(写真=筆者撮影)

「活用しないともったいない」ETF本当の魅力とは?

「最も成功した金融商品」と言われています

「ETF」(イー・ティー・エフ)という言葉を聞いたことはありませんか?

こちら実は「最も成功した金融商品」とまで言われており、投資のプロは「個人投資家はETFのいいところをまだ活用していない人が多い、もったいない」とまで言っています。

今回は投資のプロが注目している「ETF」について、なぜ注目されているのか?そして最新のETF情報をお届けします!

本コンテンツは、2017年10月20日に東京証券取引所で開催された座談会「マネックス証券、東証、ブラックロック・ジャパンが考える国内ETFの魅⼒と未来」(マネックス証券主催)の内容を編集したものです。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

ETFとは?基礎知識

プロの意見を聞く前に、まずはETFの基本知識から。

ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。

広く分散投資できることが特徴の投資信託でありながら、東証などの証券取引所に上場していて、株式のようにリアルタイムで価格が変動する、そして手数料が低いのが特徴です。

日本で初めてのETF「日経300型上場投資信託」が登場したのは1995年。2000年代には制度の改正があって使いやすくなり、2009年には外貨ETFにも門戸が開かれたことで数が爆発的に増ました。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

人気のETFランキング!

では、実際に人気のあるETFってどんなものなのでしょう? 

2016年12月末でのETF増加率トップ10がこちらです。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

伸び率でいうと、トップは米国債券、次が不動産指数に連動したものとなっています

東京証券取引所の三木誠さんは「日本の個人投資家を中心とした資金は『高配当』を求めてETF市場に入ってきているのではないか」と分析します。

さらに、2017年度の「ニューフェース」である、新規に証券取引所に上場されたETFの純資産総額別ランキングがこちら。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

  • 1位……日経平均高配当株50指数連動型上場投信
  • 2位……日本株高配当低ボラティリティ

1位と2位に、100億円を超える資金が集まっています。こうした傾向からも投資家が「高配当」を求めている様子が伺えます。

ETFの手数料が投資信託に比べて低い理由

ではなぜ、ここまで急成長したのでしょう?

さまざまな魅力があるのですが、個人投資家にとってうれしいのはなんといっても手数料の低さです。

2018年1月に始まる「つみたてNISA」などの影響もあって、投資信託は手数料(信託報酬)を下げる傾向にあります。

しかし、「TOPIX指数」に投資するETFと投資信託を比較すると、結果はご覧のとおりです。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

人手がかからないなど、さまざまな理由はあるものの、投資家としては、同じものに投資するのであれば、手数料が安いほうが有利になります。

プロが分析するETF「3つの魅力」

手数料以外にも、次のような魅力があると、三木さんは話します。

①「ほったらかし」で分散投資

投資信託は、投資家からお金をちょっとずつ集めて、さまざまな金融商品に投資できるという特徴があります。

「上場投資信託」であるETFも同様。間接的にさまざまな金融商品を買うことで、リスクを分散することができます。

今では、既述のように、「日経平均構成銘柄の中で、一定の基準を満たした高配当株」に注目し、それだけに分散投資するようなETFも出ています。

②日本円で海外に投資できる

2点目は、東証に上場されているETFは、円建てで売買ができることです。「アメリカで上場されているETFを買いたい場合、米ドルで投資をしなければなりませんが、為替変動がよく分からない、不安、という方にとって、日本円で投資できることは大きなメリットです」(三木さん)

これも、投資信託全般に言える特徴でしょうね。

③リアルタイムで売買できる

3点目はリアルタイムで売買できる点。

ネット証券などの上場株取引で「この価格で売りたい、買いたい」をセットできる「指値(さしね)」という機能がありますが、投資信託にこの機能はありありません。

指値をすることで、ETF価格が希望の金額になったときに約定させる、つまり売買の価格を自分でコントロールできます。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

ETFは「持ちっぱなしでなく回転させる」

「リアルタイムで売買できる」という点は投資信託との大きな違いですが、マネックス証券取締役会長の松本大さんは魅力についてこう語ります。

「ETFにはコストに透明性があるとか手数料が安いなど、よい面はたくさんありますが、『リアルタイムで取引できる』、という点そのものが、マーケットのメカニズムに非常に合っているんです」

株取引で「この価格で売りたい、買いたい」をセットできる「指値(さしね)」という機能がありますが、投資信託にはこの機能はありありません。投資信託の価格(基準価額)は1日に1回しか決定されないためです。

ところが、ETFは株と同じく証券取引所に上場しているので、「指値」をすることができ、ETF価格が希望の金額になったときに約定させる、つまり売買の価格を自分でコントロールできます。

松本さんはもし、たくさんの人が積極的に売り買いして、資産運用が進み、大勢が使えば運用コストも下がっていく、と見ています。リアルタイムの売買が増えると、個人の資産運用にも、マーケット自体の活性化にも役立つという考えですね。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

プロがおすすめするETF活用法

プロも大絶賛のETFという金融商品ですが、個人はどのように活用したら良いでしょうか?

ブラックロック・ジャパン 事業部ディレクター インベストメントストラテジストの新井洋子さんは「今後の経済成長率くらいの資産の増加を目標にしてはどうか」とアドバイスします。

世界の経済はこうしている今もどんどん、成長しています。

もし、私たちのお金を全て銀行に預けていると、お金を「成長」させるのは利息分のみということになります。しかし、世界の経済成長率に連動するETFを持っていることで、世界経済と一緒に自分のお財布もふくらませることができるのですね。

新井さんは、「もし、これから物価が上昇していくとなると、物価上昇分くらいの資産が増えていないと、お金を実際に使うときには目減りしていることになります。それを防ぐためには、世界株式の指数に連動するETFを買っていく方法があると思います。この方法は、まさに機関投資家が日々行っていることなんですよ」と話します。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

自分の相場観を反映させられる「ETF専用ロボアド」も登場!

座談会のあと、マネックス証券がリリースした新しいロボアドバイザーサービス「マネックスアドバイザー」の紹介もありました。

ETFに投資できるロボアドは他にもありますが、一番の特徴は「自分の考え方」を投資に反映できることです。

ロボアドの多くは、自分の年齢や性別、リスクをどれくらいまで取れるか、といったことについてYes/Noで回答し、それに合うポートフォリオが提案されますが、マネックスアドバイザーの画面で問われるのは「これからの株価はどうなると思いますか?」「日本国内や海外の株価はどうなると思いますか?」という質問です。

ETF, 高配当株連動型, 投資信託, 手数料 (写真=筆者撮影)

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マーケットに対する「自分自身の判断」と問われるとドキドキしてしまいますが、そんな方のために、マネックス証券のチーフストラテジスト広木隆さんのマーケットの見通しなども掲載されていて、自分が信頼できる専門家の声をポートフォリオに反映させることもできます。

初回設定金額5万円から、手数料は、何回売買しても残高に対して一律年間0.3%。「リアルタイムで取引できるのがETFの魅力」と話していた松本さんの思いが反映されているのですね。

「最も成功した金融商品」、ETF。ロボアドを使ってみるもよし、自分で選んでみるもよし。ロボアドの手を借りながら自分で投資するのももちろんアリです。

あなたはどう思いましたか?

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