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あえてFPに聞いてみた「お金と愛、ぶっちゃけどっちが大事ですか?」

お金のプロはどう答える?

お金は大事。でも、きっと愛のほうがもっと大事……?

では、愛があれば、お金にまつわるどんな困難も乗り越えられるのでしょうか?

お金の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)は、いつも私たちにお金の大切さについて教えてくれますが、そんなFPたちだからこそ、愛とお金にまつわる数々のエピソードを見てきています。

今回は、10人の女性FPに直球勝負を挑みました。
「お金と愛、ぶっちゃけどっちが大事ですか?」
さて、どんな答えが返ってくるのでしょうか。

※2017年10月に、独立系ファイナンシャル・プランナー(独立系FP、企業のバックアップを受けずに相談料で収入を得るFPのこと)10人にアンケートを実施しました。その結果内容を順次、掲載しています(カッコ内=投票したFPの名前/年代)。

「愛が大事派」の意見

アンケートの結果、10人中9人が「愛が大事」に票を投じました。お金よりも愛が大事というFPの意見を詳しく見ていきましょう。

◆「家族への愛」はお金に変えられない

「愛にもいろいろありますが、『家族の愛』はお金に変えられないと思います。自分の居場所や必要としてくれる人がいれば、お金に余裕がなくても生きていけると思います」(黒須かおり/40代)

恋愛としての愛ではなく、家族の愛がいかに尊いかをおしえてくれたご意見です。家族の愛がなければ、自分の存在意義さえも危うくなってしまう。筆者も個人的に非常に共感します。

◆条件つきで愛が大事

「もちろん愛があってお金があればいいですが」とことわったうえで、愛が大事と言うFPさんも。

「愛は、働くこと、節約することの原動力になると思っています。愛がなければお金を使うことへの楽しみが見いだせません。食事も旅行も、愛する友達や家族がいるから楽しいものだと思っています」(今関倫子/40代)

もちろん、愛とお金どちらもあってほしい。でも、愛がなくお金だけあっても意味がないということでしょう。お金の大切さを知っているFPだからこそ、愛の素晴らしさについても分かる。それはその通りだろうという気がします。

次も「愛があればお金に苦労するような人でも構わないというわけではない」と前提があったうえで、

「お金を得る方法は世の中に無限にあります。なので、経済的な理由で男性を選んで結婚するのはナンセンスだと思います。結婚後に経済状況が変わる可能性もありますし」(匿名/30代)

というご意見も。お金を手にいれる方法なら、いくらでも代替手段があるけれども、愛する人は誰でもいいというわけにはいかない、ということですね。お金を基準に相手を選ぶべきではないという考え方ですね。

◆愛はお金を生み出す原動力

また、夫婦の愛についてはこんなご意見もありました。

「人生いろいろな来事があるので、お互いを思いやる気持ちがないと長くは続きません。お金が足りないなら共働きすればいいだけのこと。その場合は、家事分担が必須になりますが」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)

実にリアルです。これなら誰もが納得するのではないでしょうか。そして、これをさらに上回って現実を直視したご意見がこちら。

「結婚を前提とするならば、お金はなくても愛さえあれば夫婦関係は生涯成立しますが、愛のない夫婦関係は、お金があってもいずれ成立しなくなります」(婚活FP山本/30代)

そしてその愛情は、実はそのままお金に直結するということなのですが……

「愛さえあれば離婚することなく、子どもも1人程度なら育てられますし、老後は2人分の年金で乗り切れます。しかし今どきは、愛がなければいずれ離婚となるのが現実。単身では、年収にかかわらず多くの場合で、老後を乗り切ることができません。実益で考えても、やはり愛情に勝るものはありません」(婚活FP山本/同上)

愛が大事と言いながら、ロマンティックな感情からではなく将来を見通したご意見。お金のプロであるFPらしい考え方ですね。

◆愛があるからお金もついてくる

愛があれば、お金があとからついてくる、という意見もありました。

「お金を手に入れている人は、結局のところ愛情を持っていて、人を大事に思っている人。人に感謝でき、人のために一生懸命にもなれます。その結果、いい仕事に巡り合えたり、紹介してもらえたり。愛がお金に変わっているわけですから、愛のほうが大事です」(阿部理恵/50代)

