(写真=筆者撮影)

「副業で稼ぐ」ことで得られる2つのメリットとは?

本業で稼ぐvs副業で稼ぐ座談会・後編

DAILY ANDS編集部では、「本業で稼ぐ派」「副業で稼ぐ派」それぞれの考えを持つ方々にお集まりいただき、お金の稼ぎ方に関する座談会を開催中。

「副業解禁」する企業が増えているけれど、実際にはそこまで副業派が増えていない実態について、女性たちの本音を聞いています。

副業で稼ぐ難しさを掘り下げた前編に引き続き、後編では、参加者のみなさんに、とはいえ副業をすることで得られるメリットについて聞いてみました。ここでは、サイボウズで推奨されている「複業」についてのお話も。

「副業」と「複業」の違いってなんだろう?それを考えることで、私たちのこれからのキャリアにおいて大切なことが見えてきました。

【座談会の参加者】
・武藤貴子さん…ファイナンシャル・プランナーでネット起業コンサルタント。会社員時代の副業がこうじて独立
・篠原さん(仮名)…都内のIT系企業に勤める会社員。本業で稼ぐ派
・明石悠佳さん…サイボウズ新卒3年目の社員。「複業」を行う中立派
・くすいともこ…聞き手、DAILY ANDS編集長。どちらかというと本業で稼ぐ派

副業には多くのメリットもある

くすい前編では「副業の大変さ」をお聞きしました。とはいえ、2017年の東京では副業推奨が時代の潮流です。みなさんが思う、副業のメリットとはなんでしょうか?

武藤:私が思う副業のメリットは、自分のやる気次第で収入を増やせることもあるというところです。あと、自分がスキルを身につけていれば、例えば子供ができたりして一度仕事を辞めても、また自分のタイミングで収入を得られるようになるというのがありますね。

本業, 副業, 座談会 武藤貴子さん(写真=筆者撮影)

くすい:やる気次第で、本当に収入は増やせるんでしょうか?

武藤:やり方と意識の問題だと思うんですよ。何をやるかとか、自分がどれだけそこに専念するかとか。今ってネット上でもいろんな情報があるじゃないですか。「簡単に稼げます」みたいな。

それで簡単にできるのかなと思って、お小遣い稼ぎぐらいの気持ちでいると、大きな金額を稼ぐのは難しいですね。まとまった金額と思ったら、考え方が会社員のままでは無理だと思います。ある程度個人事業主という意識がないと。そこまでいくと副業というよりサイドビジネスみたいになるのかもしれないんですけどね。

篠原:副業をしたことない私がいうべきじゃないかもしれないんですけど、収入は絶対複数あったほうがいいと思います。多分年齢的なこともあると思うんですけど、親の介護とかを考えるとずっと会社員で働ける保証はないなと思っていて。それだったら、会社員でなくでも収入がある状態を作って、家にいて親の介護しながらもお金が入ってくると安心ですよね。可能であれば、いくつか収入源はあるべきだなと思っています。

本業, 副業, 座談会 篠原さん(写真=筆者撮影)

くすい:篠原さんほどの経験があれば、会社員でなくてもやっていけそうな感じはしますけどね。

篠原:いえいえ。会社員でいると、担当範囲外の仕事はしなくていいじゃないですか。例えば、私は事務とか営業とかの経験がないので、全然できないんですよ。でも何か自分でやろうとすると、色々なことをやらなきゃいけないので、きっとその辺で苦労するんじゃないかなと思います。

武藤:確かに、直接収入につながることじゃない作業って結構時間かかるので、そういうのを自分でやらなきゃいけないっていうのは、大変なこともありますね。

お金が目的ではない「複業」

くすい:明石さんはどうですか?

明石:私は、お金を稼ぐための副業というよりは、「本業ではできない経験をする」とか、「自分の新しい居場所を作る」といったことを目的にしています。

具体的には、本業だと私は一番年下で、ベテラン社員の方々にいろいろ教えていただいている環境ですが、複業では同世代の人々と仕事をすることが多く「若い人たちと切磋琢磨する」環境に自分を置くことができたり。結果的に複業でのつながりが、本業に結びついたりするのも面白いです。

本業, 副業, 座談会 明石悠佳さん(写真=筆者撮影)

くすい:お金が目的ではないんですね?

明石:そうですね。でも、私も今の年収で満足しているか、と言われたらそうではなくて。今は社会人3年目で、いわゆる市場価値もまだまだ低く、特別なスキルがあるわけでもない状態なので、編集やライティングに関する講座やセミナーに通って自分をスキルアップさせて、将来的には自信を持ってお給料とかの交渉ができるようになりたいな、とは思っています。

ただ、それにはもうちょっと時間がかかると思っていますし、一番の目的はお金ではないです。

くすい:えらい!私なんか、もらってなんぼと思っちゃうので、ダメですね(笑)。

サイボウズで推奨している「複業」のメリット

くすい:明石さんの会社の方も、コミュニティや経験を目的にした副業をされている方が多いんですか?

