(写真=Iakov Filimonov/Shutterstock.com)

クリスマスもぬかりなく。フランス人から学ぶ賢いホリデーシーズン買い物術

衝動買い・無駄遣いしたくない人は参考に

カトリック教徒の多いフランス人にとって、クリスマスは一年で最も大切なイベント。この時期には、パーティ用の食材、ツリーのオーナメント、プレゼント用品の出店が並ぶクリスマス・マルシェが各地で開かれ、フランス人たちもこの時とばかりにお金を使います。

と言っても、『フランス人は服を10着しか持たない』(ジェニファー・L・スコット著、大和書房)というタイトルの本が流行ったように、余計なものは一切買わない、品質に価格が見合っているかどうかを常に吟味するというシビアな態度は変わりません。

今回は、そんなフランス人流のクリスマスのお買い物術をご紹介します。

1. パーティーに着る服はよくよく吟味する

フランス人女性にとって、クリスマス・イブや新年のパーティーで何を着るかは重要。この時の節約術はとにかく、「時間をかけてよくよく吟味してから買う」こと。

カットソーの類でさえ必ず試着し、ストール一つにしても、巻き方を変えたりしながら鏡の前でよくよく吟味します。素材のチェックも欠かせません。布地をなでたりつまんだりして感触を確かめ、多くに人が材質と手入れ方法を尋ねます。

また、手持ちの服と合うかどうかも服選びの大切ポイント。「このカーディガンに合わせたいスカートがあるから、明日それをはいてもう一度来るわ」といったん帰宅し、翌日、本当に言った通りの服装で来店し、色は合っているか、丈はちょうどいいかなど、鏡の前でしっかりチェックしていきます。

一度帰宅してしまうと、なくなってしまうことももちろんあります。「買っておけばよかった」と後悔しそうなものですが、「合わないものを買ってしまうよりはいいから」とフランスの女性はさっぱり。

なかには、さんざん試着しながら何も買わないという人もいます。納得できるものにしかお金を出さないポリシーなのでしょう。

2. 子どもへのプレゼントはリストから慎重に

一般的に、フランスの子どもたちがプレゼントをもらえるのは、クリスマスと誕生日だけ。ですから、子どもたちはサンタクロースあてのプレゼントリストを真剣に作成します。

親はその内容や値段を見て、年齢にふさわしいか、高価過ぎないかなど、慎重に検討してプレゼントを選ぶのです。

プレゼントは両親が購入することもあれば、祖父母にリクエストすることも。おばあちゃんサンタからとして、リストにあるはずもない古典名作本が一緒に入っていて、子どもも思わずまゆをひそめてしまった……なんてこともあったりなかったり

無駄遣い, 節約術, 買い物, 衝動買い. クリスマス, フランス人, 倹約, ミニマリスト, 断捨離, 年末, 年始 (写真=Pavel Ilyukhin/Shutterstock.com)

3. 義理立てプレゼントは普段使いと見栄えがポイント

筆者はフランスで8年ほど、クリスマス用ギフトの展示販売会にかかわっていますが、イブの集まりで親せきに配る、いわゆる「ばらまきプレゼント」を買いに来るフランス人たちの姿をよく見かけます。

相場は15~20ユーロといったところ。その予算内で「普段使いができる、きれいなもの」というのがプレゼント選びのポイントのようです。

息子2人のお嫁さんたちにと同じコンパクトミラーを2つ買う初老マダムもいれば、叔母と姪と兄嫁にと色違いのピアスを3つ購入し、「色が気に入らなければ、その場で取り換えっこすればいいのよ」と、合理的な考え方をする女性もいたりします。

4. 大切な人へのプレゼントは何が欲しいか聞く

では、配偶者や恋人へのプレゼントは? 日本ではサプライズ感を大事にしがちですが、フランスでは何が欲しいのか、相手に率直に尋ねることが多いようです。

互いの趣味をよく分かり合っているように見える長い付き合いのカップルや夫婦でも、それは同じ。筆者の知人の60代のマダムも、「夫は信じられないほど趣味が悪いから、自分で気に入ったものを買って、あとで小切手をもらうの」と言っていました。

もちろん、プレゼントは一緒に選ぶというカップルもいます。一度、展示販売会に来ていた70代ご夫婦のマダムが、2つのバッグを前に長い間悩んだあげく、何も買わずに会場を後にしたことがありました。その数時間後、ムッシューが1人で戻って来て、うれしそうに片方のバッグを買っていかれたのです。「妻はこちらを選んだよ。僕もこっちがいいと思ったんだ」と言いながら。

決めかねているうちは妥協せず、納得したものだけを買う。いくつになっても本当に欲しいものだけを追求するスタイルを曲げないのは素敵です。

フランス人は「実利」を重視

お祭り気分で衝動買いも許されるような気になってしまうクリスマスから年末年始のホリデーシーズン。けれども、欲しいものや必要なもの、プレゼントであれば、もらった人が本当に喜ぶものか実利的なものしか買わないといった、フランス人ならではの行動・ポリシーがもっとも効果を表す時期だともいえそうです。

ついついお買い物が増えてしまい、翌月のカード明細に毎年がく然としています……なんてことはもう終わり。フランス人流のお買い物スタイルで、無駄遣い・衝動買いを封印してしまいましょう!

【こちらの記事もおすすめ】
フランス流 無理しない6つの節約アイデア
「離婚率40%」フランス人カップルらしい共通口座の仕組みとは?
フランス人はなぜ「顔を洗わない」のか?

▲最新記事はTOPページから

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に

一つのテーマを深掘り、おすすめ特集