(写真=Roman Samborskyi/Shutterstock.com)

「望年会」に参加して、大切なことを忘れていないか?

税理士・田村のアラサー観察日誌「忘年会」

こんにちは。33歳の税理士、田村だ。

私は税理士という仕事をしている一方で、アラサー世代のSNSをパトロールすることが日課である。

日課の中でたまに「珍獣」を見掛け、お金や時間をムダにしているのではないか、と思わされることがある。

そこで毎月、テーマに沿った「珍獣」を紹介している。

もしよければ反面教師にしてほしい。私たちの限りある資産をもっと有効に使えるように。

今回のテーマは「忘年会」。

忘年会を望年会と変換する猛者

忘年会とは、一年の終わりにその年を振り返るために執り行われる宴会である。

「今年も彼氏できなかったね」
「今年はあの仕事大変だったね」
「今年も体重増えちゃったね」

など、一年を振り返る会である。

ということで、普通であれば、なじみの方とお互いを労う会である。

しかし、ここ数年のSNS上では異変が起きている。

読み方は同じであるが「忘年会」を「望年会」と漢字をかえて投稿している人をみかける。

違和感しかない。

その人たちの言い分としては、「忘年会」は、過去を振り返るというどちらかというとマイナス要素があり、一年の締めくくりこそ前向きに終えたほうがいいのではないか。そんな意味をもって翌年に思いをはせて「望年会」としているらしい。

忘年会, 税理士, 田村 (写真=YanLev/Shutterstock.com)

SNSで見つけたキラキラ望年会

そんな「忘年会」ではなく「望年会」と題したSNSの投稿は、なんともいえないキラキラ感でいっぱいなのである。

私のみつけた「望年会」の一例が次の通り。

1. サムシングピンク縛りの会

どこかにピンクを身に着けてくるといった縛りのある会だ。謎にリムジンに乗っていたりもする。

投稿写真には、ショッキングピンクのワンピースやパステルカラーのピンクのスカーフなどを身に着けて楽しそうに映っている女性がたくさん。「望年会」と言っているが、服の褒めあいをしているだけで、新年の抱負など絶対言っていないだろう。

2. キラキラ起業女子望年会

私もそうであったが起業したての時というのは、いろいろな交流会に参加することが多い。人脈を広げるためである。

ステイタスのある方が主催している会に定期的に参加している起業女子たちが増えている。

月1回、勉強会などをしているところも多いので、顔なじみになってはいるのであろう。

「〇〇会の望年会!参加できることに感謝!」

参加することで、満足しているのである。

本来の「望年会」は、来年の自分に思いを馳せることであろう。

にも拘わらず、参加するだけで満足してしまっているのだ。 そんなの田舎のヤンキーが高いパー券(パーティー券)を親分から買っているのとなんら変わらない。

反省をせず、次のステップに行くな

ステイタスのある方の会に入って、仲間ができたのだとしても、それだけでは自分は成長しない。もっと自分というものを客観視し行動しなければ何も変わらない。

将来に目を向けて壮大な野望をたてることは素晴らしい。それは毎年やらなければならないことだ。

しかし、野望をたてるには、まずは自分の実績を振り返ってから。それが忘年会なのである。

忘年会ではなく、望年会ばかりに参加している女性たち。

指摘してくれる有意義な仲間たちと本当の忘年会をしよう。

(続く)

【前回の記事はこちら】
芸術の秋に 「目利きアピール」を爆発させた女たち

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