」を取り入れるのも一案だと思いますよ。

K:普通の会社員は60歳や65歳で定年ですしね。

大井:「国民の象徴」として、定年で辞めてしまう。そうした方が、システム会社も準備ができる。

くすい:「働き方改革」ですね。確かに、準備がしやすいっていうのはあるかもしれません。消費税のときとかすごくバタバタしてますしね、いつも。

大井:ひとまず、経済的な影響もすごく大きそうなので、このニュースは4位で。関連銘柄に注目っていうところですかね。

K:2019年って考えると、オリンピックの影響もありそうです。日経平均の行方も気になりますね。

<4位は「天皇退位2019年4月30日に決定、新元号は来年中に発表」のニュースに決定しました!>

5位は「小林麻央さん」「北朝鮮」「所得税改革」のうちどれ?

くすい:5位はどのニュースにしましょうか?3つのニュースがランクインしています。

・フリーアナウンサー小林麻央さん死去、乳がん闘病中
・北朝鮮が弾道ミサイル発射
・会社員ら230万人増税=所得税改革を最終決定

くすい:小林麻央さんのニュースは経済ではないけれど、影響は大きかったと思います。

大井:色々考えさせられますよね、若かったから。でもまあ経済的に考えると所得税改革?でも北朝鮮の方が世界的にはインパクトが……。

くすい:難しいですね。何かちょっと、北朝鮮の方が世界を考えると影響大きいとは思うんですけど、「今始まったことじゃない感」は若干、あります。今年に限った話ではないというか。

K:あと、結局何か私たちに影響あったか?というと、そうでもないです。

大井:どちらかというと北朝鮮とアメリカの話、という感じもしますね。

所得税改革は私たちの「働き方」にも影響

くすい:それに比べると所得税改革の話は根深くて、日本人の家計にダイレクトに響きますよね。配偶者控除の話は昨年から長引いていて、やっと軟着陸したというか。

大井:私の知り合いはダイレクトに響くらしくて。

くすい:年収800万円ですか?

大井:ですです。

くすい:まあでも大企業に勤めていて、30代とかだったらいっぱいいますよね。

大井:その人はタバコも吸っているから、たばこ税の増税も響くみたい。

くすい:これから変わるべき日本人のいいお手本ですね(笑)。

大井:ある意味、時代に逆行している(笑)。

くすい:「◯万円の壁」っていうのもすごく変わりました。先日、経済系媒体の記事を見ていたんですが……「99万円の壁」「103万円の壁」「106万円の壁」「130万円の壁」「150万円の壁」。それぞれ「壁」を超えると、住民税を払わないといけない、所得税を払わないといけない、社会保険に加入しないといけない、夫の所得控除が減っていく、勤務先の福利厚生がなくなる、等の影響があります。

2017年, 経済ニュース, ランキング (写真=DAILY ANDS編集部)

K:こんな細かい金額、いちいち計算していられません。

大井:結局、壁なんて気にせず働いたらいいんじゃ……。

くすい:そうそう。年収200万円を超えるとどの「壁」も関係なくなりますからね。あと、手取りが減った分って何を支払っているか?って考えると、「社会保険の壁」については、将来、年金として一部、受け取ることもできる。

K:だったら、社会保険に入っちゃった方がいいよね。

大井:壁なんて超えちゃえ!思いっきり。

K:ただ、一部には思い切って稼いだ方がいいけど時間がないっていう人もいます。子どもが居たりすると、時間的な制限が出て来ることもあるでしょうし。親が近くに住んでいればまだいいですけど……。

大井:それこそ「働き方改革」なんじゃないですか?在宅でできる仕事で稼ぐとか。

K:あとは株式投資など、資産運用についてももうちょっと学んでもいいわけですしね!

くすい:配偶者控除があるからという理由で仕事をセーブする人は、全員とは言いませんが、働きたくない気持ちがどこかにあるんじゃないか?とも思ってしまいます。

大井:何のために働くか?ですよね。単に家計をちょっとでも増やしたい人、家計を増やさざるを得ない事情がある人は手取りを気にするのもわからなくもないんですが、自分が仕事によってお金以外にも得たいものがあるなら、壁など気にせず思い切り働いた方がいい感じがします。

