(最新)特集:投資信託ってなんだ?

投資信託の積立とは?「ドルコスト平均法」メリット・デメリットを解説

あんず×みらいの投信講座〜第7回「投資信託の積立」

この特集では、投資の知識がゼロでも分かるように、「投資信託」についてイチからじっくり解説していきます。

【前回の記事はこちら

☆登場人物紹介
あんずちゃん……DAILY ANDSのゆるキャラ。株とお酒が好物。
>あんずちゃんとは?
みらい……あんずちゃんの友人。ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を持ち、投資信託に詳しい。

***

あんず「来年から始まる『つみたてNISA』って投資信託が買えるよね。ということは、投資信託も『積立』できるってことだよね」

みらい「そう!今日は『積立』することで生まれるメリットとデメリットについて話していくわよ」

あんず「メリットだけじゃなくてデメリットもあるんだ……教えて!」

投資信託の「積立」とは?

投資信託の積立とは? (写真=Looker_Studio/Shutterstock.com)

<みらいちゃんは投資信託の「積立」について次のように解説してくれました>

投資信託には、買いたい時に買いたい分だけ買う「スポット投資」と、1カ月に1回、2カ月に1回など決まったタイミングで毎回、同じ金額ずつ自動的に買い付けていく「積立投資」の2つの買い方があります。

「積立投資」は「1回につきいくら買うか」と、「どれくらいの頻度で買うか」を設定しておけば、あとはほったらかしでOK。セッティングしたタイミングで自動的にコツコツと投資金額は積み上がっていきます。

「スポット投資」に比べて3つ良い点があり、特に初めて投資信託を買ってみようと思っている方が始めやすい方法だと言われています。

「積立投資」のメリットとは?

投資信託の積立とは?2 (写真=Dmytro Zinkevych/Shutterstock.com)

①ドキドキせずに投資ができる!

投資をする時、その商品の値段が上がっていたら「買った途端に下がったらどうしよう」と不安になり、下がっていたら「もっと下がるかもしれない。今は買わない方がいいのかな」と躊躇してしまうのが人間というもの。

「買う最高のタイミング」なんて誰にもわからないんです。

「積立投資」なら、一度セッティングしたらあとは値段が上がろうが下がろうが、ほったらかしで、自分で買い付けのタイミングを図る必要がありません。

積立投資は購入する金額をあらかじめ決めておくので、もし投資信託の基準価額が低くなっている時にはたくさんの口数を購入できますし、基準価額がお高めな時は少しだけ買うことになります。

その結果、長く続けていると平均的な購入価格はそれなりの値段に落ち着きます。

タイミングを気にしないで始められて、価格の変動に一喜一憂しないで続けることができるのが「積立投資」なのです。

②少額からスタートできる

投資というと数十万円ないと始められないと思っていませんか?

実は投資信託の積立なら、証券会社によっては月100円でも買えるんです。とはいえ100円で買ったものが2倍に増えたとしても利益はたった100円ですが……。

「積立投資」で毎月100円投資すれば、投資総額は10年でやっと1万2000円であるのに対し、毎月1000円なら10年で12万円にもなります。

投資が怖いという人でも、気楽に思える金額でスタートすることができます。

③「ほったらかし」にできる

投資っていちいち株価とか見なきゃいけないから面倒くさそう、と思う人は多いようです。

しかし、投資信託の積立の場合、その必要はありません。「積み立て」の手順は次の通り。

▽投資信託の積み立てをスタートするまでのステップ

  • 証券会社や銀行などで「口座」を開く
  • 取り扱い商品の中からファンドを選ぶ
  • お金を引き落とす口座を登録する
  • 毎回の投資金額を設定する
  • 買い付けのタイミング(毎月◯日など)を設定する

これだけすれば、あとはほったらかしでOK!いちいち自分で手を動かさなくても勝手に引き落とされるので、定期預金感覚で投資できてしまいます。忘れんぼさんや面倒くさがりさんでも大丈夫なんです。

あんず「わぁ、なんだか私に向いてそう!小心者だし面倒くさがりだし……」

みらい「でもメリットだけではないの。一喜一憂しないで続けられるメリット①の裏にはデメリットもあるよ」

あんず「えー、なになに?」

万能ではない!?「積立投資」のデメリット

投資信託の積立とは?3 (写真=StepanPopov/Shutterstock.com)

