(写真=fizkes/Shutterstock.com)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#26 バツイチ彼の「養育費」。負担を軽減してもらう方法ってあるの?

稲村優貴子のつぶやき【後編】

あまり表に出ることのないファイナンシャルプランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載の後編。貯金が1000万円ある29歳のヨウコさんの相談内容は、「バツイチで前妻との間にできた子どもの養育費を月5万支払っている彼からプロポーズされたこと」でした。結婚に踏み切れないヨウコさんの背中を押したのは、FP稲村さんが教えてくれた「ある制度」でした。

※この連載は、奇数話がお悩み紹介の【前編】、偶数話が解決編の【後編】になっています。

【前編はこちらから】

まずは養育費の総額を計算

ヨウコさんが筆者のもとへ相談にいらした時、彼の息子さんは小学4年生になっていました。息子さんが大学を卒業するまでの13年間で支払う養育費は……

  • 5万円×12カ月×13年間=780万円

780万円にもなるのです。それは確かに大きな支払いですね。

次に、結婚後の2人の生活をイメージ

次に、結婚後の収入と支出のバランスを考えるために、お二人の収入から養育費の支払いをイメージしていただきました。

彼のお給料は年収600万円、ボーナスを除くと月々の手取りは40万円。結婚しても働き続ける意志のあるヨウコさんとの共働きであれば、月5万円の養育費も、負担としてはそう大きくない、というのが数々の家計を見てきた筆者の見立てです。

結婚, 養育費, バツイチ, アラサー (写真=Victoria 1/Shutterstock.com)

万が一の時、養育費を減額してもらう方法

万が一、病気などの理由で彼の収入が低くなってしまった場合でも、家庭裁判所に養育費減額の申し立てをすることも可能です。

また、父親である彼自身の再婚や再婚相手との子どもの誕生で扶養家族が増えたということも、減額申し立ての理由として認められる場合があることをお話すると、ヨウコさんは少しほっとされたようでした。

養育費から見えた彼の誠実さ

ヨウコさんの相談で感じたのは、彼が離婚後も父親としての責任を果たしていることのすばらしさです。

日々、FPとしてマネー相談を受けていると、離婚してから養育費を定期的に受け取っているシングルマザーの方がどれほど少ないかを実感します。実際、私が知る限りでは、2割ほどしかいらっしゃいません。

誠実に養育費を支払っているという彼は、結婚後もきっと誠実でいてくれることでしょう。

上のようなことを全てお話すると、ヨウコさんは「人には言いにくいことを相談できてよかった」と笑顔で帰っていかれました。

(稲村優貴子のつぶやき、おわり)

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