(写真=森口新太郎)

超一流に愛される「いい悪女」になるための「投資法」って?

『囲碁と悪女』著者・稲葉禄子さんインタビュー

働く女性の皆さん、今年は「どんな女性」を目指しますか?

年の瀬も近づいてきた2017年12月、角川書店から『囲碁と悪女』という書籍が発刊されました。

著者の稲葉禄子さんは囲碁のインストラクター。全国各地の囲碁イベントでレッスンしたり、テレビの囲碁番組で聞き手を務めたりするほか、個人レッスンをするなど多忙な日々。

あまりののめり込みぶりから囲碁界で「悪女」と呼ばれ、政治家の小沢一郎さんと週刊誌に撮られたこともあるのだそうです。

『囲碁と悪女』に登場するのは小沢さんに堀江貴文さん、作家の渡辺淳一さん、遠藤周作さんにと「超一流」の方ばかり。

投資メディアDAILY ANDS編集長のくすいともこは今年、30歳を迎えます。「悪女に、大人の女性としての作法をぜひ教わりたい」と、都内の囲碁サロンを訪ねました。

稲葉さん、「いい悪女」になる方法を教えてください!

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

「超一流」との華やかな交流関係

ーー稲葉さんの新刊にはたくさんの「超一流」の方々が登場します。特に印象に残っている方はどなたですか?

1人目は政治家の小沢一郎さんです。小沢さんが民主党代表だった頃、自民党と大連立を組むと言ったのですが、大反対にあいました。その時代表を辞めようとしたのですが、周囲の説得により結局、代表を続けることに。いつも「有言実行」の人なので、自分の言葉を撤回するのがすごく辛かった。そういう弱っているところも見てきたので、親しく感じています。

2人目はデイヴィッド・リー・ロスさん。ハードロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のボーカルの方です。日本に住んでいらっしゃったことがあって、その時に囲碁の個人レッスンをしていました。

すごく楽しくて魅力的、かつ繊細な方で一緒にいるといろんな事がありました。彼の全身にあるタトゥーは、日本人には受け入れられず辛い時期もありました。天才であり、だからこそ孤独。そんな人でした。

ーー女性では唯一、「小沢ガールズ」として注目を集めた田中美絵子さんが登場します。

彼女はスキだらけなんですよね。例えば囲碁でいうと、シチョウの形(盤の端まで逃げていくことができるが、結局取られてしまう形)になってもずーっと気がつかない。私もそれについていくんですね。で、最後の最後になってやっと「あっ!」と気がつく。そういうところが可愛らしい。

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

一流の人はなぜ、囲碁を打つのか?

ーー経営者や政治家など、いわゆる「一流」の方は囲碁を打つ人が多いと聞きます。なぜでしょうか?

そもそも考えることが好きな人が囲碁に行くのではないかと。なので経営者などはハマってくれやすいのかもしれません。

あと、囲碁は将棋と違って、自分の好きなところに石を置くことができます。将棋って駒の動き方が決まっているので、選択肢がある程度限られていますが、囲碁は19掛ける19の盤上、どこに石を置いてもOKです。

よく「囲碁って定石を覚えなきゃいけないから記憶力が大事なんでしょう?」って言われますが、そうではなくて、重要なのはその人が何をしたいか?ということです。つまり、「構想力」なんですよね。

恐らくなんですが、そういった部分がビジネスと似ているんだと思います。自分の利益ばかりを求めていてもダメで、時には相手に与えること(捨て石)も大切です。全体の流れを読みながら手を打つ必要があるんです。

なので囲碁を教えるときは、その方が何を考えていて、どうしたいのか?をよく観察するようにしています。

囲碁の上達のコツは「構想力」を鍛えることにあると思います。

ーー構想力を鍛えるにはどうしたらいいですか?

たくさん「妄想」することじゃないですかね。

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

「超一流」の考え方とは?

ーー囲碁インストラクターをしていると自ずと「お金持ち」とお付き合いすることが多いのではないかと思いますが、お金持ちの方に共通している「すごいこと」ってありますか?

お金持ちだからといってすごいと思ったことは「ない」ですね(笑)。あえて共通点を挙げるなら、賢いケチであること。お金の価値を知っているということでしょうか。

私、お金持ちの方も大好きですし(笑)、一流の方とお付き合いするのが好きなんです。そして特に人とは違った考え方をする「変な人」に魅力を感じてしまいます。最近だと、iPS細胞の山中伸弥教授、新橋の芸者さん、占い師など。実は今、執筆を進めている2冊目の本に登場するので、ぜひ楽しみにしていてください。

ーー楽しみにしています。一流の人と付き合っていて、得をしたな!と思うことはありますか?

一流の人の考え方や生き方がすごく参考になるんです。私の夢を実現させるのに。今、一番身近な夢は本を売ることです(笑)。

例えば、小沢一郎さんは有言実行で、めったなことは口にしない。MBAの教育で知られるグロービスの堀義人さんは、アイデアが実現するまでしつこく行動されています。

そういえば、三重県菰野町の石原正敬町長から、「稲葉さんは喜怒哀楽の『怒』がないよね」って言われました。「怒」の感情ってわかないです。その人が何考えているんだろう?って考えると怒りの感情がわいてこないんですよ。

「怒」の気持ちがわいてくるのは唯一、夫に対してですね(笑)。こんなところに靴下脱ぎ捨てないで!とか、歩くのが早い!とか(笑)。

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

悪女の家計管理法

ーー稲葉さんは結婚していらっしゃいますね。旦那さんはどんな方なんですか?

