(写真=DAILY ANDS編集部)

アラサー女が不動産投資をするのはムリなのか?【座談会#05・最終回】

不動産に惚れた女の座談会⑤

不動産投資を始めようとして「迷子」になったアラサー女2人と「不動産メキキスト」の四宮朱美さんによる座談会(全5回)の最終回のテーマは、ズバリ「初心者にも不動産投資はできるのか?」です。

良い投資用物件に出会うことができなくて、それでも不動産を諦めきれなくて……。モヤモヤしていた2人の心が、少しずつ晴れていく座談会となりました。

☆座談会の参加者
四宮朱美さん…不動産メキキスト、マンション管理士、宅地建物取引士、FP。写真中央。
M子…育休中のアラサーOL。紆余曲折を経て居住用のマンション購入を検討中。写真左。
くすいともこ(筆者)…DAILY ANDS編集長。アラサー、投資用物件を探し中。写真右。

【これまでの記事はこちら】
不動産に惚れた女の座談会①
不動産に惚れた女の座談会②
不動産に惚れた女の座談会③
不動産に惚れた女の座談会④

***

アラサー女が不動産投資をするのはムリなの?

くすい:これまで投資用物件、居住用物件、いろいろとお話をお聞きしてきました。そこで、そろそろまとめに入りたいと思うんですが、今日の大きなテーマのひとつが、私たち不動産投資をしようと思ったんだけど、結構、しんどいなって思ったんです。不動産投資ってそう簡単にできないのかなって。実際、アラサーの投資初心者が不動産に挑戦するのってムリなんでしょうか?

四宮:私は、不動産投資は、まず自分の家を買うことから始めたら良いんじゃないかなって思うんです。

くすい:自分の家から、ですか?

M子:質問なんですけど、自分の家を買っちゃうと、例えばローンを5000万円組んじゃうと、自分の与信がなくなっちゃって、次に投資用のマンションを買いたいと思ったときに、なかなかローンの残債が減らないと、新しい物件は買えないんじゃないかなと思うんですけど……。

四宮:その人が勤めている会社によって与信が違うので、例えば与信が1億円ある人が5000万円の物件を買っても、まだ5000万円分は大丈夫です。ちなみに某企業(聞けば誰もが知っている日系大手)に勤める20代女性で2億円くらいの与信があると聞きました。1回、銀行に聞いてみたほうがいいかもしれません。

くすい:私が前、住宅ローンの取材をしたときに聞いたのは、むしろ1回ローンを借りて、返済履歴があったほうが、むしろ次が借りやすい、と。

四宮:ちゃんと返しているのが信用になるんですよね。

不動産に惚れた女の座談会 (写真=DAILY ANDS編集部)

不動産は早めに買って、早めにローン返済するのが◎

M子:であればむしろ、早めに買ったほうがいいってこと?

四宮:住宅ローンは自分の借金、賃貸は他人のローンを返してるような気がするんです。一番いいのは、早めにローンを返していって、1物件でもいいから抵当権のついてない物件をとりあえず持つっていうのが強い。そうするとそれを今度抵当にしてお金を借りられます。

くすい:あ、私それ不動産の営業担当の方に言われました。中古を1戸買って、それを20年で返済し終わり、その物件を担保にもうちょっとたくさん借りたらいいよ、と。

四宮:あと、夫婦の場合だったら、たとえば自宅マンションは旦那のローンで買って、奥さんの与信で投資用を買うのもいいですね。やっぱり、節税という観点で言うと、投資用のローンよりも住宅用のローンが大きいので。

「自分が住みたい家」に投資するべきか?

くすい:ローンの部分が大きいので、まずは自分の家を買いなさいというのがひとつ。そして、物件を買うときに、いろいろ学べる、と。

四宮:そういうことです。いろいろと学べるし、これはいろんな考え方があるからあれだけど、私は基本、自分が住めるか住めないか、で買いますね。もし自分の収入がすごく減ったり、いろいろなことがあっても、この家に住めるかって基準で買う。だからワンルームが好きじゃないわけです。ボロでもいいから、40平米くらいあるところだったら、なんとか暮らせるかな、とか。私みたいな人間が世の中にいっぱいいるって基本思っているので。

くすい:そこは投資家によって考え方が違いますよね。貸す物件と自分が住む物件は分けて考えろって言う人と、四宮さんみたいにご自身が住みたいというところを買いなさいっていう人と。四宮さんは、「投資用は自分が住む物件と違う」と言ってる人について、どう思います?

