(c)慎結/講談社

【連載】「オタクFPの『金融マンガ』愛」

#01 もし税金を払えなかったら…滞納者に向き合う漫画『ゼイチョー!』に涙

税金の堅いイメージを変えてくれる作品です

はじめまして!ファイナンシャル・プランナー(FP)の横川楓です。

私が普段FPとして活動している中で、よく思うことがあるのですが、お金の本って難しいなぁということ。

でもマンガとなると話は別です。絵があるだけで、とってもわかりやすくなりますよね。

そこで実はマンガオタクな私が、みなさんがちょっとでもお金のことを身近に感じられるような、お金にまつわる素敵な漫画たちを紹介していきたいと思います。

主人公は市役所納税課の新人、百目鬼華子

簡単に自己紹介をすると私は1990年生まれの26歳で、タイトルにもあるとおりオタク(自分でいうのはちょっと恥ずかしいのですが……)なのです。オタクとってもいろいろあると思いますが、私は壁一面がマンガというくらいの、「マンガ」オタク!

今回、ご紹介するのは税金がテーマの『ゼイチョー!〜納税課第三収納係〜』(慎結著、講談社)。市役所の納税課に配属された新人、百目鬼華子(どうめき・はなこ)が主人公のお仕事漫画です。

主人公は市役所の窓口での対応だけでなく、税金を滞納している人たちと直接話をしたり、時には税金を払ってもらうために滞納者の家まで出向いたり、強制的に税金を徴収する滞納処分をしたりと、納税課の職員として奮闘していきます。

美人だけど、ちょっと変わった性格の主人公・華子が、周りには予測できないアプローチで、しかし思いやりを持って滞納者と向き合っていくのがこの漫画の見所でもあります。

生活を支えるのに精一杯な税金滞納者たち

よくドラマなどで出てくる「税金を払っていない人」と言えば、わざと税金を払っていない、明らかに悪い人っぽい、社長のような人が多いイメージですよね。

でも、ゼイチョーにでてくる税金の滞納者は、自分や家族の生活を支えることに精一杯で税金を払いたくても払えなかったり、それぞれさまざまな事情を抱えたりしています。決して特別な事情を抱えているわけではなく、いつか自分がそうなったり、周りにそういう人がいてもおかしくないな……と思うような状況の人たちばかりです。

それぞれのお金の悩みを抱えた滞納者たちと真剣に向き合いながら、問題をきちんと解決して、いい方向に導く華子の姿がとても素敵なんです!

税金を払えなかったらどうすればいいのかがわかる

華子は滞納者たちに寄り添って、税金が払えなかったらどうすればいいのか?税金と向き合うにはどういう方法があるのか?を提案していきます。

住民税の仕組みだったり、確定申告の医療費控除であったり、税金の分割納付だったり、自分で調べたら難しく感じてしまう税金にまつわる内容が、このマンガであれば「あなたの場合はこういうやり方がありますよ!」といったように、ストーリーに沿って展開されているので、すっと頭に入っていきます。

こういうことになったときはこういう方法があるんだなと、知らないと損するようなことばかり。いざ自分の身に起きたときのためにも、すごく勉強になるんです。

税金の堅いイメージを変えてくれる作品

ここまで内容の話を主にしてきましたが、ゼイチョーの魅力は、可愛い絵にもあるんです。主人公自身の家族の話や、仕事への葛藤、これは恋?!といったような少女マンガらしいエピソードも。税金の漫画というとなんだかお堅いイメージですが、ストーリーもしっかりしていて、本当に少女マンガとして楽しんで読むことができます。

そして、やはり、なんといっても主人公と滞納者の関わりが本当に深いんですよ。涙もろい私はほぼ毎回感動して泣いてしまいました……。

4巻で終わってしまったのがとても残念。いつか続編がでることを祈り(ドラマ化も期待)、皆さんにも税金のことを学ぶためにぜひ読んでいただきたい一冊です!(連載:オタクFPの「金融マンガ」愛 #02に続く)

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