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百貨店・デパート積立とは?サービス比較とお得に利用するための注意点

年利換算すると15%以上も可能?!

百貨店・デパート友の会でお金を積み立て、終了した時に割り増しした商品券がもらえる「デパート積立」。

積立を行った百貨店・デパートでしか商品券を使えないものの、還元率が非常に高いとあって注目されている仕組みです。買い物でよく利用する百貨店やデパートがあるなら、やってみようかなと考えたことがある人は多いのではないでしょうか。

そこで、デパート積立をお得に利用するための活用法や注意点、百貨店ごとのサービス内容の比較などをまとめてみました。

デパート積立の仕組みとは?

★仕組み

デパート積立は、各百貨店やデパートにある「友の会」で行っている優待のことです。毎月一定額を1年間(もしくは半年間)積み立てることで、終了後に支払った金額に割り増し分が足された商品券やお買い物券、またはプリペイドカードなどが受け取れる仕組みです。

割り増しされる分は、1カ月の積立金と同額であるケースがほとんど。

たとえば、月に1万円の積立を行った場合、1年後には「(1万円×12カ月)+割り増し分1万円」となり13万円分のお買い物券が受け取れるということです。

年利換算では、15%以上の利回り。今時、1年でこれほどお金が増える商品には、めったにお目にかかることができません。

★月々の積立金額

月々の積立金額は、3000円、5000円、1万円、3万円など、百貨店やデパートによって異なります。

なお、どの百貨店・デパートでも、積立方法は「現金を直接持参する」もしくは、「銀行の口座振替」しか対応がないようです。クレジットカード払いがあればポイントが付いてさらにお得になりますが、それはできません。積立金は欲張らず、確実に使う金額を設定しましょう。

デパート積立はポイントサービスに似ている

ただ、デパート積立は金融商品というより、各店が行うポイント付与のサービスに似ています。積み立てたお金は、将来的にそのお店で買い物をするためのものと考えると、割り増しされた金額はそのポイント付与分と捉えることができるからです。

また、お買い物券や商品券は現金化が難しく、他店では使えないことからも、「そのお店が独自で行うポイントサービスのようなもの」と言えるでしょう。

ひいきにしている百貨店・デパートがある人にとっては、とてもお得に買い物できる仕組みです。

デパート積立の選び方と活用方法

デパート積立を利用する側は、どのようなポイントで選べばいいのでしょうか。

★ポイント①その百貨店・デパートをよく利用するか

まずなんといっても、その百貨店・デパートをよく利用するかどうかということ。

いくらデパート積立の内容が良くても、あまりその百貨店・デパートでは買い物をしない、遠方にしか店舗がなく行きづらいという人には、積立終了後にお買い物券をもらっても無理に買い物をすることになってしまうかもしれません。デパート積立のために買い物をするなら、本末転倒でしょう。また、利用頻度を考えるなら、自分の好きなお店が入っているかどうかも確認しておきたいところです。

★ポイント②積立期間や積立金額は目的に合うか

次に、デパート積立を利用する目的から、希望する積立期間や積立金額が設定されているデパート積立を選んでみましょう。積立期間は1年のところが多いですが、6カ月コースがあるお店もあります。ただし、期間が短いと積み立てられる金額や割り増し分が少なくなる場合もありますので注意しましょう。

★ポイント③付随するサービスや特典に注目

また、積立をして友の会に入会すると、百貨店・デパートの店舗でサービスが受けられたり、外部の提携施設で割引の特典が受けられたりします。デパート積立は、あくまでその百貨店・デパートにお金を積み立てるものですが、他の条件がほぼ同じで迷った場合には、こうした特典や優待を比較して決めるのもいいでしょう。

デパート積立を利用する時の注意点

ただし、デパート積立を利用する前によく考えたいのは、「積み立てをしてまで買うものがあるのか」ということ。

一般的に、百貨店やデパートで販売されているものは、比較的高級な商品が中心となります。デパート積立は割り増し分がもらえるとはいえ、物によっては、その割増分を考慮しても量販店の方が安く購入できることもあります。お買物券があることで、特に欲しくない物を買ってしまうなど、財布が緩む可能性もあるでしょう。

そのため、デパート積立は、毎年お中元やお歳暮をデパートから贈っている、内祝いなどお返しの品を大量に購入する予定がある、もしくは、お金を貯めてブランド品を購入したいなど、その百貨店やデパートを利用することが決まっている場合に活用するのがおすすめです。

普段、百貨店やデパートを利用しない人がデパート積立を考えるなら、どのくらいの金額なら無駄使いをしないで目的のために使い切れるかあらかじめ考えておき、積み立てるお金は「少ないかな」と感じるくらいから始めてみましょう。友の会の優待や特典は魅力的ですが、いざとなるとサービスを利用する機会は意外と少ないということもあります。実際に使う時のことを冷静に考えてみましょう。

また、デパート積立を行っている百貨店やデパートが万が一倒産してしまった時には、割賦販売法という法律により、積立金の半額までは保証されるものの、それ以上の分は戻ってこない可能性があります。念のため、頭に入れておきましょう。

百貨店・デパート積立とは?2 (写真=elwynn/Shutterstock.com)

百貨店・デパート別のデパート積立を比較

全国の大手デパート、百貨店の多くでは、「友の会」にてデパート積立を行っています。売上高の上位3位までの百貨店で展開されているデパート積立の内容を比較してみましょう。

「エムアイ友の会」:三越・伊勢丹各店など

全国の三越、伊勢丹各店などで利用できる「エムアイ友の会」は、6カ月と12カ月の積立期間があります。毎月5000円ずつ6カ月の積立では、終了時に2000円がプラスされ、3万2000円が受け取れます。12カ月の場合、毎月の積立額は5000円、1万円、2万円、3万円、5万円の5通りで、積立終了時には1カ月分がプラスされて戻ってきます。

提携レストランの優待やイベントの割引優待のほか、館内レストランや店舗にてサービスが受けられます。

「OY CLASS」:大丸松坂屋

全国の大丸、松坂屋各店で利用できるデパート積立も、6カ月と12カ月の積立期間が設定されています。6カ月の積立額は5000円で終了時に2000円のプラス、12カ月では5000円、1万円、3万円で、それぞれ1カ月分がプラスされます。そのほか、7000円を12カ月積み立て、積立終了時に「観劇に1回ご招待」されるコースもあります。

館内レストランやカフェ、ショップでの割引優待や、提携ホテル、映画館、クリニックや文化教室など、多くの施設で利用ができます。

「ローズサークル」:高島屋

高島屋で利用できる友の会のデパート積立は、積立期間12カ月です。積立金額は、5000円、1万円、3万円、5万円で、それぞれ1カ月分のボーナス額が足されて受け取ることができます。また、5000円を12カ月積み立て、終了後に観劇ご招待が受けられる「観劇コース」もあります。

提携しているホテル・旅館で割引などの優待が受けられるほか、館内レストランやショップ、写真館、提携している飲食店、映画館、レジャー施設等で優待を利用できます。また、お中元・お歳暮期に5%ご優待券がプレゼントされます。そのほか、高島屋で開催される文化催しが無料となります。

デパート積立を利用してみよう

普段、百貨店やデパートでの買い物が身近であるなら、デパート積立はお得に利用できる可能性があります。ご紹介した3つの百貨店以外にも友の会は色々ありますので、自分がよく足を運ぶ百貨店・デパートのサービスを調べてみてはいかがでしょうか。

武藤 貴子
AFP、ネット起業コンサルタント。会社員時代、お金の知識の必要性を感じAFP資格を取得。独立後はネット起業のコンサルとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。
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