四宮:いろんなやり方があると思っています。例えば、私は株は苦手なので、株で儲けようとは思っていません。なぜかと言うと、株ってこまめにチェックしなくちゃいけないでしょ。時間どれだけ取られているの?って思っちゃう。

みんなやられた!株式投資の失敗談

M子:わかります。そういうのが好きだったらいいんですけどね……。

四宮:不動産は1年に1回の見直しでいいんですよ。1年に1回、今売りどきかな、買いどきかなっていうのを1年に1回ぼーっと思えば、あと忘れていられるじゃない。ほかのことできるでしょう。

くすい:株式投資の肩を持つわけではありませんが、デイトレをしないのであれば、毎日張り付いている必要はないですよ。私は優待・配当狙いで株を長く持つタイプなので、一度買ったら割りとほったらかしです。

四宮:私はね、東芝でやられているからですね。ショックなので、ちょっと無理かな(笑)。株はリスクを他人任せにしてる気がするんです。

M子:私も、四国電力の株を持っていたんですけど、3.11で株価が下がっちゃって……。

くすい:失敗した経験で言うと、私も昨年、コロプラでやられました。それでも今も株は好きですよ!まあいいです。四宮さんとM子はあまり株はお好きではない、という話で(笑)。

心がワクワクするものを買おう

四宮:私は本当に不動産マニアなので、物件を見ているのが楽しくてしょうがないんですよね。投資するにしても自分の好きなことで投資したいと思うんです。

くすい:自分がワクワクするものを買おうということですよね。私の知り合いのボロ物件が大好きな方も、不動産が好きで好きで仕方がない、という感じです。

四宮:その愛は一緒だと思うの。ボロ物件をいかにして自分がおもしろくしてやろうかっていうね。

M子:私も知り合いのボロ物件専門の方のお話を聞いておもしろいなと思ったのは、「M子さん知っていますか。東京都の生活保護を受けている人たちって自治体から家賃が出るのでとりっぱぐれがないんです」って。それが5万円ほどらしいのですが、それ以上、家賃が下がるリスクがないと。空室リスクも家賃の下落リスクもないから、ボロ物件は良いのだと。

四宮:家賃5万円のワンルーム、港区にもあるんですよね。生活保護を受けている人が住んでいるんです。大家さんにとってこんなに安心なのはないんですよね。

くすい:……って説明を受けたときに、M子は「ワクワク」しなかったんだよね。

M子:そうそう。「賢いな」とは思ったんですけど、なるほどそういう動き方があるんだって思ったんですけど……うーんっていう。

四宮:すごくわかる。

M子:そういうことをやっている人がいるのもわかるんですけど、私はちょっと違うかな、って。

お金持ちに「あたりに」行く

四宮:とても失礼な言い方になってしまうのだけれど、私はお金持ちの人のそばにいたほうがいいと思う。お金持ちの運気に「あたり」にいくの。焚き火みたいなもので。

M子:焚き火ってそういう意味ですか?「あたる」って「アタック」のことかと思った(笑)。

くすい:私も(笑)。

四宮:違う違う(笑)。お金持ちの知人といると、自分の運気もよくなる気がするんです。

M子:それはあるかもしれない。

四宮:これは私の個人的な意見なのですが、恨みつらみがある人のそばにいると、マイナスのオーラを受けちゃう気がするの。そうすると、いくら儲かってもハッピーな生活ができない気がする。お金持ちというよりは運気のいい人、前向きな人という意味だけど。

M子:お金ですべては測れないと思いつつも、お金がある人は心に余裕がありますしね。

くすい:仕事で成功している人も前向きの人が多いですね。

四宮:なので、自分が所有する物件もなるべくそういう人が住んでくれる場所にあるほうがいいかなと。ほら、よくあるじゃない。ここに住んだ人が必ず出世する部屋とか。あるマンションのオーナーと仲良しになって話をしたら、「この部屋ってみんな出世して出ていくんです」って言っていました。

くすい:すごい。

M子:1カ月でいいから住みたい(笑)。

不動産投資,株失敗,アラサー (写真=DAILY ANDS編集部)

ボロでもあたりに行きたい「何か」

くすい:四宮さんの場合は、不動産を通して、運のいい人にあたりにいってる部分もあるんですね。「運のいい人」のいる場所にオーナーとして関わるっていうってことが、四宮さんの人生としては大事なことである、と。