明石:はい。実は、サイボウズでは副業のことを「複業」と言っているんです。サブ的な位置づけで副収入を得るための「副業」ではなく、会社以外で自分の大切な居場所を作り、価値創造をする「複業」。

くすい:「複数の業」で「複業」ですね。では、「複業」を持っていることの良さというのはどんなことでしょうか?

明石:会社にいい意味で依存しなくなるところでしょうか。本業でしか稼げない、会社にしか居場所がないという状態になると、会社が潰れたら途方に暮れてしまいますが、複数の居場所を持っていることで、会社がすべてではなくなると思います。

あとは、「やりたいことができる」ということに純粋に楽しさや幸せを感じるので、幸福度が上がるなと思います。

くすい:ちなみに、サイボウズのみなさんはどんな「複業」をしているんですか?

明石:例えば、私の同期は気づいたらYouTuberになってました(笑)。あとは、ブログ運営や音楽をやっている人もいますね。

篠原:楽しそうですね。好きを仕事にするのは羨ましいです。私は昔バンドでベースをやっていたので、YouTuberっていうジャンルがその当時あったらやっていたかもしれませんね。

くすい:バンドですか、かっこいいですね!武藤さんはもうすでにいくつかのお仕事を持っていらっしゃいますが、もし新たに複業するとしたら、やりたいことって何かありますか?

武藤:私は旅行に行くこと、写真を撮ることが好きなので、その写真を売ってみたりとかもいいかもしれないです。

本業, 副業, 座談会 (写真=筆者撮影)

明石:サイボウズでは、複業の定義を「お金を稼ぐ」ってところではなく、「あらゆる価値創造」としているんです。お金を稼がなくても、会社の外で大事な自分の軸としてやっていることは全部複業なんです。例えば、子育ても複業です。仕事だけがひとつの軸じゃないし、それをいっぱい持っていてもいいよね、みたいな。

趣味だとしても、そこが自分の中で大事な居場所とか活動だったら広義の意味で複業の一つかもしれないですね。

くすい:自分の軸みたいな感じですね。「妻であり母であり女である」みたいな、1個じゃなく複数持とうという。それであれば、いわゆる副業禁止の会社に勤めている人でもできちゃいませんか?

明石:はい、どんな方でもできると思います!

「資産運用」は副業?副業じゃない?

くすい:「複業」のお話もあったように、働き方っていま色々ありますよね。ところで、本業や副業以外のお金の稼ぎ方ってあると思いますか?

明石:資産運用とかは副業になるんですかね?

武藤:不動産投資だと副業とか言われますよね。

くすい:そうですね。本業や副業以外の稼ぎ方で「資産運用」っていうのはひとつありますね。副業になるかどうかについては、やり方にもよるかもしれないです。例えば、株でも、配当メインで一回買ってずっと持っている人とかだと、副業とは言えないように思います。

武藤:逆に、デイトレとかやっている人は、自分で取引するから副業って思っている人も多いですよね。

篠原:私の周りでも、資産運用をしている友人は1〜2割ぐらいいますよ。私自身は投資信託を買っています。でも、本当に買っておいているだけなので、副業って意識はまったくないですね。もっと時間をかけて、利益を得るための投資活動をしている人は副業と言えるかもしれないですね。パソコンの前に座って、値動きとか細かくチェックしているような方とか。

くすい:「複業」の定義が当てはまるかもしれませんね。「もう一人の人格」が存在しているかどうかが「業」と言えるかどうか。

明石:そういえば、私の知人が、将来賃貸に出す用のマンションを買っていたんです。でもその時、副業始めたとは思わなかったって言っていました。確かに、もうひと人格あるかどうかが副業の境目っていうのはあるかもしれないですね。

くすい:そこに対する「時間のかけ方」と「意識の仕方」ですかね。もしかしたら今、「副業」について語られるときはその辺がごっちゃになっているのかもしれません。副収入を得る「副業」と、自分の人格を増やす「複業」。それぞれの軸で「副業」を語っていかないといけないかもしれませんね。

今という大切な時間を有効に使おう

くすい:みなさん、今日はありがとうございました!最後に一言ずつお願いします。

明石:いまは、自分の興味のあることをやるとか、自分の居場所を増やすということを目的に生きていきたいなと思っているんですが、将来のお金のことも考えないとというのも感じました。やりたいことをやりながらお金も稼げるというのが理想ですが、まずは自分にお金払いたいと思ってもらえるような価値のある人間になることを直近の目標として、頑張りたいと思います。

武藤:私は、もともとは先にお金を稼いで仕組みを作って、できた時間とお金でやりたいことをやろうという考えでした。でも、ビジネスを教える立場になって、そして今日の座談会も受けて、今という大切な時間を使うのであれば、自分がやりたいことで、かつそれが収入にもつながるような副業を提案できるようになりたいと思いました。

篠原:もし副業やるなら、お金目的で単純に稼げればいいやって思ってたんですけど、今日の話を聞いて、自分が好きなことでないと続かないのかなという気がしてきました。副業やっても続かないと意味ないですもんね。ここに来るまではその気持ちが全くなかったので、今日はすごく参考になりました。

くすい:ありがとうございました!

(本業で稼ぐvs副業で稼ぐ座談会、前後編おわり)

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