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一生「賃貸暮らし」の場合、老後資金はどうなる?

老後も賃貸に住む場合、お金の面で考えておくべきことがあります

老後も賃貸住宅に住み続けるのか、マイホームを購入するのか悩まれる方も少なくないのではないでしょうか?もちろん賃貸、持ち家それぞれにメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いとは言えません。とはいえ、老後も賃貸に住む場合、お金の面で考えておくべきことがあります。今回は、そんな賃貸住まいと老後資金に関するコラムをお届けいたします。

生涯賃貸住まいの場合、老後資金はいくら必要?

老後資金,賃貸暮らし,メリット,デメリット (写真=Sodan)

賃貸住まいの場合、当たり前ですが毎月「家賃」を支払う必要がありますよね。現在は収入の中でやりくりができたとしても、老後の年金暮らしにおいて、退職した後にも発生し続ける家賃を支払えるかどうかが気になるという方は少なくありません。

年金をしっかりと受け取ることができ、その中で家賃も生活費もやりくりできるのであれば問題ないのですが、それが難しいといわれているこのご時世。生涯賃貸住まいを希望される方は老後の家賃分もしっかりと蓄えておく必要があります。

では、どれくらいの金額を目安に貯めれば良いのでしょうか?

ここで、老後に必要となるお金と入ってくるお金について考えてみましょう。

①老後に必要となるお金
⇒【毎月の生活費+毎月の家賃】×12ヵ月×退職後~亡くなるまでの年数

②老後に入ってくるお金
⇒毎月の年金受給額×12ヵ月×退職後~亡くなるまでの年数

そして、①>②の場合、その差額が退職までに準備をしておくべき金額となります。

上記を踏まえ、次の場合を考えてみたいと思います。

・ご夫婦の年金受給額が20万円/月
・生活費が30万円/月
・家賃が13万円/月 ※更新料は家賃に含むと仮定
・65歳で退職し、90歳までご存命(25年)

まず①の老後に必要となるお金は【30万円+13万円】×12ヵ月×25年=1億2,900万円、②の老後に入ってくるお金は20万円×12ヵ月×25年=6,000万円となり、この場合①>②となるので、1億2,900万円-6,000万円=6,900万円が退職までに備えておくべき金額ということになります。

また、更新料の支払いが家賃とは別に必要な場合は、その金額も計算に盛り込んでおきましょう。なお、退職時に退職金収入がある方は、その退職金収入を差し引いた金額がご自身で用意すべき金額となります。ご自身の場合いくら用意すべきなのか?を確認してみてくださいね。

老後も賃貸住宅に暮らすメリット・デメリットとは?

老後資金,賃貸暮らし,メリット,デメリット (写真=Sodan)

賃貸で老後を迎えるのか?持ち家を購入すべきなのか?迷われている方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、賃貸暮らしを選択するメリット・デメリットについてお伝えいたします。

【メリット】

賃貸で暮らす主なメリットとしては、やはり引っ越しがしやすいという点でしょうか。憧れの海外移住や田舎暮らしなど、夢やライフプランに応じて気軽に住まいを変えられるというメリットが挙げられますね。

また、賃貸の場合は「不動産」という財産が残らないので、ご夫婦お2人とも亡くなられた後、空き屋になるリスクが避けられることもメリットの1つでしょうか。

【デメリット】

一方で、主なデメリットとしては、退職後も家賃が必要になるため家賃分の蓄えが必要となることや、引っ越しをする際に新たに家を借りることが難しくなる可能性も考えられます。

また、パートナーの方がお亡くなりになった場合や、病気やケガによって収入が減った場合も家賃の支払いは必要となります。

いかがでしたでしょうか?賃貸で住み続ける場合は、気楽に住まいを変えられる反面、「不動産」という財産をもたないという選択でもあるため、貯金や保険などで事前に備えておく必要があります。ご自身の場合はどのように備えるのが最適なのか?を、ぜひお近くのファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみてはいかがでしょうか。

ブロードマインド株式会社
執筆者:お金の専門家 大坪 美樹
大学時代に苦学生の経験をし、その後FPの道へ!「お金のことをわかりやすく」をモットーに日々活動しております。

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