四宮:それもあります。その場所が呼ぶ人たちっているんですよ。私なんかここだめだなって思うと、必ずなんかあるんですよ。その一方で、ボロボロでも一目惚れした物件は値上がりしたり。

くすい:ボロボロでも「あたりに」いきたい何かがあったわけですね。

四宮:そうですね。(ボロボロでも一目惚れした物件があった場所は)すごく深い緑と、駅から徒歩7分なのに、トノサマガエルはいるわ、セミはいるわ、バッタはいるわっていう、鬱蒼とした森でした。森のなかに家がぽつんぽつんと建っているような感じで……。ここなら健康で暮らせそう、と。昔からその団地に住んでいた人たちもみんな、「ここは良く寝られるね」って言っていました。

M子:「地面の力」みたいなものがあるんですね。

四宮:おもしろいのは、そういうところって、悪いことを考えてる人が来ると入れなくなったりするのね。

M子:どうしよう、入れなかったら(笑)。

不動産っておもしろい!

くすい:M子は座談会を振り返ってどうだった?

M子:巷では不動産は今は買いどきではないって言われて、ずーっと刷り込まれていたので、自分は賃貸で来たんですけど、1回勉強し始めたら、ハマっちゃって。不動産っておもしろいし、非常に奥が深い。一生に1回の買い物って思わなくていいっていうのが、ここ2カ月くらいの私の印象です。

くすい:買った後、売ったり、貸したり、そしてまた新しい物件を買ったり。

M子:いろんな方法ができるなって。私のお父さんやお母さんの時代って、やっぱり家っていうのは一生の買い物で、そこに永住するもんだ、っていうイメージがありました。若いうちに頭金をしっかり貯めて、ローンをしっかり勤勉に働いて返していって、老後そこに住む、っていう家のイメージが、東京にきてちょっと変わった感じです。

四宮:ちなみにですが、家族が増えて広い家が必要になったときは、むしろ賃貸にした方がいいと思います。たとえば子どもがふたりできて、55平米に住めなくなって、広いところでのびのび育てたいなとか、庭があったらいいなというときは、今、戸建てすごく安く借りられるから。

不動産投資,株失敗,アラサー (写真=DAILY ANDS編集部)

「住む目線」と「貸す目線」で夢膨らむ

くすい:ちなみにM子が不動産をおもしろいなって思ったのは、具体的にはどういうところ?ほかの資産運用と比べて、ということだよね?

M子:そうですね。保険は1回入ったらほったらかしですし、株は、企業の業績とかその会社の周辺の業界について調べるのが好きだったらいいんですけど、あまりそれもない。だけど、不動産って夢があると思った。

くすい:夢?

M子:ここに住んだら、どういうふうになるのかなとか、隣の大きな公園はどういう歴史があるのかなとか。「住んだら目線」もあるし、「貸したら目線」も。貸したらどれくらい儲かるかな、売ったらどれくらいになるかな、と計算するのも楽しいし、あと税金や法律関係で「これは得じゃないのか!?」っていうのを見つけたときも快感です。

四宮:大きいんですよね、不動産って。1つ知識があるだけで100万単位の違いがあるから。こんなにおもしろいことないなあ、って思います。それとね、別に日本の不動産だけじゃないですからね。今、私が一番おもしろいと思っているのがセブ島。

M子:海外不動産ですね!興味あります!でもなんでセブ島なんでしょう?

四宮:人口比率が違うんです。日本人の平均年齢が46歳なんですけど、フィリピンって24歳。人口のピークが来るのが30年後くらいだと言われていますよ。

M子:今度、紹介してください!(笑)

「良縁」に恵まれますように

この後、海外不動産の話もひとしきり盛り上がったのですが、今回のリポートはここまでとさせていただきます。

四宮さん、不動産の体験談を包み隠さず明かしてくださりありがとうございました!M子、物件買ったら教えてね!

……あれ、そういえば昔は恋愛談義で盛り上がっていたのに、今はお金の話で盛り上がっているな……。歳を重ねるってこういうことか、という感慨もありつつ、これからも前向きに物件を探していこうと思いました。

心がワクワクできるような物件に出会えますように。

(不動産に惚れた女の座談会、おわり)

【これまでの記事はこちら】
不動産に惚れた女の座談会①
不動産に惚れた女の座談会②
不動産に惚れた女の座談会③
不動産に惚れた女の座談会④

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