(最新)特集:投資信託ってなんだ?

投資信託の「分配金」とは?受け取らない方がいいものなの?

あんず×みらいの投信講座〜第6回「投資信託の分配金とは?」

この特集では、投資の知識がゼロでも分かるように、「投資信託」についてイチからじっくり解説していきます。

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☆登場人物紹介
あんずちゃん……DAILY ANDSのゆるキャラ。株とお酒が好物。
>あんずちゃんとは?
みらい……あんずちゃんの友人。ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を持ち、投資信託に詳しい。

***

あんず「投資信託の分配金(ぶんぱいきん)って、預金の利息とか株の配当みたいに『不労所得』みたいなイメージがあるんだけど、違うの?」

みらい「まったく別物だよ!」

あんず「え~!分配金って、いったい何なの?」

みらい「投資信託の分配金っていうのはね……」

投資信託の分配金とは?

投資信託の「分配金」とは? (写真=kenary820/Shutterstock.com)

<みらいちゃんは「投資信託」の分配金について次のように解説してくれました>

分配金とは、その投資信託(ファンド)が、運用によって得られた「値上がり益」や「利子・配当」を投資家に還元するもののことです。

ファンドに貯まった「純資産」の一部から支払われる仕組みになっています。

・分配金が支払われる仕組み(運用で利益が出た場合) 画像縮小

・分配金が支払われる仕組み(運用で利益が出なかった場合) 画像縮小

このようにファンドの運用で利益が出た時も、出なかった時も、分配金はファンドの資産から支払われるので、支払われた分、資産が減るという特徴があります。

みらい「資産が減っちゃうとどうなるかと言うと、投資信託の価格である『基準価額』(きじゅんかがく)は下がっちゃうの」

あんず「分配金が支払われると、基準価額は下がっちゃう!?」

みらい「そもそも投資信託の基準価額はどうやって求められるかと言うと、ファンドの純資産を総口数で割って求められるの。例えば、5000円で買った投資信託が運用で600円分、利益を出したとする。もし、分配金が支払わなければ基準価額は5600円になるけれど、分配金が500円支払われたら、基準価額は5100円になってしまうの。これが、分配金を理解するために大切なポイントだよ。もっと詳しく説明するね」

分配金の2つの種類

<みらいちゃんは分配金にはさらに2種類あると教えてくれました>

分配金の種類は次の2つ。

・普通分配金 

運用により増えた資産を使って分配されるもの。課税対象となります。

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図の場合、10万円には20.315%の税金が課税され、私たちの手元に残る分配金は約8万円(7万9685円)となります。

・元本払戻金(がんぽんはらいもどしきん、旧特別分配金)

運用がうまくいかずに資産が増えなかったため、投資家が払ってきたお金の一部を取り崩して分配されるもの。税金はかからない。

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図の場合、10万円には税金がかかりません。私たちの手元には10万円が分配金として支払われます。

・普通分配金と元本払戻金が交じっているパターン

運用による資産が増えた分には税金がかかるけれど、元本の一部を取り崩している部分には税金がかからない。

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この図の場合、5万円には20.315%の税金がかかり、5万円にはかかりません。私たちの手元に残る分配金は、約9万円(3万9843円+5万円)となります。

あんず「運用がうまくいってないのに、分配金が支払われるってどういうことなの?」

みらい「投資家から集めたお金を取り崩しているの」

あんず「それって投資したお金が戻ってくるってこと?無意味じゃない??」

みらい「その通り。分配金は利息のように別のポケットから出てくるお金ではないし、定期的に振り込まれるからといって『運用がうまくいっている』とは限らない。運用状況によっては急に『分配金ゼロ』になっちゃう可能性もある。預金の利息や株の配当とは全然違うものだってこと、わかってもらえたかな?」

あんず「分配金って、なんかコワイー!!」

分配金はいいもの?悪いもの?

投資信託の「分配金」とは?2 (写真=create jobs 51/Shutterstock.com)

あんず「……ということは途中で資産を減らしてしまう『分配金』は受け取らない方がいいの?」

みらい「分配金があるものとないもので、違いを見てみよう」

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あんず「わー、分配金がない方がぐんぐん増えてる!」

みらい「そうなの。資産が減らないから、雪だるま式にお金が増えていくのよ。この効果を”複利効果”って言うんだよ。逆に、お金を増やすことが目的ではなく、毎月少しでもお金が振り込まれるのが嬉しい!という人は、分配金があるタイプも良いのかもしれないね。ただ、金額は一定ではないし、これまで支払われていても、急にゼロになることもあるのでご注意を」

あんず「そっかー。そんなにお金は増えなくても、毎月分配金が欲しいって人もいるのか……」

みらい「実際、分配金を『毎月のおこづかい』と感じている人はとても多くて、投資信託の人気ランキングを見ると、『毎月分配型』といって頻繁に分配金が支払われるタイプが上位に上がっていたりするの。一概に分配金があるファンドが悪いってわけではないんだよね」

あんず「でも、私はできるだけ損をしたくないから、分配金を受け取らないファンドがいいな!」

みらい「それなら、分配金がないタイプや、分配金があってもすべて資産に戻してくれる“再投資型”を選ぶと良いわね」

あんず「そういうのもあるんだね!」

みらい「人それぞれ、目的に合うものを選んだらいいんだよ」

次回は投資信託の積立について

投資信託の「分配金」とは?3 (写真=Jacob_09/Shutterstock.com)

あんず「投資信託がだいぶよくわかってきたよ。あとは、投資信託って『つみたて』ができるって聞いたけど、それはどうなの?」

みらい「あんずちゃん、よく勉強してるね!毎月決まった金額、または決まった口数を購入していくという方法は『ドルコスト方式平均法』と呼ばれているよ」

あんず「ドルコスト……?難しそうだね」

みらい「よーし。次回は投資信託の積立、そしてドルコスト方式平均法のメリット・デメリットについて説明していくね」

あんず「お手柔らかにお願いします~!」

(続く)

執筆=内村しづ子/みらい女性倶楽部

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