<みらいちゃんは積立投資のデメリットについて、次のように教えてくれました>

メリット①で、「それなりの価格に落ち着かせられるから一喜一憂しないで続けられる」とお伝えしました。

このメリットを生む投資方法が「ドルコスト平均法」。

なぜお得になるのかを見るために、毎月1万円ずつ投資信託を買った場合と、毎月同じ「口数」ずつ買った場合を比較してみてみましょう。

「毎月同じ口数ずつ」買う場合は、「1万円ずつ」の例と6カ月間の合計口数が同じになるように、毎月12.2口買うことにします。

ドルコスト平均法図①

6カ月間で合計73.3口買えたとすると、1カ月の平均購入価格は

  • 6万円÷73.3口=約819円

一方、毎月12.2口ずつ買った時、1口あたりの平均購入価格は

  • 6万4640円÷73.2口=約883円

このように、毎月1万円ずつ買った時の方が、結果として同じ商品を「安く」買えています。

あんず「積立だとお得になるんだ!」

みらい「そう!こうして買う価格を平らにならすことができるのが、ドルコスト平均法のよいところなの」

ここであんずちゃんが良いところに気がつきました。

あんず「でも7月に500円で一気に買えばその方がいいよね?」

みらい「あんずちゃん、鋭いね。確かに、7月に6万円買い付けしたら、120口買えるから、平均購入金額は500円でその方がお得になるわ」

あんず「うーん、積立投資の方が絶対おトク、ってわけじゃないんだ……」

みらい「そういうこと。安いときに一括で買えた場合は、積立投資よりも利益が大きくなることもある、っていうのがドルコスト平均法のデメリット。相場によっては一括購入の方がおトクになることもあって、積立投資は決して万能ではないの」

あんず「まあ、でも安いときに一括で買うのが難しいから、積立をするんだよね」

みらい「そうそう。株が好きなあんずちゃんなら分かると思うけど、いつが安いとき=買い時なのかを判断するのはとても難しいの。積み立てることによって、基準価額が高い時(あんまりたくさん買うべきでない時)は少なめに、安い時(買い時)は多めに買える、つまり高値掴みを自動的に避けようとしている、っていうことだね」

あんず「『安くなったら買おう』って決心していても、いざ価格が安くなると『もっと下がったらどうしよう』って思って、怖くて買えないんだよね……それは株で経験したよ……」

投資信託の売り時はいつ?

投資信託の積立とは?4 写真=gerasimov_foto_174/Shutterstock.com)

みらい「あと、もう一つ注意点があるよ」

<みらいちゃんは投資信託の『売り時』について次のように教えてくれました>

投資信託を買って最終的にいくらの利益になるかが決まるのは、売却するときです。なので、解約=ゴールするタイミングが、ミソとなります。

たとえば、平均価格よりもよりも高い価格で売却できたらハッピーゴールですが、売却時にガタンと下がって平均価格よりも安くなってしまったら、残念な結果になってしまいます。

あんず「えー。じゃあ、どうしたら良いの?」

みらい「もし下がってしまったら、すぐに売らずに価格が回復するチャンスを待てるよう、余裕をもった投資計画をたてるのが、積立投資のポイントでもあるんだよ。つまりは細く、長く、続けましょうってこと」 あんず「じゃあ、あんまり積立額を多めに設定しない方がいいんだね」

みらい「そういうこと。長く続けられるよう、ムリのない金額にしよう」

次回は投資信託の選び方について

あんず「投資信託のことわかってきた!早速、商品を選んでみたくなっちゃった!」

みらい「いいね!ところであんずちゃん、投資信託の商品っていくつあるか知っている?」

あんず「うーん、300くらいかな?」

みらい「ブー。答えはなんと6000以上」

あんず「うそ!株(※)より多いんだ!」

※編注:2017年10月末の国内上場会社数は3576社(出典:日本取引所グループ)

みらい「次回はたくさんある投資信託の中から、どうやって良い投資信託を選べばいいか話していくね!」

(続く)

執筆=鈴木さや子/みらい女性倶楽部

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