くすい:働くことで自分のやりたいことができるとか。

大井:そういう意味では女性がもっと自立しないといけないのかもしれません。「扶養に入る」という考え方だけが行き過ぎると、これからの時代、辛いのかも。

小林麻央さんのニュースは「自分ごと」

K:小林麻央さんは、闘病中にブログをずっと書き続けたのは、やっぱり勇気があってすごいことだと思いました。

大井:やっぱり若すぎるから、自分の人生も考えますよね。旦那さんと子どもを残して自分が死ぬっていうことも考えさせられます。

くすい:このニュースの時に話題になったことの一つに、「小林麻央さんが必ずしも乳がん患者の代表とは思わないでほしい」という声もあって。働きながら乳がんの治療をする人の話もありました。

K:がんになって働きたいかどうか……自分だったら精神的にも辛くなっちゃうかも。

大井:体調によるかなぁ。

くすい:周囲にいますか?がんで治療している人。

K:友人が亡くなりました。5年くらい闘病していたらしいんですけど…まだ30代で。仕事がすごく好きだったから最後まで仕事をやってたようで、周りからは本当に惜しまれていましたね。

<議論の結果、5位は「会社員ら230万人増税=所得税改革を最終決定」、6位は「フリーアナウンサー小林麻央さん死去、乳がん闘病中」、7位は「北朝鮮が弾道ミサイル発射」に決まりました>

8〜10位は「安室ちゃん」「タカタ」「iPhone」

くすい:8位から10位はこちらの3つのニュースです。

・安室奈美恵さんが引退発表、来年9月をもって
・タカタが民事再生法適用
・iPhone発売10周年、「iPhone X」発売

大井:バラエティーに富んでいますね(笑)。

くすい:安室ちゃんの件はすごく印象には残っていますが、金融経済という観点から言うと10位確定かな。

大井:タカタとiPhoneは対照的ですね。タカタの不正が発覚したのは去年でした。3位に入った日経平均のニュースの時にも話題になりましたが、どんなに日経平均株価が上がっても、あまりバブリーにはならないという話と同じで、こういうことがあるから結局、日本企業はダメなんじゃん、っていう。

くすい:タカタのニュースはタカタ1社がどうっていうよりも、神戸製鋼や日産、東芝も含めた一連の日本企業の不祥事を象徴している感じがする。そう考えるとiPhoneが発売10周年ってめちゃくちゃ対照的ですね。GAFAの台頭、という話にもつながります。日本のメーカーで好調だったところって考えると、一つは化粧品メーカーは今年、株価好調でしたね。資生堂もそうですし、ポーラ・オルビスホールディングスとか。

K:ワールドビジネスサテライトで「ビューティーセブン」という化粧品7社を特集していましたよね。

大井:確かに、化粧品は海外に行っても日本の企業のお店をよく見かけます。

くすい:今、女性の活躍とかも言われていて30代、40代の女性がお金を持っているので、高機能な基礎化粧品がよく買われているそうです。例えば、「シワが改善するクリーム」とか。デパコス系ですね。

K:デパコス系、買ったことないけど高いですよね。

大井:すっごく高い。フルラインナップ揃えたら半端ないですよね。しかも、一つ買ったらあれもこれも買わないといけない(笑)。1本あたり5000円とか、1万円とかするのに1カ月とか3カ月しか持たない。

くすい:すみません、ちょっと話題外れちゃいましたけど、やっぱり日系企業がんばれ!ってことで、8位は「タカタが民事再生法適用」、9位が「iPhone発売10周年、『iPhone X』発売」ですかね。

安室ちゃんの生き方から感じるもの

大井:安室ちゃんのニュースは経済効果っていうよりも「生き方」ですよね。40歳で引退する、それまでシンママでずっと生きていたりとか。そういう生き方に今、みんな注目しているような気がしますね。

くすい:この間、テレビでドキュメンタリー番組が放送されたのですが、その時にはじめて知ったんですけど、小室哲哉さんのプロデュースが外れたのが2001年で、安室ちゃんがまだ23、24歳の頃でした。そこから自分自身でセルフプロデュースを行うようになって、再ブレイクするまでかなり苦労しているんですよね。1回売れた後にまた頑張っているっていうのがすごい。

大井:引退が発表されて実際、CDも少し売れたみたいですけど、どこまで経済効果があるかっていうよりも、そういう生き方もあるんだなっていう。

K:あと、私生活を全然出さないのがいいと思う。正直、インスタ見ていると「ちょっと大丈夫かな?」って思う女性アーティストさんもいるもんね。

大井:私、ある有名な女性アーティストさんを海外のプレス発表会で見たことがあるんですけど、「写真ってすごく加工しているんだな」と思いました(笑)。

K:安室ちゃんはそういうのがないですよね。自然体というか。

<話し合いの結果、8位「タカタが民事再生法適用」、9位「iPhone発売10周年、iPhone X発売」、10位「安室奈美恵さんが引退発表、来年9月をもって」に決まりました>

2017年, 経済ニュース, ランキング (写真=DAILY ANDS編集部)

DAILY ANDS編集部が選ぶ2017年金融経済ニュースTOP10はこちら!

