(写真=筆者撮影)

あなたはどっち?「副業で稼ぐ派」VS「本業で稼ぐ派」

本業で稼ぐvs副業で稼ぐ座談会・前編

2018年の目標として「年収アップ」「副業にチャレンジ」などを掲げた女性もいるでしょうか。

頑張ってもなかなか年収が上がりにくい時代の中、近年、「副業」を解禁する企業が増え、注目を集めています。

とはいえ、実際には副業ってどうなのでしょうか?

働く女性たちの「副業」についての考え方を深掘りするため、DAILY ANDS編集部では、「本業で稼ぐ派」「副業で稼ぐ派」それぞれの考えを持つ方々にお集まりいただき、座談会を開催しました。

普段、友達同士ではなかなかできない「稼ぎ方」について、女性たちの本音を聞いていきたいと思います!

【座談会の参加者】
・武藤貴子さん…ファイナンシャル・プランナーでネット起業コンサルタント。会社員時代の副業がこうじて独立。写真中央
・篠原さん(仮名)…都内のIT系企業に勤める会社員。本業で稼ぐ派。写真左
・明石悠佳さん…サイボウズ新卒3年目の社員。「複業」を行う中立派。写真右
・くすいともこ…聞き手、DAILY ANDS編集長。どちらかというと本業で稼ぐ派

参加者3人の本業と副業の状況

副業, 本業.座談会 (写真=筆者撮影)

くすい:今日はどうぞよろしくお願いします。それぞれ自己紹介からお願いできますか?

篠原:私は、会社員としてITベンチャー企業で開発チームのプロジェクトマネージャーをしています。現在40歳です。今の会社が7社目で、現在の年収は660万円です。今まで副業はしたことありません。

武藤:私は、もともと会社員だったのですが、当時、副業で物販などを行っていました。5年前に独立して、いまファイナンシャルプランナーとネット起業のコンサルタントをしています。現在34歳です。

会社員時代にやっていた副業は、具体的には、国内で手に入りづらい商品とかを海外から仕入れてネット販売するというものでした。ブランドものもあったり、あとは1万〜2万円程度で買える、時計やスニーカーなどを取り扱っていました。一番忙しいときは月商100万円ほど、そのうち利益率は20%ぐらいでしたね。

篠原、明石:すごい!

くすい:武藤さんが社会人だった時に副業を始めたきっかけはなんだったんですか?

武藤:新卒で割と大きな会社に勤めたんですが、1年目で辞めて転職したんです。その再就職先がかなり小さい会社で、お給料も前職の3分の2くらいになってしまったんです。福利厚生もあまり良くないというのがあって、それがきっかけで副業を始めました。

くすい:かなり努力されたんですね。そこから年商100万円にまでいくっていうのはすごいですね。ありがとうございます。では、明石さんお願いします。

明石:私は社会人3年目で、今年25の歳になります。サイボウズ株式会社というところで働いています。最近副業として、編集やライティングのお仕事を始めました。副業での収入は月にもよりますが、数万円程度です。平日の夜や休日の空いた時間にやっています。

世間の人は副業には興味あるけど、はたから見ている感じ?

くすい:みなさんの周りで副業に興味がある人とない人の割合はどんな感じですか?

篠原:私の周りでは副業をやっている人はいないですね。

くすい:周りの方が副業していない理由ってなんだと思いますか?

篠原:単純に本業が忙しいとかですかね。私自身は、そんなに働きたくないという気持ちもあって(笑)、ぼーっとする時間が欲しいので、今は副業できてないんです。武藤さんみたいに情熱と時間をかけてやっているのは本当に頭が上がらないです。

武藤:いえいえ、とんでもないです。私の周囲でも副業をしている人はあまり多くなくて、興味ある人が2〜3割、という感じでしょうか。

副業をしていない人はそもそも大手企業で働いている人が多く、副業NGだったりするみたいです。

副業をやってみたいという人は、どちらかと言うとお給料が少なくて時間に余裕があるという人とか、寿退社して今パートやっている友達が多いかもしれません。

明石:サイボウズでは、副業ではなく「複業」という呼び方をしています。サブ的な位置づけで副収入を得るための「副業」ではなく、会社以外で自分の大切な居場所を作り、価値創造をする「複業」。若手社員でも複業している人が多いですね。22人いる同期のうち、4〜5人くらいは複業しています

一方で、大学時代の友人とかは大手企業に勤めている人が多く、そもそも副業がダメ、残業が多すぎて副業する時間がないなど、ほとんどの人がやっていないですね。逆に友人から異色な感じで見られてます(笑)。

副業, 本業.座談会 明石悠佳さん(写真=筆者撮影)

くすい:でサイボウズ社内を除くと「本業で稼ぐ派」が多い?

明石:体感値としてはそうですね。多くの人は、副業は興味あるけど、自分がやるっていうよりも、「そういう人もいるよね」と外から見ている気がします。

くすい:世の中の大半の人が副業禁止だし、本業に専念した方がコスパが良さそうである、ということでもありそうですね。

「本業で稼ぐ」にもメリットがたくさん!

くすい:では、本業で稼ぐ派の篠原さんに詳しくお伺いしたいんですが、たしかこれまで転職を何度か経験されているって仰ってましたね?