不器用な人ですね。もともとはスポーツマンで、50メートルを6秒フラットで走ってしまう人でした。彼は目標を見つけると走りたくなっちゃうみたいで。例えばエレベーターが降りてきたらダーッと走っていってしまう。私はピンヒールを履いている時もあるので、そういう時は「怒」の感情が(笑)。

ーー家計管理はどうしているんですか?

私、お金ってまったく無頓着で。夫婦で完全にお財布は別々で、家賃などは夫が出してくれています。私、実は会社からお給料をもらっていないんです(笑)。ただ、それ以外にもイベントの登壇など個人でお仕事をしているので、それでやっている感じです。

お金って夢を実現するために必要なもので、あとは仕事をした時に見返りとしてもらうものではありますが、あまりたくさんほしいとは思いませんし大きく増やすことには興味がありません。

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

主食は「流動食」

ーー稲葉さんの日常生活についてお聞きしますが、お食事はどうしているんですか?

主食は「流動食」です。ワインと日本酒が基本ですね。美味しいワインと日本酒があればそれで十分。なので、フレンチのフルコースや和食の美味しいところにお誘いされると、少し困ってしまいます。おいしくお酒をいただければよいので、あまり食べないんですよ(笑)。

ーー稲葉さんはすごくスタイルが良いのですが、何か美の秘訣はあるんですか?

ロングブレスですね。美木良介さんのスタジオに通っています。大きく息をはきながら筋トレをするんですが、「若返り」に良いと信じています。今日も午前中に行ってきたばかりです。

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

一流の人と付き合うコツ

ーーここにも一流の人が登場しました。一流の人と付き合うコツは?

嫌われないギリギリのところまで壁をつくらないこと。例えば、メールを打つ時はパソコンではなくiPhoneから打ちますね。パソコンで打つとお仕事メールっぽくなってしまうので。

あと、日本全国、会いたいと思ったらすぐに会いにいきます。一応、何かしら理由はつけるんですけどね。「もうすぐ関西でイベントをやらないといけないから……」など。とにかく会いに行ってしまう、ということです。

ーーあと、やはりなんといっても「色気」も大事だと思うんです。どうやったら色気って出ますか?

私、プライベートでも仕事でも、色気ってすごく大事だと思うんです。色気って「スキ」というか「ヌケ感」というか。

例えばファッションであれば、どこか一つで良いから肌を見せるのはどうでしょうか。脚に自信がないのであれば、首やうなじ、デコルテ、手首や足首だけでもいいんです。

あっ、最近聞いたんですけど、膝の裏の部分(膕=ひかがみ)フェチの人っているんですよ!

今日のくすいさんの服装(白のタートルネックに膝丈のスカート)ですと、タイツが黒タイツではなくストッキングなのが良いんじゃないですか。そうやってどこか少しでもいいからスキを見せる。ロングスカートに黒タイツ、ハイネックで手首も隠れている……そんな服装の方を見ると、少し残念だなって思います。

かつては「スキ」を見せることができなかった

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

ーーなるほど。私個人はスキだらけなのですが、同世代の女性だと「スキがないと言われる」という声も聞きます。

そういう方は自分の失敗談を話すようにしたらいいんじゃないでしょうか。例えば私は今日、くすいさんに話したように「アル中なんです」って言ったりします。そうすると壁がなくなったりします。引く人もいらっしゃいますけど。(笑)

ーー(笑)。もしかしたら、スキのない人って自分の失敗談を恥ずかしいと思っていて、なかなか笑い話にできないのかもしれません。

その気持ちはわかります。私もかつてはそうだったので。今のようになったのはテレビに出るようになってからですね。テレビのお仕事ってまずは羞恥心をなくすことから始まるんです。テレビに出るようになって、そうした訓練をして、そのうち周囲の方から「稲葉さんはもっとこういうキャラじゃない?」と言われることもあって、それで「そうか、こうしたらいいのか」とどんどん自分が変わっていった感じですね。

囲碁, 悪女, 超一流 (写真=森口新太郎)

たくさん「損」を引き寄せる人になりたい

ーー色気を出すにはスキを見せること……とメモメモ。あと、稲葉さんは最近では「酒場では悪魔だ」と呼ばれるようにもなっていると別のインタビュー記事で読みました。「女」は消えても「悪」は残っています。稲葉さんにとって「悪」って何ですか?

難しい質問ですね。「悪」が何かはわからないのですが、「小悪魔」と「悪女」の違いで言うと、小悪魔って何か見返りを求めている感じがします。チョコレートをプレゼントする時も、海老で鯛を釣る、というような……でも、悪女ってそれがないんですね。

私、人生で「得」をするのではなくて、たくさん「損」を引き受ける人になりたいと思っています。人に何かを与えて見返りを求めるというよりも、色んな人に貸しをつくる人です。そういう人って思わず愛したくなりませんか?

そうですね、みんなから愛されたいですよね。

ーー稲葉さんがたくさんの人を魅了する理由がわかってきました。著書『囲碁と悪女』はそんな稲葉さんの処女作。まだ読んでいない方のために見どころを教えてください。

「まえがき」と「あとがき」が好評の本です(笑)。ジャンルはエッセイになると思うのですが、私の「妄想」がたくさん入っています。一流の人の魅力が、この本を読むと少しわかっていただけるかもしれません。囲碁のことがわからなくても楽しんでいただける内容になっていますので、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。

ーーありがとうございました!

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