くすい:議論の結果、DAILY ANDS編集部が選ぶ2017年金融経済ニュースは次のようになりました!

1位 ヤマト運輸がAmazon当日便の受け入れ中止検討
2位 ビットコインが1BTC=200万円突破、今年はじめから10倍近く上昇
3位 日経平均株価25年ぶり高値、連日高騰
4位 天皇退位2019年4月30日に決定、新元号は来年中に発表
5位 会社員ら230万人増税=所得税改革を最終決定
6位 フリーアナウンサー小林麻央さん死去、乳がん闘病中
7位 北朝鮮が弾道ミサイル発射
8位 タカタが民事再生法適用
9位 iPhone発売10周年、「iPhone X」発売
10位 安室奈美恵さんが引退発表、来年9月をもって

2018年気になるニュースは?

くすい:2018年、気になるニュースはなんですか?事前アンケートのコメント欄では圧倒的に「ビットコインどうなるの?」。

K:日経平均も気になりますよね。

くすい:ええと、今日(12月21日の取材時点)が2万2800円です。

大井:日経平均……。今、日経平均がすごく順調だって言われていますけど、景気がよくなっている実感がありません。そうなったとき、例えば急落したらどうなるのか、心配ですね。

くすい:逆に、何もないんじゃないですか?確か、2016年は日経平均株価の上下が激しかったですが、私たちの生活にはあまり影響がありませんでした。

K:あと、不動産も今後どうなるか気になりました。

大井:不動産は難しいですね。

くすい:ウワサレベルなので真偽は確かではないのですが、知り合いのファイナンシャル・プランナーさんが、「銀行がローンをあまり貸さなくなってきている」と言っていました。

大井:今、ローンの審査が「ユルユルだ」って言ってたのに……。

くすい:っていうのが、もう厳しくなってるらしくて。

大井:数年前に買って、今売りに出している人が儲かっていたりしますよね。

くすい:不動産価格がどうなるかは分からないですが、日本の人口は減っても東京都内の人口は増えているので賃貸需要はまだあるように思いますが……。でも、金利が今かなり低くて、これから上がると考えると、どうなのか、よくわからないですね。

大井:不動産に限らず、投資欲って来年、もっと高まるんですかね?

K:ああ、つみたてNISAとか?

大井:つみたてNISAもそうだし、ビットコインもそうだし。あとはロボアドもそうですね。単純に貯金をするだけではなく、金融商品を買うという動きは増えたらいいなって。

くすい:個人的には増えると思っています。実際、マネー系の記事の需要が上がっているように感じるので。

K:ビットコインはいわゆる「投機」ですけど、良くも悪くも「リスク資産を買うと、お金が増える可能性がある」ということを示した気がします。

くすい:確かに。今、貯金していても0.1%とか、0.001%とかしか増えないですからね。株式投資とかも「どうせ減るんでしょ?」って思ってた人がいると思うんですが、ビットコインが上昇したことで「お金は増える(可能性がある)」ことが証明された。

2017年, 経済ニュース, ランキング (写真=DAILY ANDS編集部)

大井:夢がありますね。

くすい:ビットコインに関して言うと、派生商品もかなり出てきています。ビットコインの積み立てとか、ETFとか……。あと、ビットコインとは関係ありませんが、ポイントで株を買えるサービスも。おつり投資なんていうのも2017年はいくつかサービスが出ました。

大井:どんどんハードルが下がってきていますね。

くすい:本当にそうなんですよ。私がびっくりしたのは、仮想通貨の取引所の口座を開設した時に、手続きがめちゃくちゃ簡単だったんです。

K:ペーパーレスだからすごくいいですよね。

くすい:ぶっちゃけ、銀行口座も窓口に行かなくても開設できますけど、本人確認書類を郵送するのが結構、面倒くさい。

K:そうそう、あれめっちゃ面倒くさい(笑)

大井:「このハンコは違います」とか。もうどれか分からないよ!って(笑)。

くすい:2018年は、新しい金融サービスの登場によって私たちの生活にどんな変化が生まれるのか、も注目したいですね!

(編集部が選ぶ2017年金融経済ニュース前後編、おわり)

2017年, 経済ニュース, ランキング (写真=DAILY ANDS編集部)

前編はこちら→【前編】2017年は「GAFA依存」元年だった

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