(写真=DAILY ANDS編集部)

ソーシャルレンディング2018年の展望は?クラウドポート藤田社長に聞いてみた

ソーシャルレンディングって何?・後編

インターネットを通じて、資産運用したい個人と資金を調達したい企業をつなぐ「ソーシャルレンディング」がここ数年で急速に日本で広まっています。

ソーシャルレンディング比較サイトを運営するクラウドポートの藤田雄一郎社長へのインタビュー、前編中編に引き続き、最終回となる今回はソーシャルレンディング投資を続けていく際のポイントや、ソーシャルレンディング業界の今後についてお伺いします。

ソーシャルレンディングを続けるポイント

ソーシャルレンディング, 人気, 理由, コツ (写真=Moustache Girl/Shutterstock.com)

中編では、藤田さんから、はじめてソーシャルレンディングを行う時には、「少額から」始めるのがよいと聞きました。スタートした後、さらにソーシャルレンディングを継続していくには、どんなポイントがあるでしょうか?

・ポイントは「分散」

「他の投資商品と同様に、分散投資を心がけることが大切です。ひとつのファンドに全額を投資するのではなく『運営会社』や『ファンドの種類』などを複数に分けて分散投資をしましょう。バランスよくファンドを持っておけば、万が一の時のリスクを減らすことができます」(以下、かぎかっこ内は全て藤田さん談)

例えば、30万円の資金があるとしたら、1社で1種類のファンドに投資するのではなく、3社の運営会社の口座を開設して、各3万円ずつ、計10種類のファンドに投資してみるのも手。

この時、ファンドの種類も、国内不動産、海外不動産、エネルギー事業、海外新規事業など、偏らないようにします。

・利用する運営会社も「分散」

ソーシャルレンディングの運営会社に関しても、「利回りは低めだけれど実績があり安定している会社」と、「比較的歴史は浅く実績は少ないけれど利回りが高めの会社」などをバランス良く選ぶ、という方法もあるのだとか。

複数の口座を持つと管理が大変?

imageTitle (写真=DAILY ANDS編集部)

しかし、ソーシャルレンディングの口座を複数持つと、「管理が大変そう」というイメージがあります。

自分がどのファンドにいくら投資しているのか、どこのファンドが利益を出しているのか……。ただでさえお金の管理は大変なのに、たくさんの口座を持つのは大変。

「クラウドポートでは、こんなユーザーのニーズに応えるために、『マイ投資レポート』というサービスをリリースしました。口座を紐付けておけば、どのファンドにどれくらい投資をしているかをグラフで表示させることができ、償還予定日の一覧、投資金額などをまとめてチェックすることができます」

と藤田社長はアピール。分散投資を行う時は、このようなサービスも上手に活用してみると良いかもしれません。

ソーシャルレンディングは2018年どうなる?

ソーシャルレンディング, 人気, 理由, コツ (写真=Kokliang/Shutterstock.com)

今、ソーシャルレンディング業界が盛り上がっている理由はだいぶわかってきました。では2018年はどうなっていくのでしょう?

・2018年のソーシャルレンディング

藤田さんは「不動産事業のファンドは、今すでに人気も高いですし、今後も増えていくと思います」と展望を語ってくれました。

実際、昨年の12月に不動産特定共同事業法が改正されたことを受け、複数の上場企業が不動産型クラウドファンディングへの参入を表明しています。

・新興国など海外向けにも注目

また、海外事業が増えていく可能性もあるのだとか。

「世界で見ても日本ほど資金調達コストが安い国はなかなかありません。日本で資金を集めて、成長性の高い東南アジアなどの新興国で運用するというのは、とても理にかなっていると思います。今後、海外で新規事業を検討する企業などが、ソーシャルレンディングで資金調達するという事例が増えていくのではないかと考えています」

ソーシャルレンディングの長期的な展望

ソーシャルレンディング, 人気, 理由, コツ (写真=Akhenaton Images/Shutterstock.com)

最後に、藤田さんにソーシャルレンディング業界の長期的な展望についてお伺いしました。

・ハードルはますます低く

「ソーシャルレンディングへの参入を表明している大手企業や上場企業が増えてきています。名の知れた企業がソーシャルレンディングに参入していくことで、投資未経験の方がソーシャルレンディングをはじめる心理的障壁が、これまでよりもどんどん下がっていくのではないかと考えています」

・ソーシャルレンディングの魅力を発信

クラウドポート自身については、自社のニュースメディア「クラウドポートニュース」を通じて、さらなるソーシャルレンディングの認知拡大に取り組んでいくのだそうです。

「今後は、さらに多くの方に、ソーシャルレンディングのメリットや魅力を知っていただけるよう、ソーシャルレンディングに関する信頼感や安心感を高めていきたいと思っています」

ソーシャルレンディングは実は初心者向け!?

ソーシャルレンディング, 人気, 理由, コツ (写真= pikselstock/Shutterstock.com)

認知度が広がってきたとはいえ、まだまだ自分の身近でソーシャルレンディング投資をしている人は少数派です。どうしても「本当に大丈夫なの?」と不安になって、ハードルが高く感じられる人も多いでしょう。

ただ、藤田さんは「ソーシャルレンディングはむしろ投資初心者向きです」と話します。

・ギャンブル性が低い

「確かにソーシャルレンディングは日本では新しいサービスですが、ギャンブル性が極めて低く、むしろ小さくコツコツと資産を増やしていく、というジャンルの投資です」

これは、中編のインタビューで、ソーシャルレンディングには株のような「値上がり益」がないことからもわかります。

・コツコツ貯金派に向いている

「これまで投資をやったことがない方でも、例えば少しずつコツコツお金を預金していたり、定期預金などをしていたりする人にこそマッチすると思いますし、おすすめしたいですね」

もし、貸したお金が返ってこないのでは……と心配になる方は、ソーシャルレンディングの中でも担保があるファンドなどに投資をすれば、比較的堅実に、資産運用を続けていくことができるかもしれません。

コツコツ投資の新たな選択肢に

ソーシャルレンディング, 人気, 理由, コツ (写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

ソーシャルレンディングは今後、日本でさらなる普及や盛り上がりを見せていくことが予想されています。

投資商品である以上、リスクやデメリットはあるものの、仕組みや内容について知ってみると、イメージとは裏腹に意外と「堅実」だという印象を持ちました。

とはいえ、やってみないことにはまだよくわからないこともあるのかも……。まずは損をしてもいい少額から、始めてみてもよいかもしれないな、と筆者は思いました。

(ソーシャルレンディングって何?、おわり)

【前編】イチから学ぼう「ソーシャルレンディング」のメリット・デメリット
【中編】なんでソーシャルレンディングは預金よりも「高利回り」なの?

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