篠原:はい。今の会社は7社目で、まだ転職したばかりです。

くすい:なるほど。年収的にはいまが一番いいという感じですか?

篠原:いえ、実は以前に比べると結構年収ダウンしています。

一番長く勤めたところは、7年ぐらい働いていて、マックスで年収900万ぐらいでした。でも、その会社では、リーマンショックの時に、私が所属していたチームがなくなってしまったんです。その後、同じ会社で派遣社員として働いたんですけど、年収は半分ぐらいになりました。

副業, 本業.座談会 篠原さん(写真=筆者撮影)

くすい:なんと!そのときに副業は考えなかったんですか?

篠原:むしろ「時間できてやった〜!」と思っていましたね(笑)。それまでは労働時間も長いし、責任も大きい仕事で慌ただしく過ごしていたんですけど、30過ぎて結婚を考え始めるようになっていた時期だったので、婚活の時間にしようと思って。貯金もあったし、退職金でまとまったお金をいただけたので、お金に関することはそこまで心配はなかったです。そもそもお金をそこまでモチベーションにしていなかったというのもあると思います。

くすい:なるほど。では、篠原さんが考える、本業で稼ぐメリットは?

篠原:本業に専念していればいいだけなので、自分の時間とタスクのマネジメントがやりやすいことですかね。例えば、本業忙しくなってきているのに副業もやらなきゃと思うと切羽詰まってきちゃうというのもあるのかなと思って。あと、1日終わったら、仕事のことを考えなくて良いというのがいいです。

武藤:そこはいいですよね。私が会社員だった頃は、帰ってからの時間や休みの日をほぼ副業の作業に費やして、自分の時間が全くない状態になってしまっていました。仕事に集中する時間とオフの切り替えはすごく大事だと思います。

明石:本業だけだとそれだけに集中できますし、それを効率よく終わらせたらあとはすべて自分の時間というのは、ひとつの幸せな形ですよね。自分が大切にしたい暮らしや生き方の価値観と合うのであれば、本業だけで稼ぐのもすごく素敵な働き方だなと思います。

「副業で稼ぐ」のデメリット

武藤:私が副業で物販やっていた時は、どっちが本業かわからないほど忙しくなって、トラブルなどもありました。

くすい:そうなんですね。副業では、具体的にどんなところで苦労されましたか?

武藤:まず、海外の仕入先に自分で直接問い合わせて値引き交渉とかしていたんですが、私は英語あまりできないので、とても苦戦しました。それから、仕入れから、ネットへの掲載、梱包・発送も全部ひとりでやっていたので、どうしても時間がかかりすぎていて。利益にはなっていたんですけど、実際にはどうかな?と思う部分もありましたね。

副業, 本業.座談会 武藤貴子さん(写真=筆者撮影)

くすい:確かに、単価数万円で月商100万と考えると、すごい作業量になりますよね。

篠原:単純にそんな件数をこなしているのと、その仕組みづくりを自分で全てやっているのがすごいですね。

武藤:でも、失敗もすごくありましたね。順調にはいかなかったし。1年くらいは利益も出ず、経費でマイナスになっていました。その時は、経費を賄うために土日で派遣の仕事とかやっていました。だからすぐ稼げたってわけではなく、赤字を回収したっていう感じですね。

くすい:なんと、副業が1年間赤字で、さらに派遣で働いていたんですか!?それでもやり続けられるのがすごいですね!

武藤:私の場合は、結構周りが大手企業で高いお給料もらっているというのは聞いていて、私ヤバイなと思っていたんですよ(笑)。転職も考えなくもなかったんですが、転職エージェントさんから、一度すごく小さい会社に転職してしまったがために、今よりいい会社に就職するのは難しいと言われてしまって。なので、自分でなんとかしようと思ったんですよ。

副業がうまくいかない人の共通点

篠原:副業って、時間がある人で、かつ副業の種類と方法、投資時間、リターンがわかっていて、本当にただやるだけだったら始める人も多いと思うんですよ。ただ、武藤さんみたいにイチから時間をかけて自分で調べてやるという話を聞くと、ハードル高いのかなとは思っちゃいます。しかも、最初はマイナスって仰ってましたしね。

くすい:武藤さんは、副業で稼ぐことの難しさはどんなところにあると思いますか?

武藤:継続できるかどうかですね。始めてみると、絶対途中で失敗するんですよ。失敗した時に、自分にはできなかったって思ってやめちゃう人がほとんどだと思うんです。失敗するのは当たり前だと思って、そこを乗り越えていけるかどうかは重要ですね。他のことでも同じだと思うんですけど。なので、そもそも自分が興味あるものでないと続けるのも難しいですよね。

私の場合の動機はお給料面だったんですけど、自分のやりたいことで、本業にできないけど副業だったらできるというものがあれば、本当はそういう方がいいなと思います。

後編では、副業の実態にさらに迫っていきます!

副業で月20万円、30万円稼ぐと考えるととても夢のある数字ですが、そこに至るにはたくさんの苦労があったのですね。世の中の働く女性たちが副業をしていない、というのも当然のように思えてきます。

ただ、それでも今は「副業解禁」の時代。

後編では、とはいえ存在するであろう働く女性にとっての「副業」のメリットなど、副業で稼ぐ派の女性の意見をいろいろ聞いていきます!

next>【後編】「副業で稼ぐ」ことで得られる2つのメリットとは?

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