「愛があるからこそ、お互いの生活を大切にしようとする行動につながるのだと思います。そして、お互いを大切にするためにはお金が必要。その順番だと思います」(寺野裕子/40代)

「お金があっても愛がなければ、結婚は成り立ちません。お金で愛は買えませんし、愛があれば一緒にがんばっていけると思います。愛し合って一緒に幸せになれる方法を考えていけたらいいですね」(稲村優貴子/40代)

人生にはどちらも必要で大切ですが、順番的には愛が1番で、お金が2番という考え方ですね。

お金, 愛, 大事, FP, 結婚, 女性 (写真=Vitaliy Mateha/Shutterstock.com)

「お金が大事派」の意見

今回のアンケートでたった1人、「お金が大事」に票を投じてくれたFPさんの意見も聞いてみましょう。

◆愛にも経済的余裕は必要です

「お金も職もないのに、妊娠と出産。お金を生み出す力のない相手と結婚した」というご自身の経験を明かしてくださったFPさんからのコメントです。

「お金があれば大抵の愛は生まれ、経済的安心があれば無用な憎しみや争いも生まれません。けれどもお金がなければ、かつてそこにあったはずの愛も大抵は年月とともに薄れていってしまいます。お金の有無に関係なく、他人を愛し続けること自体がそもそも奇跡なのに、経済的余裕がなければその奇跡すら起こらない……と思います」(佐々木愛子/30代)

非常に重みのある「お金が大事派」の貴重なご意見ですね。

◆お金がなくて家族が苦境に……という現実

「愛が大事」に投票したけれども、FPだからこそ知る「結婚後、お金に苦労した女性のエピソード」も多数寄せられました。

「パラサイト男と結婚し、自分が働いて家族を養いながら家事もこなす……という女性がいます。夫に『働いて』と言いたくても、体調を崩すので言えないし、体調を崩しているのでご飯も作ってあげなければいけません。子どもにもその分がまんさせています」(阿部理恵/50代)

「ご主人が会社を退職した後、定職につかず、奥さんが仕事を2つ掛け持ちしているケースがありました。家事はご主人がやってくれているものの、『働いてほしい』と言うことができず、いつも不満を持っています」(黒須かおり/40代)

この女性がどんなにがんばって働いていても、一般的に家計を支える男性ほどに収入を伸ばすのはなかなか難易度が高いのが現実です。非常にもどかしいですね。

「男性より女性のほうが高収入だったのですが、結婚して間もなく男性が仕事を辞めてしまったというケースです。女性は夫が専業主夫になることを望んでいなかったうえに、子どもの出産を機に収入が減少。結局、夫は派遣社員として働いていますが、世帯収入は減ってしまいました」(匿名/30代)

働いてほしいのに夫が働かない。そして、その気持ちを伝えられないというのは、例に出てきた3人の女性に共通の悩みでもあります。結婚によってお金に苦労した女性たちのリアルな現状。こういった現状を目の当たりにすると「愛よりもお金が大事」という考え方にも一理あるのではないでしょうか。

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愛とお金、その関係性に答えはある?

今回のアンケートでは「愛が大事」と言うFPさんが圧倒的に多数派でした。

でも、現実には、お金がないことで結婚生活に苦労している女性のエピソードは数え切れないほどあります。そこには、働かない・働けない夫を責めたい気持ちはあっても、何も言えず、黙々と働き続ける女性たちの姿がありました。

果たして、お金があれば愛は生まれるものなのでしょうか。あるいは、愛があってもお金がなければ、愛はそのうち消えてしまうものなのでしょうか?

愛とお金はどちらか片方さえあれば大丈夫、というものではないのかも。あなたはどう思いますか?

お金, 愛, 大事, FP, 結婚, 女性 (写真=Rido/Shutterstock.com)

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