(写真=筆者撮影)

仮想通貨はなぜ「安全」と言われるの?データ改ざんリスクが低いわけ

女性のためのフィンテック勉強会・前編

2017年、金融業界で話題になったことの一つに仮想通貨があります。

もしも1年前に仮想通貨の代表格であるビットコインを購入していたら、今頃、資産が20倍になっていたのかぁ……なんて思った人もいるかもしれません。

ですが、そもそもビットコインを一体誰が発行していて、誰が管理しているのか知っていますか?

なんとなく怪しそう、なんとなく怖い……と思って手が出せないのは、もしかしたら知識が足りないことが理由かもしれません。

筆者も正直、仮想通貨に関する知識はゼロです。そこで、2017年11月末の夜。小雨が降りしきる中、日本橋のカフェで開かれた勉強会に参加してきました。

その名も「女性のためのフィンテック勉強会」。

仮想通貨の管理は誰がしているの?

仮想通貨 ブロックチェーン, ビットコイン 仕組み (写真=筆者撮影)

フィンテックとは、金融(ファイナンス)とテクノロジーをかけ合わせた造語で、テクノロジーを活用した金融サービスのことを示します。

「女性のためのフィンテック勉強会」は、今話題のフィンテックサービスを提供する3社(STOCK POINT、Good Moneyger、クラウドクレジット)が合同で開催しました。

この日最初の講師は、金融業界とREIT(不動産投資信託)業界に、コンサルティング・開発・企画およびサービスを提供している「Sound-F」の代表・土屋清美さん。

テーマは「ブロックチェーン」です。

「ブロックチェーン」……。何のことかよくわかりません。土屋さんのお話をよく聞いてみましょう。

仮想通貨を管理する「ブロックチェーン台帳」とは?

仮想通貨 ブロックチェーン, ビットコイン 仕組み (写真=筆者撮影)

土屋さんによると、そもそも通貨は通常、ネットワークの中心に政府や中央銀行などの管理者がいて帳簿を管理する「集中管理型」という仕組みで管理されています。

ところが、仮想通貨の場合、「管理者」がいないといいます。

「仮想通貨の場合、ユーザーがみんなでひとつの台帳を管理する『分散台帳』という仕組みで管理されています。データをブロックごとにつなげていくという特徴から、『ブロックチェーン台帳』と呼ばれています」(以下、かっこ内はすべて土屋さん談)

ブロックチェーン台帳で管理されているデータには、残高情報や送金情報など、個人間の取引データ(トランザクション)があります。

仮想通貨の場合、個人の取引データは10分に一度「プルーフ・オブ・ワーク」というシステムによって一つのブロックとしてまとめられ、それらのブロックがチェーンの様につながれていくのだそうです。

10分に1回ずつブロックができて、それぞれがチェーンで結ばれていく……。なんとなくですが「数珠つなぎ」のようなイメージなんでしょうか。

ブロックチェーン台帳のデータの安全性を保つ「ハッシュ値」

でも「管理者」がいないと、その「ブロック」とやらのデータが改ざんされてしまったり、ハッキングされてしまったりする可能性がありそうにも思えてきます。

もし、データが流出したら、いつの間にか「自分のビットコインが盗まれた!」ということになったり、あるいは「ビットコインの金額が改ざんされた!」なんてことに……。

土屋さんはその点について、「『ブロックチェーン』というのは非常に強固なセキュリティの仕組みになっているので、ブロックチェーン台帳のデータが改ざんされる可能性は極めて低いんです」と話します。

土屋さんの説明を噛み砕くとこういうことです。

ブロックチェーン台帳のそれぞれのブロックのデータは、「ハッシュ値」という文字列に置き換えられて(ハッシュ化して)保存されています。ハッシュ化されたデータを元のデータに戻すことは基本的に不可能となっており、元のデータを一文字でも変更すると、ハッシュ化された結果はまったく異なるものになります。

この「ハッシュ」という技術は仮想通貨以外にも、ウェブサイトのパスワード保存などにも使われています。

話をブロックチェーン台帳に戻すと、もし、ブロックチェーン台帳の中のデータを盗もうとしても、「ハッシュ値」の状態で保存されているので元のデータを知ることはできません。また、取引データを誰かが少しでも変えようとするとハッシュ値も変わってしまい、ひとつのデータを変えると、他の過去のデータもすべて変更しなければいけなくなります。

そんなことは現実にはほぼ不可能、というほど「ハッシュ値」は複雑な文字列になっていますので、ブロックチェーン台帳のデータが改ざんされる可能性は、極めて低いのだそうです。

ブロックチェーンという強固なセキュリティの仕組みには、あまりコストをかけず、信頼できる情報をたくさん記録できるというメリットがあります。

このため、ブロックチェーンの技術は今後、仮想通貨だけでなく、国際送金サービスや処方箋の管理などの電子サービスに応用することも、国際的に検討されているそうです。

ブロックチェーンの仕組みを理解できた

仮想通貨 ブロックチェーン, ビットコイン 仕組み (写真=筆者撮影)

仮想通貨の価格は不安定で、いつ上がって、いつ下がるのか予測するのは難しそうです。

そういう意味ではまだ、資産運用の方法として確実なものとは言えなさそうですが、ひとまず、管理の仕組みがどうなっているか?の基本については学ぶことができました。

「本当に大丈夫?」という気持ちは拭えませんが、「ブロックチェーン」という言葉自体を知らなかった筆者としては、その仕組みを知るだけでも、とても勉強になりました。

「女性のためのフィンテック勉強会」のリポート後編は、最新のフィンテックサービスについてご紹介します!

(後編<12月29日公開予定>に続く)

【こちらの記事もおすすめ】
ビットコインは不労所得の選択肢となり得るか?
仮想通貨は何位?働く女性が気になる「投資」ランキング
今からでも間に合う!月5000円からのビットコイン投資

▲最新記事はTOPページから

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に

一つのテーマを深掘り、おすすめ特集