(最新)特集:投資信託ってなんだ?

投資信託「4つのリスク」。チェックする方法を解説!

あんず×みらいの投信講座〜第3回「投資信託のリスク」

この特集では、投資の知識がゼロでも分かるように、「投資信託」についてイチからじっくり解説していきます。

【前回の記事はこちら

☆登場人物紹介
あんずちゃん……DAILY ANDSのゆるキャラ。株とお酒が好物。>あんずちゃんとは?
みらい……あんずちゃんの友人。ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を持ち、投資信託に詳しい。

***

あんず前回、投資信託のリターンについて教えてくれてありがとう!でも当然リスクもあるんでしょ?」

みらい「もちろん。今日はリスクについて説明するね」

そもそもリスクの意味とは?

<みらいちゃんは「投資信託」のリスクについて次のように解説してくれました>

そもそも「リスク」というと、「減っちゃう」「損をする」ことと思っている人が多いですが、資産運用で言う「リスク』とは、将来の運用成果が「これくらいブレるかも」という「ブレの大きさ」の意味で使います。

だから「どれくらい減っちゃう可能性があるか」から「どれくらい増やせる可能性があるか」までの幅を、「リスク」といいます。

あんず「たくさん増やせる可能性があることも『リスク』なの?」

みらい「そうなの。リスクってお金が減りそうなイメージがあるかもしれないけど、それはリスクという言葉の悪い部分しか見ていないのと同じことなんだよ」

投資信託の主な4つのリスク

そのような言葉の意味を踏まえた上で、投資信託には、主に次のような4つのリスクがあります。

価格変動リスク

投資対象の株や債券の価値が上がれば「増える」、下がれば「減る」、可能性がある。

信用リスク

債券を発行した会社や国の信用力が上がれば「増える」、経営悪化したり、破たんしたりしたら「減る」可能性がある。

為替変動リスク

米国債など、海外の商品が組み込まれていたケースに関係するリスク。ドルやユーロなど投資対象の外貨の価値が上がったら(つまり円安になったら)「増える!」、投資先の外貨の価値が下がったら(つまり円高になったら)「減る!」可能性がある。

金利変動リスク

金利が上がったら「減る!」、下がったら「増える」可能性がある。

みらい「こんな風に、『減る』ことも『増える』こともリスクなの。だから、リスクをとるのは悪いことじゃないんだよ。自分がどんなリスクがある商品に投資をしてるか、わかっていることが大切なんだよ」

投資信託「4つのリスク」 (写真=Rei and Motion Studio/Shutterstock.com)

投資信託のリスクは「標準偏差」でチェックする

あんず「なるほどー。でも、はじめからハイリスクなのは不安だな……。何か『リスクの高さ』をチェックする方法はあるのかな?」

みらい「『標準偏差』っていうデータが目安になるよ」

あんず「ひょうじゅんへんさ?」

<みらいちゃんは「標準偏差」について次のように解説しました>

「標準偏差」とはある期間でどのくらいブレが生じたかを数値化したもの。

すなわち数値が大きければブレが大きく、小さければブレが小さいことがわかるデータです。

たとえば、ある同じような投資対象である「りんごファンド」と「レモンファンド」で悩んだ時に、両ファンドの同じ期間の「標準偏差」と「リターン」をチェックしてみます。

  • りんごファンド 標準偏差:9、平均リターン:5%
  • レモンファンド 標準偏差:20、平均リターン:5%

この場合、「りんごファンド」も「レモンファンド」も平均リターンは5%ですが、標準偏差が異なっていますね。「レモンファンド」の方が標準偏差が大きいため、この期間中の価格のブレは「レモンファンド」の方が大きいということを意味します。

少しむずかしい話になりますが、統計学的に、「平均リターン±標準偏差に収まる確率は68.3%」、そして「平均リターン±2標準偏差(標準偏差を2倍にした数)に収まる確率は95.4%」と決まっているんです。

あんず「どういうこと??」

みらい「ひとまず数字の根拠は置いておいて、どういうことか紹介するね」

▽「りんごファンド」(標準偏差9)の場合
・68.3%の確率で、リターンが4%から14%の間で収まる
・95.4%の確率で、リターンがマイナス13%からプラス23%の間に収まる

▽「レモンファンド」(標準偏差20)の場合
・68.3%の確率で、リターンがマイナス15%からプラス25%の間に収まる
・95.4%の確率で、リターンがマイナス35%からプラス45%の間に収まる

みらい「見た目の平均リターンは同じだけど、どっちのリスクの方が大きいと思う?」

あんず「最悪マイナス35%にもなる、レモンファンドの方!」

みらい「大正解!だから、平均リターンだけを見ないことが大事なの」

あんず「うん。わかった!ところでどうやって標準偏差って調べればよいの?」

みらい「証券会社の商品詳細ページや、『モーニングスター』っていう投資信託評価会社のHPで調べられるよ」

あんず「ありがとう!」

※編集部が実際にモーニングスターの画面を触ってみました

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「ファンドランキング」から純資産残高の多そうなファンドを選んでみます。この日(2017年10月27日)の1位は「フィデリティ・USリートB(H無)」というファンドが1位でした。

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ファンドの詳細ページを下にスクロールしていくと……。

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「パフォーマンス」という項目があり、ここ1年のトータルリターンは10.43%、過去3年間だと10.16%だそうです。さらに下へ行くと……。

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ありました!ここ1年の標準偏差は12.31、過去3年間だと16.95だそうです。

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先ほどの計算だと、このファンドの場合は、ここ1年間の数字(トータルリターンは10.43%、標準偏差は12.31)を適用すると、次のように言えそうです。

・68.3%の確率で、リターンがマイナス1.88%からプラス22.74%の間に収まる
・95.4%の確率で、リターンがマイナス14.19%からプラス35.05%の間に収まる

次回は投資信託のコストについて

みらい「投資信託のリターンとリスクについてわかったかな?」

あんず「うーん。でも、ずっと気になっていたんだけど、投資信託って手数料が掛かるんだよね?これがどれくらいなのか知りたいな」

みらい「OK!じゃあ次回は投資信託のコストについて説明するね」

投資信託にかかるコストはどのくらい?に続く)

執筆=鈴木さや子/みらい女性倶楽部

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