(写真=TZIDO SUN/Shutterstock.com)

「つみたてNISA」を利用すると資産管理は面倒くさくなりませんか?

つみたて投信系3本立をするまでの価値はある?

本年(2017年)以降、積み立て投資を実行し始めた方から、再度のご質問です。2018年から開始される積み立てNISAに関して、若干の不安な気持ちがあるようです。

これでは積み立て投資の3本立てになってしまいます

●2017年9月:marco3様(女性・30代)からのご質問

こんにちは。今年の春ごろに投信の質問させて頂き、アドバイスの元、

・iDECOも無事に開始(2017年2月~)
・投信も春から開始 →すべて楽天証券にて管理中です

開始は早ければ早い方がいい・・・ということで開始しました。実はNISAの口座開設もしていますが、

・来年から新しい「つみたてNISA」が開始する
・現状NISAは5年枠が手間なイメージがある

ということで、現状見送っている状態です。ただ、来年からの「つみたてNISA」はもし利用価値があるのであれば利用していきたいな。と思っており、そろそろ情報収集して考えたいと思ってます。

■つみたてNISA: 年間40万円までOK →毎月33,000円

現状の投信との兼ね合いで毎月(iDECO:23,000円、つみたて投信:42,000円)のつみたて投信の42,000円の中でこの「つみたてNISA」33,000円をあてがおうと思ってます。

①iDECO:23,000円
②つみたて投信:9,000円
③つみたてNISA:33,000円

→総額65,000円/月 となりますが、はたして、『つみたて投信系3本立をするまでの価値はあるのでしょうか?』

つみたて投信は一旦、毎月の銘柄・金額を設定しておけば勝手に事は進んでいるので、あまり手間はかからないな~というのがつみたて投信をやり始めて感じた印象です。

ただ、どこかのタイミングで『リバランス』をする必要があるという情報は知っているのですが、実際やったことはなく、あまりイメージがつかず、若干敷居が高いイメージがあります。

その中で「iDECO・つみたて投信・つみたてNISA」の3本立てをすると、ますます運用がややこしくなるのでは!?ということも不安のひとつです。ご教授いただけたらと思い、メールさせて頂きました。

1)iDECO(23,000円/月)←限度額ぎりぎり使用中
 1-1.三井住友・DC日本株式インデックスファンドS:13,000円
 1-2.たわらノーロード先進国株式:10,000円

2)つみたて投信(42,000円/月)
 2-1.eMAXIS 先進国株式インデックス:5,000円
 2-2.(iFree 新興国株式インデックス)→eMAXIS Slim 新興国株式インデックス:5,500円(※2017年8月より変更)
 2-3.eMAXIS Slim 国内債券インデックス:21,500円
 2-4.eMAXIS Slim 先進国債券インデックス:10,000円

ご回答:3本とおっしゃっていますが、事実上、1本立てですよ~

この額の積み立てをすぐさま開始した実行力に脱帽

再度のご質問、ありがとうございます。それにしても実行力が凄いなと、感心してしまいました。やるかやらないかの一線を超えられない人が大半なので、最初の一歩を踏み出した人はそれだけで成功の可能性がグンと高まります。

しかも、月に6万5000円もの額を積み立てしているという事は、家計の管理能力もかなり高いお人と見ました。このレベルのお金を積み立てた場合、3%のリターンで複利計算すると約2100万円、1%と超低く見積もっても1700万円の資産が出来上がります。

今後、心の底から恐怖を感じるような大暴落も絶対必ず経験するでしょうが、その時こそ積み立て投資が最大の効力を発揮しますから、決してそこで止めないように、それが実は一番大事だと思います。下記のような人もおられますから、参考にして下さいね。

積み立てNISAの利用は必須です

積み立てNISAは2018年から開始されます。非課税期間が20年間設定されており、これだけで人生の多くを非課税で運用できるという、極めてメリットの大きな制度であり、私もこれは直ちに取り入れる事にしています(現行NISAは、分配金目当ての投資で一部利用に留まる)。

例えば33000円を20年間積み立てて、3%のリターンで回ったとすると以下の運用成績となります。利益の2割も税金に持っていかれるのとそうでないのとでは、余りにも強力なインパクトがあります。使わない手はありません。

・投資元本:790万円
・評価額:1080万円
・利益:290万円
・税金:60万円 ⇒ これを支払うか支払わないかは、余りにも違いが大きすぎる

そうなると、iDeCoを除いた現状の積み立て投資額、42000円のうち、33000円を積み立てNISAの口座で運用する事になりますね。面倒な気がするかもしれません。

しかし、エクセルでも手書きでも何でも良いのですが、単純に資産クラスと合計金額、目標の資産配分比率と現状の資産配分比率を書き留めておくだけで、他にやる事などありません。面倒な事など、一切無いと思うのです。

これがインデックス投資をやって、個別株投資をやって、外貨FX投資をやって、・・・のような事になるとまさしく3本立てですが、今回のケースはそうではありません。

しょせんはインデックス投資を積み立てでやるだけの事ですから、実質的には1本立てです。別々の行き先の列車に乗っているのではなくて、インデックス投資という名の1つの電車に乗っているだけなのです。

各資産クラス毎に合計金額と資産配分比率を書き出せば、リバランスなども3年に1回くらいやるだけですし、ハードルが高いように感じられるかもしれませんが、実際にやってみれば、余りにも簡単で拍子抜けすると思います。(5年に1回とかでも良いです)

なお、リバランスをすると、当初より割合の増えた資産を売却して、減った資産を買い増す事になりますが、利益が出ている場合は資産売却で2割相当の税金を支払う事になるので、できればノーセルリバランス(売らないで買うだけのリバランス)をやると良いでしょう。

例えば、増えているeMAXIS 先進国株式インデックスへの積み立てを一時的に中止して、減っているeMAXIS Slim 国内債券インデックスをその分増額して積み立てをしばらくの間実行する、などというやり方が賢明です。

そうそう、先進国株式は、eMAXIS 先進国株式インデックスはコストが高すぎるので(信託報酬0.6%)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(0.2%)に切り替えて積み立てをされることをお勧めします。

ここまでやれば、極めて低コストで、税金を支払う事を極限にまで回避して、そして長期分散投資を行えて、・・・まさに見本のような投資家になりますね。

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